大晦日の夕方、
城壁外に住んでいる人の車は、低公害車以外は城壁内に入れないとのことで、
カスティリオーネ門のところで、友人と夕方に待ち合わせました。
ホテルから歩いて15分ぐらいです。
お昼に見たクリスマスツリーもイルミネーションにつつまれて。
少し遅れてやってきた友人の車に乗って彼女の自宅へ。
ボローニャでの予定が決まった後、何か日本から持っていくものがあれば、
なんでも言ってね、と言ったら、頼まれたものがありました。

頼まれ荷物は、百均で買った汁椀12客、と塩1kg
だったのですが、おまけのお土産に汁椀8客と塩さらに1kg。
彼女の仕事に使うので多い方がいいようでしたので多めに買ったのです。

それに、大晦日のパーティーにお邪魔する家にお土産のお菓子1箱。
百均で、梅の花の形の赤いフェルトに白で梅の柄をプリントしたものを見つけ、
とても日本的で、めでたい感じがしたので、それもおまけとしてお土産にしました。

なぜ日本の塩なの、と思われるでしょう?
私は、イタリアから塩を買って帰ることもあるぐらいなのに。

彼女の仕事と書きましたが、
彼女は寿司のケータリングを始めたのです。
もともとイタリアンの料理人なのですが、これを始めるために
日本の寿司学校に留学して、短期集中特訓をしました。
実店舗を出すよい場所が見つかるまで、ケータリングからスタートしたのです。

ボローニャには何軒も寿司屋があるのに、
日本人がやっている店が1軒もないので、
本当の寿司をボローニャの人たちに食べてほしいと思っているのだそうです。

その彼女が、寿司酢や吸い物を作るのに、
イタリアの塩を使うと、微妙に違うと感じるそうなのです。
というわけで、これからイタリアに行くときは、
日本の塩の「運び人」になりそうです。

さて、彼女に無事荷物を渡し、
彼女が串揚げを作る手伝いと言うより、
てきぱきと作っている彼女の横で、ただおしゃべりの相手をしただけでしたが、
完成した串揚げと3種類のソースを持って、
8時頃に出発して旦那様のお友達のお宅へと向かいました。

あっという間に着いて、入ったその家は・・・
なあんて広くて、なあんて美しいのでしょう!

暗くなってから行ったので家の全貌は見えませんでしたが、
多分、1つの階が1区画というか、1軒分になっていて、
3階建てぐらいになっている集合住宅だと思います。
写真を撮らせてもらえばよかったのでしょうが、
場違いな感じなので、控えました。

玄関(下やや左)を入ると、左側にコートや靴を置くクローゼット。
目の前は広~いLDK。
左側がキッチンで、そのすぐ前にダイニングテーブル、
真ん中には大きなソファと壁際に多分60インチぐらいあるテレビ、
右奥にベンチとローテーブルとソファーがあって、
ベンチにもクッションが置いてあって、何人も座れるようになっています。
ベンチの方とテレビの近くにはたくさんの植物や花。

初めにそちらに腰掛けて、アペリティーヴォ。
いろんなおつまみ(一口サイズのピッツァ、チーズ入り塩味クッキーやナッツ入りのクラッカー等々)を摘まみながら、
泡で乾杯。なかなかのレベルのスプマンテでした。

この日のゲストは、3組のカップルと男の子1人、そして私。
この家のご夫妻も含めて総勢10人がそろったところで、
ダイニングテーブルに移動しての食事。

まずは、友人の持って行った串揚げ。
ウズラの卵、豚肉と玉ねぎ、海老、あとは何だったかしら・・・5種類ありました。
手製のレモン胡椒(柚子胡椒をアレンジしたもの)に大根おろしやポン酢を加えたソース、
オタフクソース、レモン塩、のどの味も好評でした。

その後、みんなに1枚置かれている大皿をを持ってキッチンに行き、
キッチンのテーブルに置かれた数々の料理から
好きなものを好きなだけセルフサービスで入れるのでした。

ああ、せめて料理の写真ぐらい撮ってくればよかったかしら。
この家のご主人は、ボローニャのレストランのオーナーシェフなのだそうで、
その方が作った料理ですから、本当にどれもとても美味しかったのです。
・葉っぱのサラダ
・カルチョーフィのサラダ
・バッカラー(干し鱈を戻したもの)のグラタン
・自分で採ってきたというフィンフェルリ(ポルチーニ以上に高級な茸)のリゾット
・魚介のサラダ
 *特大サイズのスカンピの身と、蒸した白身魚を1口サイズに切ったものと
   サラダ野菜とフルーツ(赤いオレンジとグレープフルーツを剥いて袋から出したもの)
   を全部軽く混ぜたもので、これにホースラディッシュのソースをかけて食べます。
ドルチェは、ヨーグルトムースにパッションフルーツのソースをかけたもの

もうどれもこれも美味しかったですが、リゾットと魚介のサラダは絶品でした。
今思い出しても、唾液が溢れてきます。

私のお土産は、考える時間も、買いに行く時間も無かったので、
空港で缶入りの「白い恋人」だったのですが、
このタイプのお菓子はイタリアに無いそうで、好評でした。

食べ終わると、みんな適当に好きなところでお話したり、
テレビに音楽ビデオを映したり。
ここで、ようやく、少しだけ写真を撮りました。
旅先から載せた1枚もダブりますが、載せてみます。



犬は、2匹いるのですが、もう1匹は別な人と遊んでいました。
ワイヤーで作ったオブジェ。クマ?虎?

こちらはダンボールで作ったライオン

そうこうしているうちに「みんなグラスを満たして!」とグラスに泡を注ぎ、
テレビと共にカウントダウン、乾杯!
それから階段を上って屋上に行き、あちこちで上がる花火を見ました。



また家に戻って、カッフェをいただき、
ほどよい時間にお暇を告げ、
友人のご主人の車でホテルまで送っていただきました。
(彼の車は、低公害のハイブリッドカーなので、市内に入れるのです)
本当に楽しいカポダンノでした。