学校3日目、学校の催し物は、午後はなしで、夕方5時から料理教室がありました。
もちろん、申し込みをして出かけました。

郊外にある、先生の自宅で行われるので、
クラスメート2人とともにバスで行くことにして、バス停で待ち合わせ。

3人とも約束の時間までにちゃんと集まったのに、バスが待てども待てども来ません。
さすがに、20分も来ないのはおかしいでしょ、といことでバス停のあちこちを見てみたら、
小さな紙に、この日「このバス停は工事のため使用せず」だそうで・・・
ああ、やっぱりイタリア!
もうちょっと目立つ表示をしてくれてもよさそうなものなのに。

仕方なく、タクシーで行きました。
代替のバス停が書いてあったのですが、
つぎのバスでは、間に合わないかもしれなかったので。

先生のラッラは、パワフルなオバチャンです。
ご主人を病気で亡くし、娘さんは嫁いですぐ近所に住み、
息子さんは遠くでリストランテをやっていて、独り暮らしなのだそう。
でも、かつてはリストランテで働き、
今は、結婚式のパーティーなどがあれば呼ばれて作りに行き、
市長の料理人としてもう十数年働いているバリバリのオバチャンで、
家も、ちょっとしたパーティーが開けるような大きな家です。
学校の生徒が6人、かつての生徒で、アレッツォに住んでいる女性とその友人、
仕事でイタリアに来ていて、ラッラの教室があるときくと必ず参加するという
料理大好きなドイツ人の女性、合計9人で行われました。

料理を始める前に、ラッラがみんなにアペリティーヴォを注ぎ、
用意してあったストゥッツィキーニ(つまみ)をすすめてくれました。
ちゃんと開始時刻にあわせて作っているようで、温かい!
その後、全員用意されたエプロンを着用し、
パスタ作りをしました。
ラッラの飼い猫。
なかなかの別嬪さんですね。
でも料理教室が始まるので、外に出されてしまいました。

レシピを渡され、皆が順番に読まされます。
ラッラはイタリア語教室の方から、ちゃんと全部イタリア語でやるように頼まれているそうで
レシピの読み方も、おかしいところは全部直してくれました。
それから調理器具の名前も教えてくれました。

まずは、パスタの手打ち。
全員にちゃんと手打ちさせてくれるのが素晴らしいです。
(デモンストレーションの見るだけというのも多いですからね。)

粉の真ん中に窪みを作って、卵を割りいれ、最初はフォークで
卵を崩しながら粉と混ぜていきます。
あらかた混ざったら、手で捏ねて。
ようく捏ねたら、最後に丸めて、ラップを掛けて冷蔵庫で寝かせます。
待っていられないので、
ラッラが事前に捏ねて寝かせておいたものを使って続きをやしました。
(みんなが捏ねたものは、寝かせた後に冷凍して次に使用するそうです)

次は、トルテッローニの中に入れる具を作ります。
買ってきたリコッタを、さらに数時間水を切って使います。
この量!
ほうれん草を茹でて刻みます。
リコッタとほうれん草とその他の調味料と混ぜます。
味見させてもらいました。
ああ、これだけで十分に美味しい・・・

パスタ生地を麵棒で軽く伸ばして、
それから機械で何回か伸ばして、
作った中身を生地に乗せて、もう1枚生地をかぶせ、
空気が入らないように手で押さえてから、
ぎざぎざカッターで切っていきます。
多少形は悪くても、空気が入らないようにしっかりと押さえてあれば大丈夫、
と言われて、どんどんやる人、それでも形にこだわって丁寧にやる人、
ここらで性格が分かってきますね。
残った生地は、麵棒で伸ばして、
パッパルデッレだの、フェットゥチーニだの、カペッリーニだの、マルタリアータだの
いろいろな太さや形に切りました。
つづく。