目当てのリストランテに着きました。
ちょっと早かったけど、
予約のぐら姐ですと言うと、中に入れてもらえました。
(スーツケース持参の姿を見たら、少し散歩してきたら?とは言えませんよね)

この店、この辺りでは結構な有名店で、
私の知人が、ここで食べて胃袋をがっちりと掴まれたというので
是非是非食べてみたいと思い、
予約でいっぱいと断られ、食いっ逸れることののないように事前に予約を入れていたのです。

開店前に入ったので、客はまだ私だけ。
この方がオーナーシェフらしく、店のサイトにも写真があります。
CIBUS: Ristorante a Ceglie Messapica (Brindisi) in Puglia (ristorantecibus.it)
メニューを見てオーダーを済ませ、
ヴィーノをどれにするかカメリエーレに相談すると、
私にしてはちょっと高いものを薦められましたが、
よく考えたら、日本の店で普通に飲むのと同じか安いぐらいなので
ちょっと奮発してオーダーしました。

デッラ・カーサのボトルだと6.50€とか、
そうじゃなくても10とか12€とかがあるのがイタリアでは普通なので
ここの20€というのは、一人で飲むには奮発です。
同時につまみ(?)のオリーブが出てきました。
黒豆の煮豆?と思うような小さい粒でしたが、濃厚な味でした。
ここのオリーブオイル2種。
四角い瓶のがやや強めの味で、中が見えない丸いのがフルーティー。
どちらもチブスオリジナルで、酸度が0.00いくつとかいう
超がつくエクストラ・ヴァージンです。

前菜盛り合わせ
奥左から順に、
・セモラ(デュラム小麦)のサラダ
・何かの蕾のフリット
(カルチョーフィの丸揚げと少し似ているところがありました。
何の蕾か聞き損ねました。
そもそもこの店の人、1つ1つの説明をしてくれなかった!)
・? チーズ味の甘くないクッキーのような感じだったような。

手前、左から順に
・ストラッチャテッラ
(ブッラータの中に入っているもの。
上に何かのソースがちょっとかかっていました。)
・カルドンチェッリ
(プーリア名物の茸。どう調理したのか分かりませんが、
味は、オリーブオイル+塩+何か。感覚的には、日本の漬物のよう)
・スフォルマート
(中身無しのソースがけ。このソースの中身も不明)

今思えば、ちゃんと訊いてくればよかったと後悔。
この店のものが、いちばん凝っていたというか、
何だか分からないものが多かったのですから。
でも、このときは、1つずつ味の探検をしているような気分で
訊く間もなく次々と食べてしまったのでした)

プリモは、Mezzelune con funghi e crema di formaggio
茸とチーズクリームの半月パスタ
下に敷かれているのがチーズのクリームソース、
パスタの中には茸(カルドンチェッリ)が入っていて、
上にもカルドンチェッリのソースがかかっています。
そして上には、チーズせんべい。
(パルミジャーノかどうかは分かりません。
地元食材にこだわっている店なので、
この辺りのパルミジャーノのようなタイプで作っているのでしょう)
とても美味しいのですが、パスタ好きの私にとって、5個ではもの足りない・・・

セコンドは、Agnello nostrano al fornello
地元産仔羊のかまど焼き
(?でいいのでしょうか。
ガスレンジで焼いた感じではなく、
付け合せのポテトが薪の灰の中で焼いたものなので、
これもその薪釜で焼いたような雰囲気でした。よく分かりませんが)
前菜、プリモまでは凝った料理と言う感じでしたが、
この仔羊は、シンプルに最良の手段で焼きました!と言う感じのがっつり系うまうま料理。
旨味をぎゅっと中に閉じ込めて、表面はパリッ、中はジューシー。
今まで食べた仔羊の中で一番美味しいかも!

ポテトは、丸ごと薪の灰の中でじっくりと焼いたものを
仕上げに半分にして塩パラパラして仔羊と一緒に焼いた感じです。
これもホックホクで抜群の美味しさでした。

ヴィーノがちょうど1杯分残っていたので、チーズの盛り合わせをオーダーしました。
店のオニイサンが、店内で種類を選びながら切っているのが見えます。
そして出てきたのがこれ。
このときは、ちゃんとそれぞれのチーズが何か分かって食べたいと思い、
オニイサンが皿を持ってきたときに、

手帳にさっと円を描き、チーズをパパパッと描き、
名前を教えてもらいました。
左下から時計回りに、
・Parmigiano di bufara
・Pecorino prima latte
・Vaccino
・Vaccino(piu' stagionato)
・Cacciocavallo podolico
・Pecorino
・Muffato
・Muffato(piu' stagionato)
・Capra vecchiata 3 anni
・Erborinato di capra
真ん中にあるのは、柑橘の蜂蜜だそうです。

チーズは、どれも美味しかったのですが、水牛のものが意外にあっさりして美味しく、
Vaccino2種とMuffato2種が、味わい深くて美味しく、
ヤギの3年熟成が、くさくて美味しかったです!

カッフェをいただいてお勘定は60€でした。
今回の旅行中いちばん高いお食事。
でも日本で食べることを考えたらうんと安い。

この店は、4人ぐらいで行って、
前菜も、凝ったものから、ストレートな地元のハム・サラミ系まで、
セコンドはもっと違った種類の肉をいろいろ味わいたいと思いました。
残念だったのが、クレジットカードが使えなかったこと。

お陰で、マキさんちに行く前にキャッシュが少し足りなくなってきました。