さて、チェリエからまたSud-est線に乗り、マルティーナフランカで乗り換え
アルベロベッロまで、今度は順調に着きました。

が、マキさんに電話したら、なんとそちらの予定が大幅に遅れていて
まだマテーラだというので、しばらく茶を飲んで待つことに。
何せスーツケース持参なもので。

後で聞いたところ、遅れの原因はこんなことでした。
この日マキさん夫妻は日本からのゲスト夫妻を案内していて、
その奥様が、パン作り大好きで、パンにかなりこだわりがあるので
アルタムーラの、ふるーい釜のあるパン屋で
お昼を食べられるようにお願いしていました。

到着時刻に、名物フォカッチャが焼きあがるように、
その他の美味しいものもアレンジしてくれるよう金額まで決めてお願いしていたのに、
なんと店の人が、先に来た客に全部売ってしまっていて、
すぐ食べられるものが何もなかったのだそうです!

そしてオーダーを受けていた親父さんは、
その少し後に外出先から戻ってきて、今から焼くから心配するなと。
でも時間がそこで大幅に遅れ、
その後、マテーラ、アルベロベッロというルートで
5時ごろにはアルベロベッロに着くはずだったのが、
5時の段階でまだマテーラだったのです。

なんだかんだで1時間ほど待ち、合流して、
ゲストが街歩きを楽しみに行った頃には、空は真っ暗。
この日、もう一人のゲストもいて、
彼女は日本でアグリトゥーリズモに客を送る仕事をしていて、
仕事を兼ねて、何度目かのマキさんち滞在なので
街歩きに行ったゲストとは別に、私と彼女とマキさんとその娘達はジェラート屋へ。
この店、ケーキも美味しいのだとかで、
大晦日に食べるケーキをマキさん購入。
灯台グッズがたくさんあって、私はそれに惹かれてしまいました。
私たちも、ほんのさわりの街歩き 。
が、ここで問題発生。
運転手であるマキさんのご主人ジュゼがどこかに行ってしまったのです。
どうやら、このまちの友人と立ち話をしていて
安くて美味いワインを売っているところへと向かったらしいのですが、
なんと徒歩で、携帯電話も持たずに行ってしまったらしく。

待てど暮らせど戻ってこないし、連絡はとれないし。
ジュゼにしてみれば、1時間やそこらは街を見るでしょ、
という感覚なのでしょうが、
ゲスト夫妻は30分足らずで戻ってきてしまい、
結果的には30分以上ジュゼの戻りを待つ羽目に。

ああ、イタリアです・・・

1時間ほどしてやっと戻ってきて、それからヴィーノの試飲をしましょう、ということで
その店のあるロコロトンドに向かうことになしました。つづく。