スルモーナのことやアブルッツォの味わいある小さなまちの数々のことはすでに書いているのですが、
何しろこのブログは私の保存用に遡って書いているので、
このエリアを訪れるのはこの時(’13年夏)が初で、
読んでくださる方には違和感があるかもしれませんが、悪しからず。

旅2日目は、9時半にカンポバッソを後にして

ローマ、ティブルティーナにて日本からやってきたペコさんと合流。
そこらで昼食をすませ、15時発の長距離バスに乗って、
今度はアブルッツォ州の山の中のまちスルモーナへ。
こちらは所要2時間10分。

途中ラツィオとアブルッツォの州境辺りには山の上の小さなまちが
あちこちにあって、寄り道したくなりました。
車だったらそういうことが自由にできるのにねぇ。
山の景色も美しく、途中で結構激しい雨も降り、
それもあっと言う間に上がりました。
ここにはバスターミナルはないのだけど、バス停から宿までの道は分からず、
でもこちらから訊く前に運転手のオニイサンが、
君たちはどこまで行くの?と尋ねてくれて、
宿の住所を言ったら、なんと誰かに電話をかけて道を訊き、教えてくれました。
カンポバッソの人も、スルモーナの人も、他の場面でも穏やかで親切でした。

さて、それでも道がよく分からなくて、ひとまず主要な広場へ。
ところがその広場が目隠しネットで囲われていて、外側を通るしかなく、
工事中?なんて思いつつ歩いていました。

何かの冊子を配布しているおじいさんがいて、
その人に訊いたら道を丁寧に教えててくれたのでその方向へと進むと
人がやたら多くて、これは夕方の散歩時間だからかと思っていたら、
教会の階段のところがまるで観客席でもあるかのように
人がずらっと並んで座っています。

その向かい側には可動式の柵が置かれ、道路の真ん中は空いているのに
柵から道端には歩けないぐらいの人、人、人。
えええー、宿には18時ごろには着くって知らせてあるのに~
歩けない~、真ん中を突っ切っちゃおうか?と思っていたら、
なんとなんと、道の奥からパレードが始まったではありませんか!!

中世の衣装のパレードです。
さっき道を教えてくれたおじいさんからパンフレットもいただいたけど
お祭りがあるからだったのね、なんてペコさんと話しながら、
その場でパレードを観ることにしました。
(私たちは絶好の位置で、しかもスーツケースがよい柵になり、
他の人が前に出てこられないという状態でした)
写真がたくさんあるので、また明日続きを載せます。