ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

2020年04月

旅行最終日。
宿泊に朝食は付いていなくて、追加料金15€を払って食べました。
多分普段なら食べずに、外のバールでコルネットを食べるところですが、
この日のフライトは午後なので、遅い昼ご飯を機内で食べることになり、
朝たっぷりと食べておこうと思ったのです。
それなら15は高くはないな、と。

特に珍しいものや手作りの物はありませんが、
それなりの充実度でした。
気に入ったのはこれ。
自分でオレンジを半分にカットして、ジューサーのとんがりに押しつけると
自動でウィーンと回ってジュースが出来上がります。
普通、3個で1杯できるのでそのつもりでやっていたら、
グラスから溢れそうになってもう1個のグラスに続きを入れました。
たっぷりいただいて、昨日の24時間券が10時まで有効なので、
もう一度イータリーに出かけました。
帰りは、宿近くの駅から少し先に行って降りました。
大好きなトラムの写真を撮りたくて。
ホテルに戻って、11時ちょうどにチェックアウトし、空港へと向かいました。
だらだらと続けてきた’19年10月~11月の旅報告はこれでおしまいです。

この旅行の最後の晩餐は、この日のミラノ。
日本で時々行くお店のシェフに、いい店を1軒教えていただいたのですが、
私には分不相応というか、美味しい食事とヴィーノを楽しめるのだろうけれど
多分100€は下らないだろうというお店。
そういうところは複数で行って、ボトルを2~3本オーダーしてこそ、
料理とヴィーノのアッビナメントを楽しめるのではないかと。
独りで行くのは気後れがして、宿から徒歩圏で
ずっとカジュアルな店を検索して行くことにしました。
入ったお店はここ。
7時半、開店と同時に入ったので、またもや一番乗り。
その後、どどどっと客が入り8時には満席になりました。

メニューはこんな感じ。
リガトーニの肉団子入りトマトソース
なかなかのボリュームで、セコンドはいらなかったかな、
と思っても、すでにオーダー済みだし。
セコンドは、ベタに、コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ。
何故に2枚!!!
しかもコントルノをオーダーしていないのに、ポテトも付いてるし。
テーブルやグラスと比較するとどれだけの量か分かっていただけるでしょうか。
お腹いっぱいなのに、肉、肉、と食べた感じで、甘いものも欲しくなり。
ドルチェは、トルタ・デッラ・カーザ。
カジュアルで普通に美味しく、お腹いっぱいになって宿に帰り
眠りに就きました。

旅報告も終わりに近づきました。
ミラノに移動、1泊してもう帰国しないといけません。
自分土産の食品を買うという目的があるので、
ピチェンツァを早めに出発し、ミラノには9時半頃に着きました。
もちろんホテルにチェックインはできないので、荷物を預けて、買い物へ。
24時間券を買って、トラムでイータリーへ。
イータリーの売り場です。
前にナターレの時期に来たときは、
ここには多くのメーカーのパネットーネが並べられていましたっけ。
この日は、ヴィーノの贈答セット。
こちらはヴィーノの量り売りコーナー。
日本のウィスキーが売られていました。
ホテルが高いミラノで、中央駅近くのなるべく安いところを探したのですが、
やはり地方とは違って1泊70€を下回るところはほとんどなく、
妥協して選んだ宿は、清潔感はあるし、水回りもちゃんとしていたし、
ベッドも大きくて寝心地もよさそう。
必要なものはありましたが、残念ながら狭いのでした。
今どきの宿だなあ、と思ったのは
スマートフォンと連動させて、テレビで動画視聴ができるようになっていること。
お弁当を持って来ていたので、部屋で遅い昼食を摂り、
荷物を整理し、休憩してから夕方また出かけました。
今度はドゥオーモ方面へ。
ミラノに行ったら、ドゥオーモ広場に行かないとなんだか落ち着かないのです。
11月19日なので、クリスマスツリーが立っているかと思ったのですが、
準備中でした。
ガッレリアのスワロフスキーのツリーも、まだ途中。
リナシェンテでも少し買い物をして、宿に戻りました。

さてさて、ピアチェンツァ最後の夜に、初の外食です。
予約を入れていたお店に行きました。
7時半開店で5分ぐらい前に着きました。
店内に入れてもらえて、開店したての店内をパチリ。
面白い価格設定。
アンティパストもプリモもセコンドも、どの料理を選んでも
1皿13€均一。
そしてコペルトは2€。
ピアチェンツァでの外食はこの1回だけなので、
奮発して3皿オーダー。

なんとコペルトは2€なのに、ストゥッツィキーノとスプマンテ付きでした。
クレモーゾ・ディ・ラッテと言ってました。
クリームチーズから酸味を取った感じ。
それにペーストにしたクルミを入れていると言ってました。
カリッと揚げたパンにはスモークした塩味が効いてます。
旨し!そしてスプマンテに合う!
パンは3種ありました。

アンティパストは、バッカラー・マンテカート、自家製マヨネーズ添え。
マヨネーズというのとは全く違うものでした。
酸味がない、油っこくない。
白い透明なものはライスペーパーのようなもの。
ラディッキオ・タルディーヴォ(ボローニャの友人曰く、普通のラディッキオより高価なのだそう)には、塩とオリーブオイルではっきりした味が付いていて、箸休め的なアクセントになりました。
ここでプロセッコをいただいたのですが、撮り忘れ。

プリモは、自家製ニョッキ。
ニョッキに合わせた大きさに切ったシコイワシとタジャスカオリーブ、
そしてなんだか知らない緑の野菜が入っています。
味をまとめているのがンドゥーヤ。
程よく辛くて、病みつきになる味でした。

これには、ロザートをいただきました。
イチゴのような香りがありましたが、味はセッコです。
セコンドは、仔羊のタリアータのようなもの。
下に敷いてあるのは白トリュフを入れた栗のソース。
上にはセミドライに仕立てたリンゴ。香りが素敵でうっとりしながらいただきました。

それに合わせて、重くない赤を。
ドルチェはザクロのアッフォガート。
白いのはリコッタで軽い塩味なのが驚きでした。
見えないけど黄色いクリーム状のもの(カスタードではない)もはいっていて、
それは甘くしてありました。
底に、ザクロを少し甘くして煮たものが入っています。

このお店、一番乗りで入りましたが、30分もすると満席になり、
お料理を運んでくる人も、ヴィーノを選んで注いでくれる人も、
担当のテーブルがある訳ではなく、みんなで店全体に目を配り、
きびきびクルクルととてもよく働いていました。
そして、そばを通るたびに声をかけてくれてとてもシンパティチ。
美味しくて、居心地のいい店で、一人でも気持ちよく美味しくいただけました。

お会計。
これだけ食べて飲んで63€、
それでも全然高くないというかリーズナブルだと思ったのですが、
端数3€を切って、60ぴったりにしてくれました。

お宿の方に紹介してもらって、本当に良かったなと思いました。
またこのまちを訪れることがあったら、絶対にリピートしたいお店です。
満足してお宿に帰りました。

icon

ボッビオからピアチェンツァに戻り、
部屋に戻る前に、今夜の食事をとりたいと思っている店に予約を入れに行きます。
昨日お休みだった一番行ってみたかったお店!
もう昼の営業は終わっているでしょうけれど、まだ片づけをしているはず。
地図を見つつ、写真を撮りながら店に向かいました。
ちょっと洒落たカフェ。
ここの壁がなかなか素敵。
お店に着きました。
予想通りお店のドアは開いていて、最後の客が帰るところでした。
今夜の予約をしたいのですが、というと快く受け付けてくれ、
入口のところにいた3人のスタッフが、お待ちしていますよと私の背中を送ってくれました。

安心して、部屋に戻ります。
昨夜見たサンテウフェミア教会の前を通りました。
カヴァッリ広場のそばのサン・フランチェスコ教会に行ってみました。
フランチェスコ会修道士によって1278年から1363年に建設されたロンバルディア・ゴシック様式だそうです。
中に入ってみました。
暗くてよく見えません。
ドメニコ・リエーティの「嘆き」
外に出ました。
部屋に戻って、夕食時まで休みました。(つづく)

帰りのバスまでの時間がもう少しあるので、
気の向くままに歩きました。
何気ないプランターにも、まちの紋章が付くと、素敵に見えてしまい。
この看板は何屋さんなのでしょう。
今はこの看板が残っているだけのようです。
映画館がありました。
上映作品はアナ雪。
歩いているうちに、サン・コロンバーノ修道院に出ました。
バスの時間まで、近くのバールでお茶。
暖炉に薪がくべてあって、とても暖かい店内でした。
バスは定刻通りにやってきて、ピアチェンツァへと帰りました。

悪魔の橋を渡ります。
上の写真の真ん中の門のようなところには、こんな彫刻が。
片側が、聖母子。
もう片側がサン・コロンバーノさん、
後ろを振り返ってみると、まちが見えます。
渡りきったところの石にこんなのが貼り付けてありました。
これは、悪魔の橋を模ったものですね。
文字がよく見えませんが、この橋を架けるのにサン・コロンバーノさんも尽力されたようです。

橋は、こちら側からまちを見る方がいい感じでした。
この日の川はなかなかの水量で、流れが激しいです。
対岸の建物。紅葉したツタがきれいです。
トレッキングルートの案内板は、ボッビオまでこの橋わたって500m。
その裏側は、Cassoloまで8500m。

橋の右側から見た後は左側からも。
さてまち側に戻りましょう。
途中で、一人旅の若者に写真を撮ってくださいと頼まれました。
SNSにでも投稿するのでしょうか、こことここを入れて、
何枚か続けて撮ってくださいと。
私が撮っている間に、若者はいくつかポーズを取り。
撮り終えると、写真を確かめてにっこり笑って先に進んでいきました。
橋を渡って戻ったところにあるベンチで持参のお弁当を食べました。
つづく。

サン・コロンバーノ修道院を後にして、メインの通りに出てすぐのところに
CASA DI FUNGO(茸の家)と言う名の食材店が。
イタリアで茸と言えば、ポルチーニ。
以前ポルチーニではない茸が料理に使われていて、
お店の人にこの茸は何という名前?と訊いたら、
「茸よ」と言われたことがあります。
殆どのイタリア人にとって、茸はポルチーニとその他茸の2通りしかないのですね。

その名の通り、「茸の家」の店頭にはポルチーニが。
大きくて見た目もきれいなものから4段階、
100gの値段が16,14,12,9€とあります。
お土産用に16€のものと12€のものを100gずつ購入。
バッグに入れても、いい香りが隠し切れず。

悪魔の橋を描いたティータオルやエプロンを売る店。
なかなかエレガントなまち並みです。
突き当りにはドゥオーモがありました。
入ってみました。
特に心を惹かれるものはなく。
外に出ました。
こんなドアを付けているドゥオーモは初めて見ました。
悪魔の橋はあちら、の表示に従って歩きます。
このピンクの建物は、お宿で、リストランテもやっているようです。猟師のリストランテ。この辺りの山で狩りをしたジビエを出すのでしょうか。
店で食事をすると時間が読めず、帰りのバスに間に合わなくなるのが困るので
この日はお弁当持参。ちょっと残念…
橋はもうそこで、橋を渡るのは簡単にできるのですが、
橋の姿を眺められる良い場所はないかとちょっとうろうろ。
橋を取るつもりでちょっと下ったところ↑に、ジュニーパーベリーが。
以前トスカーナでオルチャ渓谷巡りの案内をしてくれた今は亡きトモコさんが、
この実はジンの香りづけに使うものなのだと教えてくれましたっけ。
橋を渡り橋の上からや対岸から眺めてみることにします。(つづく)

サン・コロンバーノ修道院のクリプタです。
スマフォに取り付けた広角レンズで撮った写真を何枚か。
何しろ今回の旅行で初めて使用したので、面白くてこんなに撮りました。
もちろん普通のレンズでも撮りました。
ただ、残念なのは、全部逆さなのです。
逆さで撮った写真を回転させて載せているので不自然な印象が否めないかと。
これもcokemomoさんの投稿で事前に知っていましたけれど。
コイン1枚(0.50€)でけっこう長い時間見られました。

こわっ、首が落ちている人が。
建物の表現がおもしろいです。
背中から首が出ているのもおかしいけれど、尻尾の先にも顔が付いていて、睨めっこしているのがもっとおかしい。
背中の壁には、全体の配置や解説や1パートごとの写真が。
読んでいると時間がない(灯りが消えるかもしれない)ので、
写真に撮っておきました。

独り占めで楽しんで、外に出ました。
ここ、開けている時間が長いのが有難いです。
修道院を後にして、今度はあの橋の方へと向かいます。

バスに乗ること70分、ボッビオに到着しました。
まちの入り口のバス停。
中心の通りの入り口にあるバールでお手洗いのためのカッフェ。
目指すは、コロンバーノ修道院。
これは、途上にあった目指していない教会。
おっ、見えました。
こんな表示があったので、
どれどれ繫がるかな、とトライしてみましたが、ダメでした。
裏に回ると、目指す入り口が。
サン・コロンバーノの像がはめ込まれています。
中に入りました。
ここを下りれば、美しい床モザイクが…
そしてここにコインを入れました。
(つづく)

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