ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

2020年07月

ロット作品を観終えて、すぐ近くのカフェで一休み。
朝、コルネット1個を急いで齧り、カップッチーノを大急ぎで飲んだだけだったので
落ち着いて座りたかったのです。
カンノーリのように見えますが、外側はナッツをたっぷりまぶした焼き菓子です。
レモンティーは、蓋に入れたティーバッグを見れば分かるのですが、
とても大きい、つまり茶葉がたっぷりと使われていて、
しっかりと味の出たとても美味しい紅茶でした。

美味しくいただき、ここまで来て観たかった作品を観ることのできた喜びを
じっくりゆっくりとかみしめました。

その後は、バスの時間まで少し間があるのでぶらぶらと歩きます。
町内掲示板、と言う感じの掲示板、そこそこ古いものなのでしょうね。
この文字が味があります。
こんな表示があります。
マルケノのバルコニー。行ってみなくては。霞んでいてちょっと残念だけど、開けたところから
広がる景色を見ると清々しい気持ちになります。

「マルケのバルコニー」に行く途中の教会後陣の外側。
正面はこんなです。入れませんでした。
帰りのバスまで少しだけ時間があったので、
公設市場を覘いてみました。
がらんとした空間に八百屋が3店舗。
扉を隔てて肉屋が1軒。魚屋は無いようでした。
バス乗り場は、降りたところとは少し違って、市場の角を曲がったところ。
ほぼ定刻にバスがやってきて、乗り込み、マチェラータに帰着。
バスターミナルからまた20分ちょっと歩いてホテルに戻り、
タクシーを呼んでくださいとお願いしたら、
うちの車で送ってあげるよ、とすぐに車を出してくれました。
安くてロケーションがいいから選んだホテルなのに、
親切で感じがよくて、当たりのホテルでした。
列車で次のまちへと向かいます。

時計塔のある建物のポルティコ部分
おや、こんな案内が。
「ロット、ベッリンゾーニ、サリンベーニ
修復中の場所のチンゴリの宝は、パラッツォ・ムニチパーレに置かれています。」
やはりここでいいようです。

建物の中に入ると受付のような小さな部屋があり、
そこで、ロットの作品はここにあるのでしょうか、と訊いてみると
ちょっと待ってね、と受付の男性は内線電話を掛けて、相手となにやら話した後、
私についてきてください、と言って案内してくれました。

展示室に着くと、別の男性がいて
「こんにちは、あなたからのメッセージに今朝返信しましたよ。」
と言うのでした。
実は、昨日の夕方、
「マチェラータのインフォで、金曜は開いていないと言われたけれども、
本当に開いていないのですか?
これを観たくて以前問い合わせをし、
28日は午前中開いていると返信をもらったので日本から観に来たのですが」
とメールを送ったのです。
そのメールを彼は今朝開けて返信したようです。

そして、
「私は、以前あなたに開いていると返信しました。
嘘はつきません。
どうぞゆっくりご覧ください。」と。

そこは、6m四方ぐらいの小さな部屋でした。
壁にその祭壇画が飾られ、それを鑑賞するのによい位置に
木製の椅子が4、5脚横に並べられているだけ。
そこで私は独り占めで鑑賞できるのでした。
パソコンの画面でこの作品を初めて観たときに、
画面上半分の、まるでクリスマスツリーのオーナメントが飾られているような構図に惹かれました。
下半分の、幼子を抱き、ロザリオを持つ手を伸ばしている聖母の動きや
聖母を囲む人々、
その下で花びらを撒いている天使たちもなんと素敵なのでしょう。
初めはその程度。

ちょっと調べてみたところ分かったことがいくつもあります。

聖母は、聖ドミニクスにロザリオを与えているのだそうです。
聖ドミニクスはスペインの国家聖人の一人で、ドミニコ会の創立者でもあるそうで、
聖母マリアに対する独特な祈りである「ロザリオの祈り」は、
彼によって創始されたと伝えられているのだそうです。

ロザリオは、祈りの回数を記憶するために考案されたもので、
キリストと聖母の喜び、悲しみ、栄光の玄義を黙想しながら天使祝詞を150回唱え、
10回を一連、五連を一環として三環で終わるように考えられているのだそうで、
一連ごとに一玄義を黙想するため、「ロザリオの十五玄義」と言われるそうです。
(玄義とは、キリスト教で、啓示によってのみ示される信仰の奥義だそうです。)

そして上半分のオーナメントのような円の中には
「ロザリオの玄義」と呼ばれるキリストの誕生から死、
そして復活までが順に描かれていて
それらはすべて、祈りの際に瞑想すべき場面なのだとのこと。

本物を観たい、近くでつぶさに観てみたい、そんな思いが強くなり、
昨冬、アンコーナ滞在して、レカナーティやイエージを訪れてロット作品を観て、
残念ながらチンゴリに行きそびれたので、
観たい!という思いはより強くなったのでした。

その絵が、目の前にあり、間近でじっくりと観られる幸せ。
インターネットの写真ではよく見えなかったこの絵の背景は野ばらの木で、
その手前に木を組んであって円形のものが取り付けられている、
ということなのでした。
ちらちらとあちこちに小さな野ばらが咲いています。
聖母子
元気のよい幼児キリストから祝福を受ける
チンゴリのまちの都市模型を掲げている守護聖人サンテスペランツィオ
野バラの花びらを撒く天使たち。
円形の中に描かれた「ロザリオの玄義」は、受胎告知から始まっています。
下の段の5場面は、受胎告知に始まる「喜びの玄義」と呼ばれるものだそうです。
中段は、オリーヴ山の祈りから磔刑に至る「悲しみの玄義」。
中段の5つ目の「キリストの磔刑」
そして上段は、復活以後の「栄光の玄義」。
最初がキリストの復活。
近くで観て、離れて観て、立って観て、座って観て、
とても心地よい時間を過ごしました。

展示室の天井。
紋章は、このまちのなかの各地区の物でしょうか。
他にも絵画が飾られていました。
フレスコ画も。
ベッリンゾーニの作品。
そしてこれは、サリンベーニの作品だそうです。
お礼を言って、外に出ました。

マチェラータから8時発のバスでチンゴリに向かいました。
乗客は三人。
途中で二人乗ってきて、三人降りて、最後にチンゴリで降りたのは二人でした。

運転手のほかに同僚が一人乗っていて、
帰宅するために途中のバス停で降りるのかと思ったら、
終点まで乗っていました。
チンゴリに自宅があるのでしょうか、
それとも暇だから話がしたくて乗ってきたのでしょうか。
とりあえず、乗ってきた人に切符を売るのは彼がやっていましたけど。

ともかくその彼が運転席の横の通路に立って、
乗車口の横の手すりのところに手を置いて運転手氏とずっと話しているので
一番前に乗ったのに、フロントガラスからの景色が撮れません。
仕方なく、窓の横の景色を少し撮りました。
まちが近づいてきた予感。
終点のバス停Cingoli Mercato Comunaleは、本当に公設市場の建物の前でした。
1週間前に降った雪が残っているところがありました。
まちの入り口の門です。
中に入り、勘に任せて歩きます。
小さなロマネスクの教会がありました。
16世紀のものだそうで。
その近くに素敵なお家。
冬の朝の9時前だからか、誰も歩いていません。
フレッシュ・パスタのお店が開いていました。
こちらは開店準備中。
時計塔が見えてきました。
きっとあっちの方です。
小さな泉がありました。
「悪天候の泉」という可笑しな名前ですが、
鹿と木は、チンゴリの紋章にもある象徴なのだとか。
だんだん時計塔へと近づいて行きます。
時計塔のある広場の向こうの建物は鐘楼があるので教会なのでしょうが
修復中なのか、閉鎖されていました。
広場にある、可動式の鉄柵のデザインが素敵。
時計塔のある建物は、広場の方から見ても時計がありました。
多分、目当ての作品はこの辺りにあるに違いありません。

マチェラータでの1泊が明けて、翌朝は5時半ごろに起きました。
バスターミナルまでは徒歩20数分かかるようなので
8時のバスに乗るには、7:15にはホテルを出発したいところ。
部屋には、朝食は7時からと書いてあって、
イタリアの地方のホテルにしては珍しいと思ったのですが、
7時にダイニングルームに行ったら何も用意していなくて、
レセプションのオジサン(彼が深夜番と朝食を出す係を兼ねているようでした)に
朝食を食べに来たと言うと、7時半からだと言われてしまって…
ひとまず部屋に戻り歯磨きをして荷物をまとめ、レセプションに預けに行きました。
(キャンセル不可で、支払いは済んでいました)

オジサンがダイニングルームにコルネットを運んでいたので、
1個いただいて食べようとしたら、何か飲むかい?と聞いてくれたので
カップッチーノを淹れてもらいました。
大急ぎで食べて飲んで、荷物を預けて出発。

地図アプリを見ながら、まだ明るくなりきっていないまちを歩いて行きました。
広場を抜け
通りを歩き
パン屋の横を通り、
大きな通りに出て、下って行くと
美しい建物のシルエットの向こうに飛行機雲
しばらく歩いて、バスターミナルに到着。
往復分の切符を買って(往復6.30€)
乗り場を確認して
バールでカッフェを1杯飲んで、お手洗いへ。
鍵がかかっていて、バールの人から鍵を借りて入るようになっているので
何か飲むか買うかしないと利用しにくい感じです。
ここのバスターミナルのお手洗いは別なところにあり、
遠くて寒そうな感じだったので、バールに入ったのですが、
チンゴリから戻って来た時にそちらに行ってみたときの写真もついでに載せます。
ターミナルの建物内にあるのではなく、外に独立してありました。
有料で、1回0.50€。
緑のランプは使用可、
黄色は洗浄中、
赤は使用中、のランプのようです。

洗浄中って何?と思われたことでしょう。
私が中に入った時に、内部はかなり濡れていました。
壁面もすべてステンレス製。
ペーパーは、壁に内蔵されている感じで、ボタンを押すと出てくる仕組み。
使用し終えて、私が外に出たら洗浄作業が始まったようで、
水が出て何かが動いているような音がしました。
1回の使用ごとに、床と便器内を洗浄するのです、多分。
(便座については不明)

これは、ドアに貼ってあったのですが、
男女どちらも、ベビーバギーも子連れも、誰も彼も皆さん使用できます、
と言うことなのでしょうか?SOSボタンもあると言うこと?
(仮に押したらどこから誰が来てくれるのか…イタリアですものねえ…)
グレーのところには点字が付いていました。

ひとまず、バスは早めに乗り場にやってきて、無事乗車。

チンゴリへと向かったのでした。

ホテルに戻って一休みしながら、
夕食をどこで食べたらよいかお店を検索してみました。
近くにある1軒は、お休みだったのです。
よさそうな店を2軒見つけて、19時ごろに出かけました。
ところが、比較的近いところにある店は、休みでした。
ちょっと遠いけど、もう1軒の方へ。
通りがかった広場は、星がいっぱい。
ところが、そこも休み!
ああ、食べるところがない…
ピッツェリアは開いていたけど、ピッツァを食べる気にはなれなくて…
(何しろ、ラヴェンナでは初日の昼食以外はずっと部屋ご飯だったので)

そう言えば、インフォの近くにも1件あったな、と行ってみると、
19時半開店だとか。しばし散歩をしないといけません。
またリベルタ広場へ。
このメルカティーノの裏には、スケートリンクがあって、
結構にぎわっていました。
そろそろ開店。
お店に行ったら、一番の客でした。
前菜として、フリット・ミストをいただきました。
いつものイカやエビのフリットではなく、
モッツァレッラの極小ボッコンチーニ(モッツァレリーネと書いてありました)、
カリフラワー、小さく切ったカルチョ―フィ、カボチャのフリットと、
オリーヴェ・アスコラーネのミックスです。
入れ物がこんな形なので、そうは見えませんが結構なボリュームです。
なぜか、クレマ(カスタードクリームを濃くして固形化したようなもの)のフリットもあって、ホントに甘くてびっくり。
クレマはなくてもいいと思いましたが、他は美味しかったです。
オリーヴェ・アスコラーネ
モッツァレリーネ
プリモはTagliatelle Tre Volte Buone(3倍美味しいタリアテッレ)という名前。
何のことはない、スペックと茸とあとは何だったか…
3種類の具が入っているタリアテッレなのでした。味は普通。

ドルチェはコーヒーのセミフレッドをいただきました。
ちょっと柔らかめで、これはなかなか美味しかったです。
お腹いっぱいになってホテルに戻りました。

もうすぐ日が暮れる、お家に帰らなくちゃ...と子どもの頃の郷愁を誘われる時間帯になりました。
お店のウィンドウの可愛らしいものたち
角の無い四角の枠に何か入れる飾り、自分でも作ってみたくなります。
またリベルタ広場に戻って来ました。
昼は閉まっていたメルカティーノも開いています。
お散歩タイムが始まっていて、ワンちゃん同士もご挨拶。
トゥーリスト・インフォメーションのある通りも、とても素敵になっています。
↑は、膝を曲げて姿勢を低くして撮ったのですが、
普通の高さで撮ったものと随分違った感じに撮れました。
来た時とは違った道を通って、宿に帰ります。
小さなロマネスクの教会がありました。
宿に戻って、一休みしました。

特別興味があった訳ではないのですが、
チケットにここの入館も含まれているので、
同じ建物の地下にある馬車の博物館に入ってみました。

まあ。日本の籠に似ているものがあったのですね。
もちろん、生きた馬は展示できないので、こんな風。
見て特別面白いものではなかったのですが、
1つ、面白いものがありました。
これ、馬車に乗る体験ができる偽物馬車です。
上の写真の馬車は板に描いてあって、真ん中のステップから乗り込み、
中の箱に馬車の座席が向かい合わせに作ってあります。
中だけが本物、という感じ。

乗り込む前に、どこを走りたいか、ここにある中から1枚行き先のカードを取り、
馬車に乗ったら、窓際の挿入口にカードを差し込みます。
すると乗車口のカーテンが自動で閉まり、
前方、後方、右横の窓に映像が映し出され、
そして馬車がガタンゴトンと揺れ始めました。
ほんの数分間ですが、馬車で田舎道の景色を楽しむ体験ができて
なかなか楽しめました。
でも、こういうところは、一人じゃなくて複数で楽しみたかった!

外に出て、トゥリスト・インフォに戻りました。
インフォの方は、「あら戻って来たわね、でも相変わらず電話には誰も出ないの。
仮に明日見られなくて、チンゴリはいいところだから、とりあえず行ってみれば。」とのこと。
収穫はなし。ダメかもしれない・・・
ひとまず行くしかないな、と思いつつ出てきて、まち散歩です。
ドゥオーモは修復中。
ファサードだけかと思ったら、どこからも入れないようになっていました。
丘の上のまちなので、景色はどうかと外れの方まで見に行ってみました。
もっと晴れた日の明るい時間帯でないと楽しめない感じです。
またリベルタ広場に戻って、
そこから延びる道に入って歩いてみます。
あら、魅力的な看板が。
飲み物2杯とおつまみブッフェで5€は、なかなかお得ですね。
でもまだ19時には程遠いので(まだ5時過ぎ)、
ちょっと中の様子を窺いつつ素通り。
アペリティーヴォにはまだまだ早くても、辺りはだいぶ日暮れてきました。
もう少し散歩を続けるのですが、今日はここまで。(つづく)

マチェラータに1泊するのは、翌日チンゴリに行って、
ロレンツォ・ロットの「ロザリオの聖母」を鑑賞するためです。

それだけのためのマチェラータなので、ほとんど下調べをしていませんでした。
ところが、歩いてみればまちはなかなか素敵だし、
ロケーションと安さで選んだホテルは感じがいいし、
おまけに、ナイスなタイミングで、こんな特別展をやっていることが分かりました。
事前にバス時刻を調べ、
鑑賞についての問い合わせは公立図書館が窓口になっているようだったので
11月にメールを送って、12月28日に開いているか確認し、
よい返信をいただいていました。
それでも念のため、トゥーリスト・インフォメーションに確認に行くことに。

まちの中心的広場、リベルタ広場を抜けて行くのですが、
広場の時計塔があまりに素敵で、立ち止まって写真を撮りました。
濃紺に金の12星座のある文字盤がとても美しいです。
インフォは、この先にあります。
インフォは、ちょうど昼休みが終わって午後の部を再開したところでした。(15:00)
チンゴリに行くバスは、朝8時発のがちゃんとあることを確認できました。

でも、チンゴリのインフォからここのインフォに届いている案内書を見せられ
そこには曜日別の公開時間がかかれていて、
それによると木・土・日は公開有りだけれど、
翌日は金曜日で、公開はされないようだというのです。
ショック!  
11月に色よい返事をもらったからと言って、油断してはいけなかった・・・
旅行出発直前にもう一度確認すべきだった・・・と後悔しましたが、
それも定かかどうかは分からず、
インフォの人がチンゴリのインフォに電話してくれたのですが、だれも出なくて。

向こうは16時から午後の部が開くからもう一度電話してみるとのこと。
16時に再訪する約束をして、市立博物館のロット展を見に行くことにしました。

入り口にあったポスター。
チケットは10€でした。
このチケットで、3つだか4つだかの博物館・美術館を見られ、
10日間有効だとのこと。

ひとまずロット展を観ました。
なかなか充実の興味深いものでした。
ポスターに使用されていた絵。
日本語ではどういうタイトルがついているか知りませんが、
イタリア語タイトルは、
Svenimennto della vergine durante il trasporto di Cristo al sepolcro
キリストの墓への搬送の間の聖母の卒倒と言ったような意味合いです。
たくさんの写真を撮ってきましたが、今ここに全部を載せることはしません。

最後の展示室に、ロットとクリヴェッリという展示があって、
ロットが生まれたのは1480年、クリヴェッリが没したのは1495年。
少年時代のロレンツォ・ロットが、クリヴェッリの絵を見てなんらかの影響を受けた可能性があるのではないか、と書かれていました。
それぞれの聖母子像。
ロット
クリヴェッリ
この後、せっかくチケットに含まれているので、
地下にある馬車の博物館も見ることにしました。

ラヴェンナ4泊を終え、チェックアウトの朝は5時半に起きました。
ピアディーナの弁当を作り、朝食を済ませ、シャワーを浴びてパッキング。
ゴミをすべて捨て、8:10に部屋を出て8:47発のRに乗りました。
定刻で発車しリミニ着9:42。
10:05発のアンコーナ行きのRVに乗って11:20着。
そしてマチェラータまでは1時間ちょっと。

トイレは、リミニはアラブ式3つに洋式1つ、0.70€、
アンコーナはすべて洋式で1€。
アンコーナは待合室も快適でした。
リミニのエレベーターはホームの外れにあり、気が付かない人は気が付かない感じ。
アンコーナは、エレベーターに加えてエスカレーターもあります。

定刻に発車して、列車内でお弁当を食べ、定刻の13:12に到着。
マチェラータの駅にもエレベーターがありました。

旧市街は駅から少し離れたところにあります。
駅前にはタクシーがいて、すぐに乗ることができ、
ホテルまで8€と良心的な料金でした。
ホテルはキャンセル不可のシングルで38.50€。
すぐにチェック・インでき、部屋には湯沸かしポットがありました。
お茶を淹れて、一休みしてからまちへ。
大学がありました。
中心の広場に着きました。
素敵な広場なので、改めて次回載せます。

ラヴェンナ最終日のまち散歩も終わりに近づきました。
ジェラートを1度も食べていなかった!と思ってジェラート屋に入りました。
ピスタッキオと何だったか…(記憶にありません)
相変わらず1番小さいカップで。
オリジナルのワッフルが付いていました。
文字が逆さです…こういうことには頓着しないのですね。
外は寒いので店内で腰かけていただきました。
ジェラートの素材になるフルーツなどが店内のインテリアになっています。
食べ終えてから、もう一度ポポロ広場を歩きました。
お店の立ち食いテーブルの上の飾り。
ジャムか何かの瓶の蓋にちょっとした飾りをつけるだけで、季節感が出ますね。
旅の後半だったら、1瓶ずつ友人たちへのお土産に買っていたかも。
あら、椎茸を売っています!
文字を書いた紙が下に貼ってあって、写真では切れてしまっていますが、
ちゃんとSciitakeと書いてありました。
平茸のようなものも。
後ろ手にリードを持っているシニョーラが連れているワンちゃん、
よその女の子が触りに来たのですが、
大人しく触らせてあげている、とても穏やかな可愛いワンちゃんです。
女の子も可愛いらしい。
さて、そろそろ宿に帰りましょう。
この日の夕食です。
ぶっといポロ葱が1本ちょっと余っていたので、
薄い小口切りにしてバターで炒め、キューブのブイヨンとひたひたの水を加え、
残っていたサルシッチャ2本を入れて煮込み、最後に牛乳を加えました。
本当はサルシッチャを入れる前にミキサーを使いたいところですが、
ないのでポタージュ状にはできませんでした。
スープ皿がないので皿に入れ、残りはコップに入れました。
サルシッチャを1本食べてから、茹でたニンジンを添えました。
フィノッキオと玉ねぎのフリット。
フィノッキオのフリット、大好きなんです。
日本で買うと高いので、今回ここでサラダやフリットにして思いっきり食べられて
とても幸せでした。
後は残り物のピゼッリ煮。
ラヴェンナ4泊、
もうちょっと欲張ってラヴェンナ以外も観光してもよかったかも、と思う一方で、
ナターレだからこのぐらいぐうたらでもよしとも思っています。
もっと期間が長ければイタリア食材をもっともっと楽しめたなあと思うけど、
それならナターレの時期じゃない方がいいし、
昨夏のポルト・チェザーレオやローマのときのように、
友人たちと一緒だったらまた違ったなあとも。
でも、この滞在は、次につながる滞在だったと思います。
油を買って揚げ物をしたのも初めてだったし。

ひとまずこの旅行のキッチン付きアッパルタメント滞在は終了です。

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