ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

2021年01月

シラクーザのドゥオーモの続きです。
シラクーザの守護聖人は、サンタ・ルチアなのだそうです。
304年に12月13日にシラクーザで殉教した聖人で、
難病の母親と一緒にカターニャの聖人・サンタ・アガタのお墓に祈りに行き、
その場でルチアは眠りに落ち、夢の中でアガタに病気を治す力を授かり、
母親の病気を奇跡的に治してキリスト教の信者になったのだそう。
(殉教については、先日サヴォカのところで書きました。)

現在はサンタ・ルチアの遺体はヴェネツィアにあり、
小指のみがシラクーザにあって、通常はドゥーモに保管されているそうです。

正面に向かって右側、
アテネ神殿の柱がアプローチになっている一番手前の礼拝堂には、
ギリシャの壺クラテルというものがあります。
これは洗礼盤として使われていたもので、
下を支えている鉄のライオンは13世紀のものとのこと。
奥の方には、サンタ・ルチアの像が。
目がいっぱい展示してありました。
EX VOTO PER DEVOZIONEとは、
願いごとが叶ったことのお礼の奉納品だそうです。
鉄の扉が美しいです。
身廊の上の方の壁がきれいです。
反対側のステンドグラスが壁に映り、さらに上のステンドグラスが見えて、うっとり。
外に出ました。
アレトゥーザの泉に出ました。真ん中に生えているのはパピルスです。
ギリシャ神話アルテミス女神に仕える妖精アレトゥーザは
河神アルフェイオスの熱愛から逃れる為、水に姿を変え
シラクーザのこの泉までたどり着く。
しかし、アルフェイオスも自身を水に変え、思いを遂げてしまった...
という伝説があるのだそうで。
とってもレトロな感じのタバッキ。
泉の向こうの海。
次は、市場に向かいます。
途中の、素敵な建物。
再びドゥオーモ広場を通り、
アポロ神殿を通り、
辿り着きました。(つづく)

シラクーザを訪れるのは13年半ぶりです。
車がカターニアを後にしてシラクーザに向かう途中で、
夕映えのエトナが美しかったのですが、写真を撮る余裕はありませんでした。

この日の宿は、駅のすぐ近くにとっていました。
移動で何かあって遅く着いても困らようにと考えたためです。
(バスターミナルと駅は至近)

宿に着いて、手持ちのヴィーノと手持ちの食料をちょっとつまみ、
一息ついてから、近くで夕食が食べられそうな店を探しましたが、
オルティージャ島の方ならともかく、駅近くには何もありませんでした。
オルティージャまで歩く気にもなれません。

大きな車を停めて営業しているパニーニ屋で買って帰ることにしました。
疲れていたのでしょうね。
夜の街角写真も、車の全景も撮っていません。
ここにメニューが書いてあります。
Cさんは、ハンバーガー私はその下のビザッチェというのを買いました。
ここに書かれているもののほかに、トッピングできるものがいろいろあって、
けっこうたくさんトッピングしてもらいました。
部屋に戻り、今度はCさんが自分の手持ちのヴィーノを出してきて、
飲みながら食べました。

22時半ごろに眠りに就いたので、
翌朝は、すっきりと目覚め、7時半からの朝食をいただき、
8時半ごろにチェックアウト。
この日からオルティージャ島に2泊するのです。
Cさんは、夕方の便で帰国するので、昼食まで一緒に過ごすことにしました。

車で宿の近くまで行きましたが、アッパルタメントなので朝早くは人がいないようで、
荷物は車の中に入れたまま、歩き始めました。
宿は、ドゥオーモのすぐ近くなので、まずはドゥオーモへ向かいます。
ネコちゃんたちは、朝から元気。
朝は、ファサードに日が当たりません。
バロックはあまり好みではないのですが、このドゥオーモは美しいと思います。
中に入りました。
紀元前5世紀に建設されたギリシャのアテナ神殿が改装されたものだそう。
ステンドグラスを通った光が壁に絵を描いています。
ステンドグラスのシックな色が素敵です。
途中ですが次回に続きます。

昼食を終えても列車の時刻まではまだ間があるので、
タオルミーナの街まで連れて行ってもらいました。
車に荷物を入れ(盗られないように奥の方に入れました。)
Aさん夫妻と別れて、私たちもギリシャ劇場に行くことにしました。
普段は8エウロが、この日は無料なのですから、
あのステージとエトナ山を見るだけでもいいから入りたい、と思ったのです。

街の入口のプレゼーペ。
飼い葉桶に注目。
飼葉ならぬニャンコが!
ネコが住みついて、人気になっているとAさんから聞いていなかったら、
さっと見てスルーだったかも。
ネコのついでに他のものも見ました。
道端のチンクエチェント。
そして、ギリシャ劇場に入りました。
イゾラ・ベッラのときもそうでしたが、
無料であっても、無料と書かれたチケットを配布するのがイタリア流のようです。
う~ん、朝のホテルからはクリアに見えたエトナ山ですが、
午後は霞んでいます。
皆様、ここを訪れるなら、晴れた日の午前中が最高ですよ。
ところが、私たちにはこれでよかったのです。

ここで旅の神様が微笑みました。
「あら!」写真を撮っていたら、どこかで見かけた顔が。
パレルモの「入り難い居酒屋」2回目の時に隣席だったCさんです。
彼女は「ハンサム・ウーマン」と呼びたい雰囲気の人で、
パレルモの食事で結構親しくなっていましたから、
劇場の石の座席に腰掛けて、互いのこの2日間のことを話しました。
当然、列車の廃止のことも。

そうしたら、彼女は一人で車で回っているので、
「じゃあメッシーナに行く予定を変更して、
シラクーザまで送りますよ」ということになり。
何でも、メッシーナはイタリア半島の爪先をちょいと見られればいいかな、
程度の思いだから、どこに行くのでもいいのだそうで。

私たちは、そこまでしていただかなくても、列車で行けるから…と
遠慮したのですが、大丈夫大丈夫と言う彼女の言葉に甘えることに。
彼女が、昼食がまだだというので、1時間後に待ち合わせ場所を決めて別れました。

Aさん夫妻と待ち合わせ時間にホテルで合流したら、
30日の夜に夕食をいただいた店の隣で、
テイクアウトのアランチーニの揚げたてなどを買えた!と
いろいろ買い込んできていました。
タオルミーナで部屋ご飯をしたい方のためにURLを貼りつけておきますね。
https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g187892-d1179005-Reviews-Da_Cristina-Taormina_Province_of_Messina_Sicily.html

事の経緯を話し、駐車場まで行って荷物を出し、待ち合わせの小さな広場へ。
Aさん夫妻とCさんも再開を喜び合い、みんなで記念撮影。
そして、その後の写真は撮っていませんが、
Cさんの車でまずカターニアのNさんのホテルまで行き、
ここで彼女と別れて、次はシラクーザの私のホテルまで。

Cさんは、メッシーナの宿をキャンセルし、
シラクーザで宿を探すというのですが、それではあまりに申し訳なく、
私はダブルのシングルユースで予約していたので、
それをツインに変更してもらえないか訊いたのですが、
この時間では、スタッフがいなくて無理で、
お互いまあいいか、という感じでダブルに2人で泊まることにしました。
大きなベッドだったし、マットレスが2つに分かれていたし、
何よりお互いおやすみなさいと言った後5分も経たずに寝落ちしたので、
何にも気にならずに朝を迎えたのでした。

乗る予定の列車が廃止され、次の列車までは5時間半以上も空いて、
困り切ったところに、Aさん夫妻の車が来てくれて、やれやれなのでした。

この日は元日ですが、第1日曜でもあり、
毎月第1日曜日は、いろいろな観光施設の入場が無料になるとかで、
Aさん夫妻はギリシャ劇場を見てきたところでした。

そして、これからイゾラ・ベッラ(ベッラ島)へ行くというのです。
わ~い!
昨日車から見ていて、行ってみたいなあと思っていたところだったのです。
ちょっと気分がアップしてきました。

イゾラ・ベッラは、フランス映画「グランブルー」のロケ地として使われ、
一躍有名になった美しい小島です。
適当な道路端に車を停めて、海岸に下りて行きました。
海、きれい!
これがイゾラ・ベッラです。
細い道があって、歩いて行くことができます。
島は、入場料がかかるのですが、前述のように第1日曜は無料。
ラッキー!
というわけで入りました。
島からの眺め。
マルチェッロ・マストロヤンニ主演の映画、
Divorzio all'italiana(邦題「イタリア式離婚狂想曲」)もここでロケをしたようで、
写真が飾ってありました。
1961年の映画だそうで、私は観たことがありませんが、
マルチェッロ・マストロヤンニは知っています。
でもAさん夫妻は、それ誰?という感じでした。
やはり世代が違うと(そしてイタリアへの関心の強さが違うと)
知らないことも多いのは当たり前ですね。
この映画、1961年のアカデミー賞にて脚本賞を受賞したのだそうです。

島の中は庭園のようになっていたり、展望&展示施設が作られていたり。
美しい海と空の景色を楽しみ、道に戻って、
早めのお昼をいただくことにしました。
なんと12時から営業する商売熱心な店があったのです。
席からのイゾラ・ベッラの眺め。
魚介のリゾットをいただきました。
魚介の出汁を吸ったお米がとっても美味しかった!
15:39の列車には、まだまだ時間があるので、
タオルミーナの街まで連れて行ってもらうことにしました。
荷物を入れたままにしておけるので、車があると本当に便利です。
(つづく)

明けて、元旦。
初日の出です。
この日のエトナは、噴煙が上がっていました。
新年の幕開けも、快晴の穏やかな日です。
この日は、Nさんがカターニアへ、私がシラクーザに移動するのですが、
元日なので、事前に調べたところでは、
カターニア行きのバスは、8:45と15時台の2本のみ。
起きたときに、ほんとにこれだけか念のため調べたら、やっぱりそれだけ。
その時、Nさんが、電車はないのかしら、と閃きました。
シチリアの移動は、北側の東西移動以外は列車で移動する発想がなかったので、
眼からウロコという感じで調べたら、
なんと10:01というちょうどいいのがあるではないですか!
しかも、私はカターニアで乗り換えることなく、シラクーザまで行かれるし。
これだと朝食をゆったりと食べることができます。
そういうわけで、安心して朝食をいただきました。
これは、何のグラタンかしら。
大好きなフィノッキオ(ういきょう)のグラタンでした。
あんまり美味しくてお替りしちゃいました。
ヨーグルトなんてあればいいんでしょ、みたいなものを置いている宿がほとんどですが、
ここのは、とっても美味しいヨーグルトでした。
ちゃんと拘って選んでいるのだと思います。
ドルチェもいただいて。
この空間は、本当に朝の光が気持ちがいい。
冬の朝だけど、外でお茶を飲んだ人がいました。
この天気ですもの、気分は最高でしょうね。
部屋に戻る前に、レセプションに寄って、
先に宿代を支払い、9:20にタクシーを呼んでくれるようにお願いしました。
それまで部屋でゆっくります。
時間になり、宿を出ました。
細い私道なので、車が入り難いから、上の道路まで出た方がいいですよ、
と言われ、そうしました。
少し早く車がやってきて、駅に向かいました。
モニター画面で列車があることを確認。
1つ前の9時半ごろに出発するICが停車していました。
あれにも乗れそうだけど、ICは少し高いから、
近くまでなのだから予定の列車でいいわよね、とその列車を見送り、切符を購入。

1番線のベンチで列車を待ち、
急に発車番線が変わるなんてことはないわよね、とモニター画面を見て、驚愕!
私たちの列車の「遅れ」の欄に、SOPの文字!
これは、soppressoの略で、この列車が廃止されたということなのです。
エ?エ~~~ッ!!!
余りと言えば余り。
ショックで、2人とも動けません。
次の列車は、なんと15:39までありません…

この日までは窓口が休みで、無人駅になり、バールも休みで
トイレさえも開いていない、周囲に何もない駅で、
どうやって5時間半以上も待てというのか…

他の乗客は、ほとんど地元の人なので、暫く呆れ、その後去って行きました。
タクシーを呼んでまた15エウロも払って街に行く?
往復30エウロの無駄、さらに切符代も返してもらえそうもなく、
それではあまりに悔しい…

警察官が見回りにやってきて、同情してはくれるものの、
それ以上のことは彼にはできず。
憤懣やるかたない思いで立ち尽くす私たち。

いや、しかしトイレすら使えない場所にこのまま5時間半立ち尽くすこともできないので、
スマートフォンで、SMSをAさんに送ることに。
Aさん夫妻はもう1泊するのです。
短文で状況を簡単に伝えたら、「迎えに行きます!」と心強い返信。

暫くしてAさん夫妻の車が来たのでした。(つづく)

大晦日の海辺の昼食を挟んだゴッドファーザーロケ地巡りの後は、
部屋に戻って夕寝をし、10時過ぎに遅い夕食というか、
年越し蕎麦ならぬ年越しそうめんを食べ、
(友人がカップのあったかそうめんをくれたのです。)
11時過ぎに街中に滞在しているAさん夫妻のホテルに向かいました。
人ごみに行くので、余計なものは持たず、スマートフォン持参です。
無事合流し、4人でドゥオーモ広場に向かいました。

ドゥオーモ前広場はすごく広いわけではないので、
ここでカウントダウンしたい人々でごった返していました。
ステージが設えられ、スクリーンにミュージックビデオが映し出され、
スピーカーからは大音響の音楽が流れています。
マイクを持ったお姉さんとお兄さん2人が司会らしく、
何やらあれこれがんがんと話しています。

ドゥオーモの近くで待機することに。
こんなに混み合っているところが通行止めになっていないのか、
はたまたご近所さんだから通れるのか、
のそのそと無理やり通り抜けていく車があってびっくり。
そのうち待ちきれない人たちが、ジャンケン列車のようにつながって、
これまた人ごみを縫って通って行きました。
イタリアは、何でもありです。はい。

そしていよいよカウントダウン。
10・9・8・・・・3・2・1 アウグーリ!!!!!
スプマンテを抜いて、乾杯しました。
同時にステージの背後と、その向かい側の建物の裏の辺りの2方向から
バンバンと盛大に花火が打ち上げられ、その近さに驚き、そして感動。
4人であっちとこっちを交互に見上げながら、
何度も何度も「すごーい!」「うわあ!」と声を上げていました。
やがてその2か所が終わると、
ステージ裏の隣の建物(3階建てぐらい)の屋上から
さらにバンバンと盛大に花火が打ち上げられ、
15分か20分程度のものだったと思いますが、
盛大で華やかで、とても楽しめました。

私はスプマンテのボトル持ちを担当し、
当然もう片方にはコップを持っているので
写真をほとんど撮りませんでした。
1本目が空いた時に、スマートフォンでちょっとだけ撮ったのがしょぼいのですけど
とりあえず載せておきますね。
Aさん夫妻がかなり撮っていたので、
写真を共有させてもらったら改めて載せますね。

花火が終わってから、この花火が打ち上げられた建物の近くの空き地で
ここまでちゃんと取っておいたフィアスコナーロのパネットーネを食べました。
何回食べても美味しいのでした。

ドゥオーモの裏の岩山の上に見えた十字架。
とっても満足して帰路につきました。
全然関係ないのですが、途中で見つけた陶器が可愛かったので載せます。
これ、真ん中のサボテンは本物ですが、
縁の小さなサボテンは、本体に付いている陶製です。
ホテルに戻り、1時過ぎに就寝したのでした。

余談ですが、カウントダウンをするなら、このぐらいのサイズのまち、
このぐらいのサイズの広場がいいなあと思いました。
フィレンツェやローマは大き過ぎる感じ。
ここだと仮に一人で行っても、そこらの人とアウグーリ!って一緒に楽しめそう。
もし一人だったら、街中のお宿にしますけど。
いつかまたここでカウントダウンしたいなあと思いました。

昼食の後、タオルミーナの駅に行きました。
正しくは、タオルミーナージャルディーニ駅という名前です。
イタリアってこういうふうに、2つのまちの名前を繋ぐ駅名がけっこうありますね。
例えば、駅はキウージにあるのだけど、
ここがキアンチャーノ・テルメへの玄関口となるので
キウージーキアンチャーノ・テルメ駅という名前になっているなど。

この駅も、ゴッドファーザーの撮影のロケ地なのだそうです。
私としては、それとは関係なしに素敵な駅だなあと思いました。
ドアの鉄飾りが美しい。
レトロな感じの趣のある駅です。
線路の向こうには、海。
細部の拘りも、さすがです。
上の写真の壁のモザイク風のもの。
切符売り場がこんなに美しくていいのでしょうか。
でもね、この窓口の貼り紙には、
クリスマスから元日まで窓口は休み、と書いてあるのです。
駅はその間無人駅となっているのです。
切符は自動券売機でかうことになります。
天井。
1等の待合室。
本当に素敵な駅…とこの時は思っていました。
翌日とんでもないことで、この駅に対する思いは変わってしまいましたが。

新年のカウントダウンは、4人でドゥオーモ広場でする予定なので、
この後はホテルに帰り、少し休むことにしました。

今日は海辺の昼ご飯のことを書きます。

facebookで繋がっているシチリアで修業したシェフ2人に
タオルミーナで美味しくて手頃な店を教えてくださいと問い合わせたら、
2人揃ってこの店を教えてくれました。

調べてみたら、海辺にある家族経営のカジュアルな店のようです。
大晦日も営業しているようだったので、行ってみることにしました。
ところが、カーナビに住所を入れても出てきません。
???と思いましたが、
私のタブレットに入れているオフラインで使える地図アプリに店が出て来たので
それを見ながら向かいました。

近くに車を停めて、降りて行ってみると、なるほど。
私道のような細い道を入り、さらに狭い階段を下りていく入り江にあるのでした。
こんなところに…と思うような場所。
食材の運搬は、船でしているのかしら。
あまり寒い日ではなかったので、外のテラス席に座りました。
まだ早い時間なので、空いています。(30分ほどで席がかなり埋まりました。)
お店のシニョーラがメニューを持ってきて、
メニューにあるもののほかに、
今日はウニのスパゲッティと伊勢海老のリングイーネができますと言うので、
私とNさんは、伊勢海老のリングイーネにしました。
これって結構2人からという店が多くて、
この先それぞれに一人旅をするので、
ここで食べておきたいと思ったのです。
Aさん夫妻はウニ・スパゲッティをオーダーしました。

最初に出て来たお通し。
2個ずつ2皿。もちろん1人に1個。
野菜が入ったフリッタータ(イタリアのオムレツ)です。
これが熱々のうまうま。
これ1つで店の実力が分かります。

別のシニョーラが勘違いして、もう1個ずつ運んできました。
もう食べましたよ、というとせっかく持ってきたからもう1個ずつどうぞ、
と置いて行ってくれました。

来ました!私たちの伊勢海老のリングイーネ。
大きな皿にどっさりと。これが1人前です。
伊勢海老のお出汁がリングイーネにしみて、美味しい~~~
文句なしです。

Aさん夫妻のウニ・スパゲッティ
これは、ウニを塩漬けにしたものでした。
生ではなく、けっこうこういうのも多いのですよね。
味見させてもらいましたが、それなりに美味しくはあるのですが、
私が知っている美味しいウニスパとはやはりちょっと違う。
伊勢海老リングイーネにしてよかった!

美味しい匂いに誘われてネコちゃんがやってきました。
チェファル―のときと同様、何匹もいましたが、
どれも色つやがよく、幸せな顔をしています。
美味しいものを食べているのでしょうねー
寄ってきても、もちろん何も与えません。客のマナーですよね。

残ったソースをパンにつけて食べて、う~ん、これまた旨し!
冬なのに、なんて心地よいテラスでしょう。
セコンドは、魚介のグリルのミックス。2人前いただきました。
メインの魚を一旦見せてもらってから
店のシニョーラが骨から身を取ってテーブルに戻してくれました。
魚介用に美味しいオリーブオイルも持ってきてくれました。
魚介が新鮮でどれも本当に美味しくて。
とても満足しました。

結構お腹いっぱいになったので、ドルチェはなし。
トイレに行ったついでに、周りの写真を撮りました。
お会計をしたら、リモンチェッロのサービスがありました。
この店には、きっとまた行くと思います。
次回はタクシーで行って、アンティパストもオーダーし、
時間をかけてゆったりと飲み食いしたいなあ。
今回は運転するBさんが水だったので、
他の3人も控えめに飲んだだけだったのです。(無しにはしない)
それでも2人がお薦めしてくれただけあって、
美味しさも居心地も抜群の店だったのでした。

サヴォカでゴッドファーザーのマイケルが、
結婚式のシーンを撮影した教会に向かいます。
遠くに海が見えます。
着きました。サン・ニコロー教会です。
入口のところに映画のシーンの写真がありました。
中に入りました。
荘厳さとか全然無くて、田舎の普通の教会という感じがちょうど良かったのでしょうね、映画には。
ここ、なぜか2つ名前があって、もう一つの名前がこれ。
サンタ・ルチア教会です。
というわけで聖ルチアの像があるのでした。
左手に持っているのは棕櫚(勝利および殉教を象徴しているそうです)
眼がたくさん。
聖ルチアは、眼病の守護者と言われているのです。

眼球については色々な説があり、
最後に眼球をくり貫かれ殉教という説や、
聖ルチアの恋人があまりにも彼女の瞳の美しさばかりをほめるので、
いらだったルチアは自分で自分の両眼をくり抜き、
恋人の元に送ったからなどという説があるのだそうです。

さて、村の中心部に戻りましょう。
この道は、バールの横の道で、
映画の中ではマイケルがライフルを持って歩いて来るのだそう。
私は、よく知らないのですが、Bさんは、もう嬉しくてたまらない顔をするので、
周りの私たちもなんだか楽しくなるのでした。

この日は、是非とも食べに行きたい店があったので
車に戻ってそちらに向かいました。

大晦日の午前中は、
Aさんのご主人のBさんがゴッドファーザーの大ファンだということで
シリーズの最初の作品のロケ地であるSavoca(サヴォカ)を訪れました。
タオルミーナからは車で30分ほどです。

村に近くなったら、ギョギョギョッ
村の入口の近くに観光バスが3台も止まっているではないですか。
これは、その時に撮ったものではなく、
村を歩いている途中で高いところから見えたときに撮ったものです。
見えているのは1台ですが、私たちが通りかかった時は3台でした。
ゴッドファーザーの公開から40年以上も経つというのに、
ロケ地詣でをする人々がこんなにたくさんいるんですね。
すごいなあ。

村の入口を少し過ぎたあたりに車を停め、歩き始めました。
小さな村なのに、こんなに見どころの表示が。
映画に出て来たバールは、村に入ってすぐのところにありました。
着いた時は、観光客がトイレ行列を作っていましたが、
店に腰掛けてお茶している人はほとんどいませんでした。
(おそらくトイレ使用料を観光バスツアーの会社が払っているのでしょう)
少し待ったら、人がだいぶ減ったので腰掛けて写真を撮りました。

シチリアに高飛びしたマイケル(ドンの三男)が、
アポロニアに出会うのがこのバールで(アポロニアはこの店の娘)
結婚式を挙げた教会もこの村にあるのだそうです。

Bさんが、マイケルが座っていた席が空いたとたんそちらに移り、
マイケルになりきって写真を撮りました。
外のテーブル席の上は植物棚があるので、
木漏れ日が差して、写真を撮るには困ったものです。
多分、ここんちのニャンコ。
団体観光客の波が引いて、店の様子が落ち着いて撮れるようになりました。
私は、ジェラートをいただきました。
トイレに行くついでに店の中の写真も撮りました。
しっかりゴッドファーザーで商売しています。
ちゃっかりこんな商売も。
外に出ました。
店の前の広場は展望台のようになっていて、
映画を撮っているコッポラ監督のシルエットを象ったものが飾ってあります。
この村、イタリアの最も美しい村々の1つになっているのですね。
マイケルが結婚式を挙げた教会に向かいます。

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