ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

2021年10月

サン・ゼーノ・マッジョーレ聖堂のキオストロから堂内に入りました。
大きな聖堂でとても広い空間です。
まずは、一番の目当ての入り口のブロンズ扉に向かいます。
やはりこれを見なくては、という人たちが数人が群がっていました。

写真を載せる前にこの聖堂のことを少し書きます。
サン・ゼーノは、4世紀にヴェローナ司教をつとめていました。
この聖人を祀った聖堂は、
806年に従来の聖堂からサン・ゼーノの遺体を移葬してここに建てられ、
その後、マジャール人によって破壊されたものを
オットーⅠ世による寄進によって963年に再建されました。
現在の建物はに12世紀前半に建てられたものだそうです。
(すみません、理由は調べていません)

「イタリア古寺巡礼 ミラノ→ヴェネツィア」の金沢百枝さんによれば、

「ロマネスク美術のおもしろさは、古代的伝統から逸脱する一方で、
ルネサンス美術以降の三次元的空間表現法もまだ確立しておらず
そのため主題も表現も自由で幅が広いことです。」

とのこと。
私が漠然とロマネスクが面白くて好きだと思う理由はまさにこれだと言い当てられた思いです。

その本で取り上げられていたのが、ブロンズ製の扉の浮き彫りパネルです。
ほかに柱頭彫刻や、正面入り口外壁の彫刻、
そしてルネッサンスの画家マンテーニャの祭壇画も素晴らしいとあって、
見たくてたまらなくなり、今回ヴェローナに1泊することにしたのです。

その扉がこれです。
こんな風に全体を載せても、全然面白さが伝わりませんね。

例えばこれ。
ノアの箱舟の場面です。
一番下の方にあったので、よく見えなかったのですが、
大洪水から動物達を守ろうと、
ノアは牛の角を引っ張って箱舟に乗せようとしているのだそうです。
ちょとアップで撮ってみました。
こちらは、「大地と海」
透かし彫りが見事で樹木の枝にとまっている鳥たちも素敵です。
右の女性が「母なる大地」で、赤ん坊に両乳房を吸わせています。
左の女性は、なんと乳房をくわえているのが魚!
「母なる海」を表しているのだそう。なんという発想でしょうか。
ほかにもおもしろいものがたくさんありました。
これは、「冥府降下」
磔刑にされたキリストが復活するまでの間、地獄へ赴いて義人たちを救出するシーンです。
とんがりコーンがいくつもついたような建物もおもしろいですね。
普通ならキリストを主役にして描くべきなのに、ここでの主役は悪魔の大王。
アップにしてみるとこんなに愉快です。
ほかの写真もいくつか載せますね。
まるで流れ作業のように人間の頭部を運んでいます。
扉の合わせ目の鍵のところも素敵でした。
音声ガイドがあったのですが、日本語がなかったので借りませんでした。
イタリアの美術用語はよくわからないので、解説を聞いても無理だろうと思ったのです。

ところが、私が見ているときに来たイタリア人カップルが音声ガイドを持っていて
イヤホンではなく、音声を外に出していたのです。
めぼしいものをサッと説明するのではなく、1枚ずつ順に全部の場面を紹介していて
聞いていたそのカップルが、
「まあ、ぜーんぶ説明する気なのね・・・」(時間がかかるじゃないの)
と話していました。

彼らは最後まで聞かずに次のものを見に行ってしまいましたが、
しばらくは、そこにいて聞いていたので、
私もそれを聞き、思ったより分かりやすい説明だったので、とても助かりました。

この扉を見るためだけでも、遥々やってきた甲斐があったと思いましたが、
本堂も、クリプタもとても素敵でした。
それについては、また次回。

サン・ゼーノ・マッジョーレ聖堂に到着しました。
早速入場券を買いました。
入場券は、ここ1箇所だけだと2.50€で、
ドゥオーモ、サンタナスターシア教会Chiesa di S.Anastasia、サン・フェルモ教会Chiesa di S.Fermoと4箇所共通入場券だと6€でした。
全部入りたいと思っているので、共通券を購入。

チケット売り場の横から入るとすぐに美しい回廊がありました。
雪が降っているその中庭に、プレゼーペが飾ってありました。
中庭全体が展示場になっています。
これが馬小屋がわりです。
キオストロの壁面も美しいです。
いよいよ、中に入ります。それはまた次回。

今日から’14年末からの旅行のことを書きます。
どんどん古い旅行に遡っていくのが申し訳ないのですが、自分の記録を消さないためなのでご容赦を。

12月26日夜、ミラノ着。

21時半過ぎにホテルに入り、お腹が空いたので近くで開いている店に行きました。
以前は、Brekというセルフサービスの店だったところが、
「美食城」という中華系の店になってから入ったことがなかったのですが、
ここぐらいしか近くでは開いていないかったので行ってみました。

とにかくよく見もせずに入ったのですが、
システムは、食べ放題、水付きで20エウロというものでした。
その他の飲み物を飲むとその分の料金が加算されるのです。
中華+イタリアン+回転寿司(巻き物だけ)。
生の肉や魚介の好きなものを選んで皿に取って渡すと、
焼いて持ってきてくれるようにもなっていました。
美味しいかといわれれば、siとは言えないけれど、
不味いかと問われれれば、ものによってはsiもnoもあり。
お腹が空いていて、ひとまずがっつり食べたい、というときには便利な店です。
でも、帰国の前日に最後の食事をここで食べる気にはなれませんでした。

さて、翌27日朝、ヴェローナに向かいました。
数回訪れているのに、ヴェローナ市内に泊まるのは初めてです。
宿は、駅とチェントロの中間辺りにあり、
スーツケースを転がしても歩く気になれるところです。
まだチェックインはできず(何せまだ10時半過ぎ)、荷物を置いてまち歩きに。
いい加減な人間なので、よく調べもせず、
たいていの見どころはチェントロにあると思っていたので
とりあえずアレーナの辺りまで来たのですが、
宿でもらった地図を見ると、サン・ゼノ・マッジョーレ聖堂は、
全然違った方向にあることが分かりました。
まあ時間はあるので、このままこの辺りを少し歩くことに。

大きな像の前に人が集まり、その中心で音楽を演奏していました。
像の石段のところに立っている子どもたちも体を揺らしながら一緒に歌って、楽しそうでした。

この辺りで、ちらりちらりと小雪が舞い始めました。
せっかくチェントロまで来たので、エルベ広場を通り、
ドゥオーモも見たことがなかったので、ドゥオーモへ。
すぐそこだと思ったけど、それなりの距離がありました。
見えてきました。
この辺りでちゃんとした雪になってきて、
ここでちょっと心配になり、あまりたくさん雪が降ると、
遠くにあるサン・ゼーノ・マッジョーレまで行くのが大変かも・・・と、
ドゥオーモの中に入るのを止めて、そちらに向かうことにしました。

さあ、歩け歩けです。
やっと見えてきました。
(つづく)

列車でローマに戻りました。
ティブルティーナ着です。
宿は、日本からやって来た日と同じ、駅の近くのB&B。
宿の人が薦めてくれたピッツェリアに夕食に行きました。
お昼にがっつり食べたので、夜はピッツァ1枚でいいかな、と。
地方で美味しいものを適正値段で食べてくると、
ローマでしっかりした食事をしようという気になれないこの頃です。
ごく普通の店でした。
旨いわけでもないけれど、不味くもなく。
ビールのラベルは、夏も見かけた6人のシェフシリーズ
食べ終えて宿に戻り、今回の弾丸旅行のローマは、本当に素通りでした。

翌朝は早く起きて、午後便で帰国する友人を残して宿を出ました。
空港のカフェでカップッチーノを1杯。
食べ物は、前日にスルモーナの店で買ったお菓子。
もちろん全部ではありません。
1個がそれなりの大きさだし、甘いものは得意ではないので、
右下のピスタチオ味のものを1個だけ。
7時ごろのフランクフルト行きに乗り、フランクフルトでビール。
ソーセージも1本、と思って小ぶりのをオーダーしたつもりだったのに、
ポテトの量が半端ない。
全部食べて、羽田までの便に乗ったら、機内食でお腹いっぱいになりました。
(普段は、エコノミーの機内食でいっぱいになることはまず無いのですが)

これにて、’15年9月の弾丸旅行報告は終了です。
振り返ると、

9月19日 出発、パリ経由で夜にローマ着
9月20日 ローマからスルモーナに移動、スルモーナまち歩き
9月21日 「最も美しい村々」巡り
9月22日 コンフェッティ工場見学とまち歩きと充実ランチ
       午後ローマに戻る
9月23日 ローマ発、翌早朝羽田帰着→職場へ

というまさに弾丸旅行でしたが、
21日の「最も美しい村々」巡り&10kmウォークがピカピカの1日で、
そしてスルモーナで食べた3回の食事が充実していたので、
このために航空券代を払って出かけても、行ってよかった!と思えるものでした。
休みが5日しかないの・・・というときは、

手前の建物は、ダ・ジーノのショップのある建物です。
その向こう側の建物がなんだか変。
正面の写真がないのですが、きっと正面からは大きく立派な建物に見えるのでしょう。
そして横から見るとあれれ?
まるで教会のファサードのようですね。
正面を荘厳に見せて、その背後の建物は、実はそれほどでもないという・・・
ダ・ジーノのショップの外観を出したので、ショップの中の写真ももう1枚。
今、私のチーズを切ってもらっているところです。
下手くそなイタリア語で、ちょっとだけ切ってとお願いしたのですが
こちらの感覚を理解して、ドンピシャの大きさを切り分けてくれました。
このチーズ、ほんとにおいしかったなあ。
ジェラート屋さんの入り口。
ここでは、1回しか食べませんでしたっけ。
ここでお菓子を買いました。2枚目の写真のもの。
帰国の朝、空港で箱を開けました。
写真を撮っていいですか?と訊いたら、
フェイスブックにアップしてね、と言われちゃいました。

さて、スルモーナの散歩写真あれこれです。
この日も、見事というしかない青空。
ガリバルディ広場の向こうの山々も見事にクリアに見えます。
街角にはオジサマ方
ほんとに、イタリアのどこに行っても、
こうしたオジサマ方の光景が見られますね。

スルモーナを最後に散歩したときの写真が少しあったので、
おまけで載せます。

ジーノの前で手を振ってくれたオジチャンたち。
この写真の真ん中に見える階段のある建物は、
ツーリスト・インフォも入っていますが、
市立美術館の入り口にもなっていまして(この写真は初日に撮ったものです)
先日載せたその市立美術館の入り口がここ
そして半分開いていた扉を入ったところがこんなでした。
市立美術館、ちょっと期待できるかな、と思わせるでしょ。
それで閉まっているってどういうことよ、とがっかりしたのでした。

お昼(12:30の予約)には、まだ間があるので、
まち歩きを楽しむことにしました。
友人は、ちょっと買い物があるということで、
お店に集合ということで、別行動に。

私は、市立美術館へ。
あら、残念。
何も書かれていなくて閉まっています。
火曜日なのですけれどね・・・
奥の階段は上って行けそうです。
なんだ、考古学と民族衣装のセクションだけが無料でオープンしているようです。
せっかくなので行ってみることに。
階段を上ったところににモザイクが1枚飾ってありました。
入ってみると、民族衣装と写真が展示してありました。
この被り物は、色白で金髪の女性に似合いそうな。
こういう色合い、好みです。
これは縞模様の生地の使い方が面白いです。
あっという間に見終わってしまいました。
もう行きたいところもないので、裏道をぶらぶら歩きながら
ダ・ジーノのショップに向かうことにしました。
この教会は、閉まっていました。
広場の石畳の模様が素敵です。
広場に面している、ペリーノとは違うコンフェッティ屋さん。
色合いが美しいですね~
この教会は開いていたので、入ってみました。
あまり見るべきものはありませんでした。
ダ・ジーノのショップに着いて、中に入りました。
美味しそうな食材がたくさん!
名物の赤にんにく。見事な大きさのものばかりです。
これはアオカビチーズをパッシート(デザートワインの1種)の搾りかすで包んで熟成させたもの。
これ(帰国してから食べました。すっごくいけました!)と他のチーズ、ヴィーノを2本、
それとオリーブオイルの3L箱(箱なんです!)を買いました。
さて、そろそろ・・・と思ったところに、友人が買い物とまち散歩を終えてやってきました。

今回の旅行の目当ては、
美しい村々を巡ることと、ここ「ダ・ジーノ」で食べることだったので、
うきうきと2人で店に向かいました。(つづく)

リストランテ・ジーノの予約にあと数分。
店の前でちょっと写真を撮りました。
店の近くにあった水道のこの顔!
「イタリア好き」のステッカーも貼ってあります。
これとミシュランのが一緒に貼られているのもねえ・・・
入り口です。
さあ、突撃!
12時半なので、まだがら空きの店内で、席に通されました。
メニューを熟読して、前回もオーダーしたファンタジーア・ディ・アンティパスティを1人前。
22エウロですが、2人で食べて丁度いいぐらいなので、高いとは思いません。

2日前にお会いしたおばあちゃんが出てきて、
あら、来てくれたのね、と声をかけに来てくれました。

ヴィーノは、初めから赤。2本飲むつもりで、初めは軽いもの。
前菜1皿目は、ブルスケッタ。
と言ってもただ炙ってオイルをかけただけ。
それなのに、美味しいんです~
そして2皿目は、牛肉のカルパッチョ
レモンではなく、オレンジのスライスが
肉や削ったパルミジャーノやルーコラにとても合いました。
うーん、美味しい!と思う間もなく、3皿目が。
ガチョウ胸肉のカルパッチョ。
程よくスモークしてあって、これまたウマウマ~
これには、レモンの薄切りが少しと玉ねぎスライスでした。
ヴィーノにすっごく合います。

4皿目はタッキーノ(七面鳥)のカルパッチョ。
肉は生ではなく、ハムのように加熱してあります。
カルパッチョというよりは、インサラータという感じ。
これにはまたオレンジ。
七面鳥には、レモンよりもずっと合うと感じました。

5皿目、生ハム、ラルド、サラミ、チーズの盛り合わせ。
真ん中は、ヴィーノのジュレです。
6皿目、この辺りの特産、赤にんにくの芽のマリネ
7皿目、よく分からないのですが、干し野菜をちょっと戻してマリネにしたもののよう。
これにてファンタジーア・ディ・アンティパスティは終了。
ここまででヴィーノが無くなってしまったので、もう1本、
今度は少し強めのものをお願いしました。
そんなに高いものでもないのに、デカンタージュしてくれました。
ほかに、「イタリア好き」に出ていた、羊の内臓のソテーもいただきました。
玉ねぎとヴィーノ・ビアンコを入れて炒め煮にした感じ。
これまた、2本目のヴィーノにぴったり。

プリモは、2人とも花ズッキーニとサフランのCarratiという手打ちパスタ。
とてもやさしい味でした。

ドルチェは、イチジクのソルベット
入ったときはガラガラだったのに、気が付けば満席。
このお店、本当に美味しいし、店の人たちの心遣いは素晴らしいし、
ローマ辺りで食事するよりずっと安いし、本当にお奨めです。

お腹いっぱいになり、とても満足して、お会計し、お宿に戻りました。
朝、荷物を預かってもらうことにしたら、
ご主人が、駅に向かうときは車で送るよ、と言ってくれたので
お言葉に甘えて送っていただきました。

さて、いよいよスルモーナともお別れです。
滞在48時間ほど。
本当に楽しくて充実した48時間でした。
前回もそうでしたが、今回もさらに、来てよかった~という思いが。
列車に乗って、ローマに向かいました。

このまちには、多分また行くと思います。
ローマからバスに乗って、ご飯を食べに行くだけでも、楽しめそうなのですもの。

スルモーナの2泊目が明けて、
午後にはローマに向かい、翌早朝には帰国の途に就かないといけないのですが、
この日の昼は、2日前におばあちゃんにお会いした店、
ダ・ジーノに予約を入れています。
前日、B&Bのご主人に夜のお奨めの店を訊いたときに、
ダ・ジーノの予約もお願いしておいたのです。

さて、午前中はどうやって過ごしましょ、と友人と相談し、
スルモーナ名物コンフェッティの一番の大手「ペリーノ」の工場見学をすることにしました。
工場を見られるという情報を、着いた日にインフォメーションで耳にしたのです。
地図の欄外になるのですが、行き方を記してもらっていました。
街からは、1kmほどのところです。
見えてきました。
ショップから中に入りました。
奥にずずっと、いろいろなコンフェッティが展示してあり
その奥が工場とムゼオになっています。
早速工場へと行きました。
日本のお菓子工場と同じように、ガラス越しで見るだけでした。
(私の家からわりと近いところの森永製菓の工場を見たことがあるのです。)
それも、外側のコーティングをしているところだけ。
このお釜の中で、アーモンドがぐるぐると回っています。
そこにコーティング用の液体(白やピンクや水色など)を
工員さんが柄杓のようなもので入れていました。
このお釜の下には、小さなガスの炎がチロチロと。
見られるのは、このぐらい。
次は、階上のムゼオに向かいました。

創業者などの写真
百何十年か前のボンボニエーレやら何やらの展示
化粧缶やらラベルやらの展示
製品には無関係のちょっと昔の道具
これは最初のラジオだそうです。
コンフェッティで作った1875年のロザリオ
その他、コンフェッティで作った献上品
コンフェッティを作り始めた当時の道具や機械
金や銀のコンフェッティもあったようで
あとはいろいろな人に献上したときなどの写真
ここでは、映像を見ました。
コンフェッティができるまでの工程を見られるのかと期待しましたが、違いました。
コンフェッティから、花などを作るところの映像なのでした。
下に下りて、ショップを見て、お土産を少し買いました。
さて、街に戻りましょう。
つづく。

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