ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

2022年04月

6月6日(金)、語学学校の最後の授業を終え、
午後の列車でローマに向かいました。

今回、フォリーニョのお宿をシェアしませんか?とつぶやきに書いたら、
その部分での合流は無理だったのですが、
mixiの友人が、南行きに合流してくださることになり、
その前にラヴェンナやフィレンツェ、オルヴィエートと旅行していた彼女が
オルヴィエートから乗車してきて無事合流。

ローマで列車待ちの間にちょっと腹ごえらえして、
バーリ行きに乗り、夜到着。この日はバーリ泊。
駅前ホテルの窓からのバーリ中央駅。
翌朝は、レッチェまで列車で行き、ここからはバス。
ところが、バスの乗り場を調べていなかったのが失敗でした。

駅の近くにあると思ったらずっと離れたところにバスターミナルがあって、
ひとまず、ガイドブックのレッチェのページを破いて持参していたので
それを見ながらバスターミナルの方向へとスーツケースをゴロゴロ。
途中でドゥオーモ前を通りかかったので、パチリ。
ツーリスト・インフォがあったので、
とりあえず調べておいたバスが本当にあるか確認しようと思ったのに
私の前の2組のうち、1組目がすごーく時間がかかり、
やっと終わったと思ったら、次の2人組もものすごーく時間がかかっていて
ああ、もうバスターミナルまで行っちゃった方が早い!
ということになり、またゴロゴロ。

と、少し行ったところにまたまたiマーク。
旅行代理店がインフォもやってくれているらしく。
最初は、バスは6月15日からよ、と言われたのだけど
(どうやら夏場だけ運行するSalento in busと間違えられたらしい)
オネエサンが、ちょっと待って、と言って調べてくれて、
ちゃんとあることが分かり、バスターミナルまでの道も教えてくれました。

バスがなかったら、タクシーで行くつもりで、
車の手配もそこでお願いしようと思っていたのですが、
ひとまず余計なお金は遣わずに済みました。

教わった道を行ったら、ちゃんとバス停にたどり着きました。
Porto Cesareo(ポルト・チェザーレオ)行きのバスに、続々と乗車しているところでした。
急いでそこに行き、切符はどうしたらいいか聞きいたら、
ひとまず乗れと言われてそのまま発車。

少し行ったちゃんとした建物の切符売り場で下ろされ
待っているから切符を買って来いと言われて買いに走りました。
たくさんいた乗客は誰一人いやな顔もせず待ってくれていました。

乗ること1時間ほどで着き、降りたはいいけれど
自分がどこにいるのか分かりません。
地図サイトでプリントアウトしていたものの、
通りに名前の表示がないのだもの。

あれ~~~?って感じで。
おまけに地図を翌日の分と混ぜこぜにするというミス。
路上には人影もなく・・・

そこへ、車に荷物の積み下ろしをしていたご夫婦発見。
すかさず尋ねてみました。
そうしたら、なんと彼等の車に乗せてくれて、
ホテルの前に横付け!
しかもレセプションで予約の確認をしてくれて、
スーツケースも運んでくれました。
ほんとうに親切!有り難かったです。

お部屋は、2階。
窓を開けると、海が見えました!
お腹が空いていたので、歩き回ることなく
ホテルのレストランで食べることに。
ワインは、ロゼをいただきました。

きりっと冷えていて、美味しい!
魚介の温・冷前菜盛り合わせ。
キラキラ輝く美しい海を見ながら、美味しい魚介をいただく幸せ!
次はリゾット・アル・ペスカトーレ
ピンボケ失礼。味も量も文句なしです。

ドルチェは、ピスタチオのセミフレッド。
まわりにもピスタチオをまぶしてありました。
お腹が満たされたので、まち散歩へ出かけたのですが、それは次回に続きます。

散歩の続きです。
またピアッツァ・グランデに戻り、
ロッジアを通り、
その先の道へ
男性が、ひとり腰掛けて、美味しそうにジェラートを食べていました。
日本だと、甘い食べ物は女子供の食べ物、という感覚を持つ人がまだ多く、
大の男がジェラートを一人で嬉しそうに食べていると、
ちょっと笑われちゃうようなところがありますが、
ジェラートは、イタリアの国民食というか国民おやつなので、
男性一人で食べていても、全く違和感がありません。
私もつられて。
あ、でもその男性とは違う、この店です。
通りがかりに、いい印象だったので。
それから、駅まで行って翌日の切符を買いました。
翌日で学校での学習が終わり、すぐに南イタリアへ向けて発つためです。

駅前には、手作り感満載のこんな立て看板。
この街で撮られた映画のロケ地案内です。
こちらの面は、La Vita e` Bella(ライフ・イズ・ビューティフル)
そして反対の面が、Un Fantastico Via Vai
この映画は、日本未公開のようです。
もちろん私も観ていません。
でもレオナルド・ピエラッチョーニは知っています。
彼は、『踊れトスカーナ!』の主演男優であり、監督です。

この映画、こちらのサイトの言葉を借りると、
http://c-cross.cside2.com/html/a10o0012.htm
「『踊れトスカーナ!』は本邦初公開となるピエラッチョーニ作品だ。この映画は、あまり大きくない劇場で好きな人たちがリラックスして楽しむような小品のように見えるが、地元での反響を知ったらさぞかし驚かれることだろう。イタリアでは彼のこの作品とその次の作品がこれまでの興行記録を大幅に更新する爆発的なヒットを飛ばし、ピエラッチョーニ現象を引き起こしているという。」
「97年に『踊れトスカーナ!』が公開されたときの騒ぎはたいへんなものだったらしい。映画館を経営している彼の友人はこの映画を4ヶ月以上も上映して、1年分の儲けが出たと言って大喜びした。」
ということです。

この映画が公開されたときは、
インド映画『踊るマハラジャ』が大ヒットした後のこの邦題だったので、
ちょっと観に行く気になれなかったのですが、
観た友人が、すっごく面白かったよ~と言うので、後になってDVDを購入して観ました。
イタリア人にとって面白い、という感覚がちょっと分かる気がしました。
というか私にとっても面白かったです。

このUn Fantastico Via Vaiも観てみたい気がします。
駅前にこんな看板があるぐらいですから、話題になった映画なのでしょうね。

この後は学校主催の、先生とおしゃべりを楽しむアペリティーヴォに参加。
今回は、スペインから来ている2人(彼女たちは、何度もこの学校に来ている人たちで
もう上級のクラスの方たちです)、
そしてイスラエルとカナダからの2人(従妹同士で、1人はイスラエルからカナダに移動した方。今回発の初級の方たちです)、
そして私たちのクラスの3人。

その後、同じクラスの3人でアレッツォ最後の夜の食事に行きました。
カナダ人のNさんは、翌週も通うのですが、
イギリス人のMさんと私は今週で終わりで、授業終了後すぐに次の地へ発つので、
普段の晩ご飯は超軽めにすますというNさんも付き合ってくれました。

Mさんお薦めの気さくな店へ。
カルチョーフィのタリアテッレ。
豚肉のロースト、ポルチーニ添え
コントルノに茹でアスパラ
これ、コントルノにしちゃ多すぎですよねー。
でも、イギリス人カナダ人と一緒なので、
日本の友人達とのようにシェアすることはせず、
これぜーんぶ食べました。
満足、満腹、ドルチェは無し。
翌日は、授業の後、修了証をいただき、
Mさんと一緒にバールで軽食。
Nさんは、前夜に普段とは違ってそれなりの量を食べたので、
胃がもたれているということで、教室で別れのあいさつをしました。

そして午後の列車でローマへ向かったのでした。
これにて、アレッツォ編は終了。

昼食後、一旦家に帰り、洗濯物を取り入れお茶を飲んでから
学校に戻って空き教室で宿題をやり、3時半から映画を観ました。

古い'70年代の映画で、一言で言えば、南も北も実はマフィア的組織が地域を仕切り、
それに逆らって生きることは容易ではないこと、
そしてモダンに見える北の女性も、本質的には性的役割分担から逃れられず、
いやむしろ逆に、南の女性の方がその窮屈ななかで逞しくしたたかに生きている
というようなことをコミカルに描いている映画でした。
シチリア弁で話しているので、先生の解説なしには全然分かりませんでした。

その後、クラスの3人で食事ができるのもこの日が最後なので夕食の約束をし、
学校と提携していて割引をしてくれるエノテカに、お土産用のヴィーノを買いに行きました。
でも、残念!18時半まで昼休みでした。
その後は、まち散歩。
ピアッツァ・グランデの右奥の小路に入って行くと、
骨董屋(多分1軒)がずうっと続く家々を倉庫のように使っているようで
面白いものがいろいろ置いてありました。
そしてまだ歩いたことのないエリアへ。
この教会、中に入ってみましたが、私にとってはちっとも魅力がありませんでした。
Dopo Cena(夕食後)という言葉にちょっと惹かれます。
食事後はたいていまっすぐ帰るのだけど、こんな店で続き飲みしながら
おしゃべりするのも楽しいかも、なんて。
散歩は、もう少し続きますが、今日はこのへんで、ciao,ciao!

木曜日、授業は1時に終わり、3時半から映画がありました。
その合間の昼食は家で食べようと帰りかけたのに、
帰り道にあって、ずっと気になっていたターヴォラ・カルダの店に入りました。
いろいろなおかずやパスタなどが並べてあって、
温かいものもあります(冷めていると温めてもくれる)。
好きなものを選んで入れてもらい、レジで支払いをするシステムでした。

ダメですね、お腹が空いていると、目が食べたくなってしまって、
ついたくさん選んでしまいました。
パンツァネッラ(パンのサラダ)、
野菜のオリーブオイル炒め(カポナータのトマト抜きという感じ)、
ポルペッティ(肉団子、1個単位で選べます)2個、
カルチョーフォ(アーティチョーク。1個なのでカルチョーフィではなくカルチョーフォです。)

誰もお酒を飲んでいなかったし、
3時半から学校での映画があるので、
ヴィーノは諦めました。

お店は、ご近所さんが気軽に食べに来る食堂と言った感じ。
こういうところで食べるのも、たまにはいいかなと思いました。

料理教室第二弾です。
この日の参加者は、私たちのクラスの3人だけ。
前回同様、まずは歓迎のアペリティーヴォ。
前週はトルテッローニを作りました。
トルテッローニのパスタ生地は卵入りの麺でしたが、
この日作ったのはピーチで、卵なしの麺です。
粉と塩と水を入れてこねていきます。
(何しろ3人でてきぱきと進み、もちろん私もこねているので
こねているところの写真はありません)

手触りは、卵入りの生地よりもふんわりした感じでした。
それを麺棒でのばし、2cm幅ぐらいに切り、
台の上で、粘土でヘビをつくるようにして延ばして行きます。
ラッラがやるといとも簡単にできるのに、
私たちがやると、けっこう難しい。生地が台の上で滑るのです。
上手く加減しないとよじれてしまって。
丸い生地をカットするので、長さはまちまちになっても問題なしだとか。
ソースを作ります。
今日のパスタの名前は、Pici all'aglione con briciole croccanti
大ニンニク風味のピーチ、カリカリパン粉を添えて。

大きめのニンニクをスライスしてオリーブオイルとともにフライパンに入れて点火。
じっくりと香りを出して、スライスしたトマトも加えぐつぐつと煮ます。
もう一方でカリカリパン粉を作ります。
卵を入れたパスタのときはそうでなくてもいいけど、
卵を入れていないパスタを茹でるときは、たっぷりのお湯で茹でるのだそう。
卵なしのパスタは、茹でるとけっこうお水を吸って、ぷうっと膨れるからだそうです。
茹で時間は、2分ほど。卵入りの場合はもっとずっと長くなるのだそう。

茹で上がったパスタをソースに絡め、パン粉を掛けて出来上がり。
セコンドは、
鶏胸肉の細切り炒めトマトソース煮。
鶏肉を細く(といっても2cm幅ぐらい)切って、粉をまぶします。
半分にカットしたミニトマトとバジリコを炒め、
それの中にこの鶏肉を炒めて軽く煮込めば出来上がり。
この日はトマト尽くしという感じで、
コントルノもトマトのパン粉焼きと揚げたズッキーニとトマト炒め
たっぷりといただいて、その後はドルチェ作り。

この日は、アプリコットのパイかぶせ焼き。
作り方は省きます。

そして仕上げにリモンチェッロ2種類。
帰りは、またまたラッラが駅まで贈ってくれたのでした。

火曜日は、特筆事項なし。
水曜は、朝早めに出て、毎週水曜に開催されるキロメートルゼロの市を見に行きました。
日本で地産地消というのと同じ感じで、イタリアではこういう言い方をするようです。
もちろん本当に1kmも離れていないエリアということではありませんが、
ごく近いエリアで作られているものを販売しているのです。
ビオのものも多くて、値段はちょっと高いけど品質は最高よ、ときいていました。

その市は、小ぢんまりと開催されていました。
鮮度抜群の野菜や果物
チーズやヨーグルト、
オリーブオイルもありました。
私は、小さなサイズのヨーグルトを4個買って、
クラスのみんなのお土産にし、休憩時間に食べました。
爽やかな味で、なかなか美味しかったです。
でも、先生は食べませんでした。
「午前中は、こういう重たい食べ物は食べないの。
後でいただくわ、ありがとう。」
これが、朝はビスコッティとカフェラッテですますイタリア人の感覚なのかもしれません。

この日は、前週に参加したラッラの料理教室がこの週も開催されるというので
同じクラスの3人で参加したのですが、その話はまた次回。

2週目の月曜日は、6月2日。
この日は、共和国建国記念日で祝日です。
でも、学校は1週間5日単位の授業をすることになっているので
午後のプログラムは何もないけれど、授業はありました。

で、朝いつものように3、40分早めに着くように家を出て、
いつものバールに行こうと思ったら日曜と同様に休みでした。

あらら。
いつもなら学校のスタッフが学校を開けているので
中に入ってwi-fi接続してメールチェックなどができるのですが、
この日は開いていませんでした。
スタッフも休日モード?

お天気が良かったので、ピアッツァ・グランデまで行ってみることにしました。
広場を眺めるバールで、カップッチーノ。
チョコクッキー1枚がおまけに付いてきました。
あら?お皿の形が団扇のような・・・
思わず裏をみてしまいました。やっぱり。
日本のもの?中国のもの?

今週のクラスは、先週から残っている私とMさんに加えて
カナダのケベックから来た女性が加わって3人のクラスになりました。
午後のプログラムがないので、このままずっと一人だと寂しいなあ、と思っていたら
Mさんも同じことを思ったらしく、晩ご飯一緒に食べない?と言ってくれたので、
バールで6時に待ち合わせ、アペリティーヴォ~晩ご飯にしようということになりました。
カナダからのNさんは、とても健康に気をつけている方で、
朝食をたっぷりと摂り、昼は軽く、夜はもっと軽くというのが習慣になっているから、
ということで不参加。

昼は家で食べて、宿題をやり、少し昼寝もして夕方に待ち合せのバールへ。
1杯だけスプリッツをいただいて、
まだ夕食には早いので、散歩をしました。
結局またピアッツァ・グランデの方へ。
面白い図柄の紋章。
ドゥオーモの奥の夕暮れ
ドゥオーモの鐘楼。
この鐘楼は、アレッツォの駅前からまっすぐに伸びる道の先に見えます。
このまちで2週間生活をして、近くのまちに遊びに行ってここの駅に戻り、
ドゥオーモの鐘楼を見ると、ああ戻ってきたな、という気持ちになるのでした。
アレッツォの人たちは、皆同じように思うのではないかしら。
アレッツォを訪れた方は、是非見てみてくださいね。

それからMさんが2年前に行ってよかったという店へ向かいました。
途中のまちかどの建物にあったフレスコ画。
Mさんお薦めのお店は家族経営の気さくなトラットリアでした。
私たちが最初の客。
次に入って来たのは、ご近所のご家族で、
この店の娘さんが、まだ1ヶ月にもならない赤ちゃんをだっこして見せに出てきました。
私たちも見せてもらって、みんなでお祝いをしたのでした。

さて、食事は
コントルノにあった花ズッキーニのフリットをアンティパストとして出してもらい
そのあと魚介のタリアテッレ。
ドルチェもいただきました。
素朴な洋梨とリコッタの焼き菓子です。
なかなか美味しくて安くて、夏に行ったときもここで食べたいと思ったのですが、
予想通り、夏休みを取っていました。

その後は、サン・フランチェスコ聖堂へ再び。
聖堂はロマネスク様式の下部聖堂とイタリアゴシック様式の上部聖堂の2つの聖堂からなり立っています。

内部は撮影禁止なので、上部聖堂へ行く途中の回廊部分だけしか写真はありません。

上部聖堂内部は、ルネッサンス初期の画家ジョットによる聖人フランチェスコの生涯、
28の場面を描いたフレスコ画が描かれています。
人が多くてゆっくりは見られませんでしたが、それでもとても素敵でした。
何しろ、初めてのときは駆け抜けるようにささっと見ただけでしたから。

外に出ると、午後はさらに大勢の人々が押しかけてきていました。

もう少しだけ散歩をしたいと思って、上の道へと進みました。



大好きなチンクエ・チェントが停まっていました。



そして最後に、またドゥオーモの外観を楽しんで
(ファサードに日が当たるようになっていました!)
荷物を受け取りに宿に戻ったら、面白いというか、不思議なご縁がつながりました。
その前に、インフォメーションにバスの時刻表をもらいに行った時に、
年のころは私と似たような感じの日本女性2人組がいて挨拶を交わしたのですが、
宿のレセプションのところで質問をしていた女性が彼女達の一人だったのです。
つまり、同じ宿だったのです。彼女達は2泊だそうですが。

それで尋ねごとを解決するのお手伝いをし、
少しお話して、私が横浜から来ているといったら、
ローマでも横浜の女性と遭い、スーパーの野菜の買い方を教えてもらい
名刺をもらったというです。

もしや...と思って訊いてみたら、なんとその女性はYukoさんなのでした!
Yukoさんは、やはりイタリア大好きな横浜の女性で、
ご自身のブログを書いたり、Beachというサイトのサークルでいろいろと関わっている方です。
奇遇なこともあるものです。

バスに乗ってアッシージの駅へ。

駅前からのアッシージのまちのながめ。
いつ改修したのか、駅舎が新しくなっていました。
雰囲気的には、皇室用の御用列車のための待合室という感じです。
茶と水色の組み合わせが美しいですね。
あと1週間の語学教室、がんばろうという思いをもってアレッツォへと帰ったのでした。

その後、いったん宿に戻りました。
チェック・アウトの時間だったのです。
そして荷物を預かってもらって、昼食へ。
朝の散歩で目をつけておいたお店に入りました。
デッラカーサのアンティパスト・ミスト。
コッパ2枚、サラミ2枚、プロシュット・クルード3枚、
オリーヴェ・アスコラーネ1個(1個だからオリーヴァ・アスコラーナというべきですね)
ポテトコロッケミニサイズ1個、上にチーズを削り掛けたルーコラ。
けっこうボリュームがありました。

タリアテッレ・アイ・モーナチ(モーナチはお店の名前です)
トマトソースに見えますが、トマトとペペローネ、
それに生ハム(多分端の方の少し硬いところを刻んである)を煮込んだソースです。
これまた侮れない深皿入りのなかなかのボリューム。

これにデッラ・カーサの赤を1/4L(それなのに結構な量がきました!うふふ)
そしてガス水1L。
これで〆て22€。
特別安いわけではありませんが、アッシージは、観光客相手の店ばかりで、
皆もっと高いか、セルフサービスの店かという風な中、
イタリアの他のまちと変わらない、普通の値段で普通に美味しい料理を出す店で、
悪くないと思いました。

ロッカ・マッジョーレを下り、まだ歩いていないエリアを通って
再びサン・フランチェスコ聖堂方面へ。
通りがかりのこの小さな教会に、気が向いて入ってみました。
(これは、出てから撮ったものです。)
中に入り、とても驚きました。
通りは人で溢れていたのに、この教会の中はひっそりと静謐で神聖な雰囲気なのです。
先に中にいたこの2人は、私がいる間ずっと、このままの姿勢で
祈り続けているようでした。

きらびやかな飾りは一つもありませんが、フレスコ画がありました。
後で調べてみたら、この教会は、サント・ステーファノ教会という名前で、
12世紀から13世紀にかけて造られたものだそうです。

私もしばしここに佇み、心が洗われたような気持ちになりました。
さあ、また歩きましょう。(つづく)

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