ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

2022年06月

サン・ニコラ聖堂を出てまち散歩。
午後5時前だったと思うのですが、この時期だともう夕暮れ時という感じがします。
街角のプレゼーペにドゥオーモがつくってありました。
お昼が一番の目当てだったし、
カステッロは以前見たので、もう宿に帰ることにしました。
プーリアに着いてまだ3日目ですが、
前日までの2日間けっこう頑張って見て歩いたので、
こんなのんびりする日があってもいいでしょう、と自分に言い訳。
ん?ここは何か揚げ物でも作って売るの?
砂糖があるところを見ると、揚げたてをここに持ってきて、砂糖をまぶしたおやつ系でしょうか。

きっと、昼の部はとっくに終わって、
もっと遅くなってからまた始めるのでしょうね。
中を覘いてもだあれもいません。
訊いてみたかったのに・・・(ほんとは食べてみたい)
うーん、気になる。

さっき横切ったとき遠くに見えた建物が、
イルミネーションに彩られてキラキラしています。


部屋に戻ってゆったりと夜を過ごしました。

え?晩ご飯?
お昼ご飯をたっぷりいただき、食べ終わったのが3時半頃だったと思うので、
夜になってもあまり空腹感を覚えず、
ビトントで前夜飲に残したヴィーノや食べ残したもの、
飛行機の中でもらったドリンクのお伴のつまみなどを飲み食いしておしまいでした。

初宿泊、初一人散歩のバーリでしたが、
怖いと感じたことは全くなくて、
旧市街散歩も楽しかったし、食べたいものもまだあるので、
今度は日の長い時期に、また泊まりたいと思います。

サン・ニコラ聖堂の中に入りました。
クリプタには大勢の人
奇跡の柱というのがあり、それに触れて祈っている人々がいます。
クリスチャンではないのですが、
後から私も手を触れて、願い事をしてきました。
叶うといいなあ。

外に出ます。
外は、もう薄闇になっています。
まちをぶらぶらと歩きながら、宿へと帰ることにしましょう。(つづく)

サン・ニコラ聖堂に着きました。
あらあら、今日は写真ばかりになってしまいました。
ここは、開いていましたので、これから中に張りましょう。つづく。

お昼をたっぷりいただいたので、
もう3時を過ぎていましたが、旧市街へと散歩に行きました。
駅前から続く通りを通り、大きな通りを横切って、
ここをくぐれば旧市街です。
パレルモの美味しいものを調べていたときに、
庶民に人気の激うまフォカッチャがあると知ったのですが、
部屋での晩ご飯用に買おうかと思って行ったら、休みでした。
結果的には、買わなくてよかったです。
だって夜になっても全然お腹が空かなくて、
前夜の残り物のパンを食べてヴィーノを飲んだだけでしたから。

ドゥオーモに着きました。
残念、開いていません。
外側だけ見ました。
街歩きを続けます。
サン・ニコラ聖堂に近付きました。(つづく)

昼食の店は、庶民的な、キロメートルゼロの地元食材使用の店です。
10分ほど歩いて、到着。
早めに行ったのですが、ほとんど予約で埋まっているようで
一瞬どうしようかと思ったけど、一人ですと言ったら入れてもらえました。
魚介コースを選び、デッラカーサのヴィーノを1本。
お店の名前と同じ名前です。(お店で作らせているのですよね)
まずはお通しのブルスケッタとフォカッチャ。
タラッリとパン。
ここのはタラッリが2種類あります。
後で知ったことですが、
タラッリは水を使わず、ヴィーノを入れるのだそうですが、
ヴィーノ・ビアンコを使うと白くなり、ヴィーノ・ロッソを使うと茶色っぽくなるそう。
ここのタラッリ、サクサクしてとっても美味しい!

前菜その1。
マルティーナフランカのカポ・コッロ(コッパ)とどこだかのサラミ、
ストラッチャテッラ(ブッラータの中に入っているもの)とリコッタ、
どれもほっぺが落ちるぐらい美味しいのだけど、
驚いたのは下にある野菜(フィノッキオ、ニンジン、キュウリ)の美味しさ!
甘くて、歯ざわりもよくて、大きさも適度。最高でした。
そしてなんと、このカポコッロをどかすと、下にはモッツァレッラを結んだようなものが!
前菜その2。
パイのカップの中に海老、烏賊、蛸と野菜を和えたものが入っています。
レモンを外して撮りました。
前菜その3。
チコリア(南イタリアでよく見る葉菜)のスフォルマート、
トマトと焼きズッキーニ添え。
このトマトも味が濃いし、ズッキーニも激ウマ。
ここまでの3皿の前菜、どれもしっかり量があり、
本当に美味しくて、これでおしまいと言われても結構満足。

でも、これからがプリモなのです。
パスタは、包み焼きで出てきました。
開いてみると、こんなです。
おっきいフジッリに、海老と貝とトマトの味がしみていて、うんま~。
緑の野菜はチコリア。黒オリーブも入っていました。

セコンドは、串焼き。
串から外して供されました。
大きな赤海老2尾、小ぶりの蛸1パイ、奥に小ぶりの甲烏賊1杯。
焼き野菜添え。
ちょっとアップにしてみました。
もうお腹パンパンなのに、完食できたのは、
素材が新鮮で美味しかったから。

なのにドルチェもある~~~
一口パイの中身は全部カスタードクリームでした。
3種のクリームだったらよかったのに。でも美味しかった!

食べ終わる頃にとなりの部屋の方から歌が聞こえてきました。
馴染みの客らしい人たちの1人がピアノを演奏し、
1人がギターを弾いて歌っているのでした。
伸びやかで素敵な歌声でした。

次は、ギターを置いて、ピアノ演奏にあわせての歌。
カラフルなワインピースの女性ではなく
ピアノの右側に座っている黒いセーターの女性です。
美味しかったし、ボリュームもあったし、店の人は感じがいいし、
おまけの歌も聞けたし、
これで〆て50€は、かなりコスパが高いと思いました。

満足!
さて、パンパンのお腹をかかえて、まち散歩に出かけましょう。

1泊後の午前11時までビトント散歩をした後、バーリへと向かいました。
この日は日曜日なのに、
それがプーリアの私鉄なのに、
Ferrotramviariaはちゃんと運行していて、ほんとにエライ!

でも、Sud-est線は従来通り日曜はダメよ、なので
ほんとはチェリエ・メッサーピカまで移動したかったのですが諦め。

でも、考えてみればバーリには1度も泊まったことがなくて、
バーリは危険という印象がかつてあり、
ただ通過するだけか、クルーズのときにちょっと旧市街散歩したぐらい。
おまけにその時にちゃんとドゥオーモやサン・ニコラ聖堂を見たはずなのに
まだロマネスクに興味がなかったから、つぶさに見た記憶がありません。

で、泊まってみよう!になったのですが、
一番は、ご飯を食べようというのが目的でした。
どこで、と目当ての店があったわけではなく、
バーリぐらいの大きな街なら、
お店はたくさんあって、きっと庶民的な美味しい店もあるはず、と。

バーリのB&Bは、駅からすぐのところに取りました。
B&Bというか、貸し部屋と言うか、
それは古いボロい、大きな建物の中にあるのに、
とてもモダンな空間でした。

自分の家の一部を宿にしているのではなく、
部屋はいくつもあるようでした。(このフロア全部)

ホテルとはまた違った感じの、ゲストを向かえるカウンターがあり、
でも開いている時間は限られていて、
それ以外の時間帯にチェックインしたい人は、希望時間を伝えるのです。

チェックイン時に、支払いを済ませ、
朝食の時間を決めると、その時間に部屋にコルネットが届けられ、
その他必要なものは全部部屋にあるので、勝手に朝食を食べて、
チェックアウトのときは鍵を部屋に置いて出て行くというもの。
味気ないといえば味気ないけど、気楽といえば気楽。

これが私の部屋です。
デスクの上にあるトレイには必要なものが全部おいてあり、
ヨーグルトや牛乳は、冷蔵庫に入っていました。
これがエスプレッソマシーン。ネスプレッソみたいなタイプのもの。
シャワールームには、足跡型の滑り止め。
ネット接続して、さてどこで昼食を食べようかと、
事前にある程度調べてよさげな店をお気に入りに登録していたのですが
それらを見たり、Osteria D'Italiaのスマホアプリで調べたりして、
宿と旧市街の中間にある店を選びました。
早速出かけましょう。(続く)

まち歩きの続きです。
薪釜でパンを焼いているところがあったので、ちらっと覘いたら、
中に入って見て行けばいいよと声を掛けていただきました。

この釜、中がものすごーく大きくてびっくり。
人が5人ぐらい横になれそうな感じでした。
パンをくりぬいて飾ったプレゼーペがありました。
パンを焼いているオジチャンの写真を撮ったら、
他の人たちも、全部撮れと言われて、パチリ。
そろそろ、宿に戻る時間です。
宿の近くの魚屋のところに出ました。
魚屋には、美味しそうな貝がいろいろ並んでいます。
ビトント滞在、わずか1泊でとても楽しめました。
ここはまた来てもいいなあ、
そう思いながら、バーリへと向かったのでした。

近くの扉から外に出たら、教会の裏の広場でした。
広場の周りの家々に近付いてみました。
壁にいくつか紋章のようなものが付いている中に、
猫がネズミを捕らえているものがありました。
さて、このアーチをくぐって、まち散歩に出かけましょう。
昼前にバーリに向かうまでの少しの時間のビトントのまち歩きです。
このドゥオーモ広場に面した道路は、肉屋が多く、
先日載せた馬肉屋のほかに、鶏肉屋、肉屋(多分豚と牛と仔牛)、ハムサラミ屋が並んでいました。
この赤い旗、あちこちに掲げられていました。
BUTUNTUと書かれ、中央にはドゥオーモの地下にあるあのモザイクの絵。
もしかしてBITONTOはビトントのプーリア弁?
ドゥオーモを違う角度から見て出発し、
小路が多いので、本当に迷うように適当に歩き回りました。
このまちは、こんなアーチのトンネルに、必ずと言っていいほど、
こういう絵や像が飾ってありました。
たくさん写真をアップしたので、この辺りで一旦切ります。

翌朝のB&Bの朝食は、イタリアのB&Bにしちゃなかなかリッチ。
卵まで出ました。
これが、前夜のパン屋で見かけた、この地域の名物菓子Mustaccioli Pugliesi(色の濃い方)
さて、ドゥオーモを見に行きましょう。
9時頃に行って、開いていたので中に入りましたが、
クリプタは10時にならないと開かないもよう。
それまで、内部を昨日よりつぶさにみることに。
ああ、なんて素敵!とあれもこれもと見ていたら、
孫を連れて散歩中にここに立ち寄っていたシニョーレと目が合い、
挨拶を交わしました。

そうしたら、彼が
「グループでなく、一人でここを見に来たのですか。」と言うので
そうだと答えたら、ちょっと待ちなさい、今クリプタを見せてやるから、
と言って前日に鍵を閉めて回っていた教会の人を呼びに行き、
クリプタの鍵と、その奥にある展示室の鍵を開けさせたのでした。

おまけにそのシニョーレが、説明しながら案内してくれたのです。
まだ3歳ぐらいの感じの、孫のバルバラちゃんは退屈そうでしたが、
いい子でおじいちゃんに付いて歩いていました。
その展示室と言うのは、プレぜーぺではなく(それはその辺に飾ってありました)
この聖堂が造られたのは12世紀なのですが、
5世紀に建てられたものの上に建っていて、
その地下を掘り起こしたところのかなりな部分が強化ガラス張りの床で
歩いて見て回れるのでした。

シニョーレ、勝手に灯りをつけて、
ここはグループで見学の申し込みをした人たちだけに公開しているんだけど、
今日は特別にボランティアで案内してあげるよと、
説明をしてくれたのでした。
強化ガラスの下のモザイク
これは、前日に地上階からガラス越しに見たモザイクです。
5世紀の教会の入り口を飾っていた彫刻を施した石も展示してあり
間近で見ることができ、いつもならズームにして撮っているようなものを
顔を近づけてつぶさに見られました。
そしてこのコが私の一番のお気に入り
ちょうどここを見終えたところで、
老シニョーレに孫のバルバラちゃんのマンマから電話が掛かってきました。
そろそろ帰らないといけないようです。
帰っていくシニョーレにお礼をいい、別れました。

そのあとは、クリプタの開館時間が近いようで、そのまま閉めることはせず、
教会の方から、クリプタをゆったりと一人で見ることを許されました。
教会の方がやってきて、
もし絵葉書などがご入用でしたらありますよ、というので
見せていただき、絵葉書を少しと小冊子を買いました。
おつりを出すのに両替してくるというので、
2€のおつり分は、寄付してきました。

ルーヴォから戻ると、もう夕暮れというか、暗くなっていました。
お昼をしっかりと、しかもイタリアにしても遅い時間に食べたので、
夜は、部屋で軽く食べることにして、
さっき駅に向かうときに目をつけていたCaseificio(チーズ製造販売店)へ。
なかなかきれいな、大きな店です。
ここで、ブッラータの小さいサイズ、ブッラティーナを買いました。
お惣菜も売っていたので、ズッキーニのフリッタータ(イタリア風オムレツ)も。

次にパン屋に寄って、パンツェロッティなどを購入。
この辺りの名物菓子(真ん中の)も売られていました。
これについても、ボローニャの友人が教えてくれました。
(彼女、コックで、食にはかなりな興味を持っている人なので、
ヘタなイタリア人よりよほど詳しいのです。)
「Mustaccioli Pugliesiといいます。簡単に言うと、生パスタの生地を緩く巻いて油で揚げて、赤ワインのシロップがかけてあります。他の地域ではなかなか目にすることがない珍しいお菓子です。」
とのこと。

最後に、スーパーでビールを買って、部屋へ。
途中、夜のまちを撮りました。
部屋でシャワーを浴びてから、テレビを見ながらのんびりと晩ご飯。
フリッタータとブッラティーナです。
モッツァレッラの中に生クリーム入りのストラッチャテッラ、おいしい!
フリッタータも、しっかりした味の卵の中にズッキーニがたっぷり。

こちらはパン屋で買ったもの。
お昼をがっつり食べたので夜はちょっと、
のつもりでしたが、結構なボリュームでした。はい。
このビール、高かったのですが、美味しかった!
実は、ヴィーノも1本買っていましたが、
買ってきたものを全部食べてビールをのんだら、
さすがにお腹いっぱいでもういいや、と言う感じになり、次の旅先まで持参することに。

素敵な部屋で、気持ちよく眠りに就きました。

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