ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

2022年06月

ルーヴォ・ディ・プーリアのドゥオーモに入りました。
中に入りました。
上の写真に見えている円柱の柱頭彫刻が素敵なのは思った通りなのですが、
その上の部分にも1つずつ違う彫刻が付いていて、とても素敵です。
これらの彫刻をズームで撮ったので、いくつか載せます。
「肝心なことは目には見えない」

フレスコ画
祭壇画は小ぶりでした。
窓にはガラスではなく、ラヴェンナで見たのと同じ光を通す石、アラバスター
プレゼーピも。
満足して外に出て、もう一度外から眺め、
ルーヴォの駅へと向かいました。
夕暮れの空が美しい時間になっていました。

昼食をいただいた店の人が教えてくれた角を曲がると、ドゥオーモが見えました。
昼食の時間が遅かったので、
そしてちゃんと時間をかけていただいたので、
もう陽が傾いてきています。
小ぶりだけど、美しい・・・
心の中で、うわぁ・・・って何回も歓声を上げながら、
この教会の景観を独り占めしていました。
さて、中に入ることにしましょう。(つづく)

ルーヴォにもロマネスクのドゥオーモがあると聞き、
画像検索するとなかなか素敵そうだったので、
ちょっと行ってみることにしました。

モルフェッタの反省を踏まえて、
宿を出てくる前にちゃんとgoogle mapで調べ、
プリントアウトはできないので、手帳に適当に描いて行きました。

ごく普通のまち並。
道幅が広い、と感じるでしょう?
何しろシンプル手描き地図で歩いているので、メジャーな道を行く方が迷わないかと思って。
でもドゥオーモに近付いて行くと細い道になっていきました。
こんなところにインテルファンがいました。
(ユーヴェは結構見るけど、ミラノ以外でインテル見たのは多分初めて)
もう2時で、お腹が空いているのに、軽くでも何でも食べられる店が見当たらず・・・
(そこらにバールはあるのですが、そそられない)
と、角の建物に小さな木の板がついていて
「レストラン、この道を入ってアーチをくぐったら曲がってすぐ左」
と表示してあります。

なんだかそれに惹かれてその小路に入っていきました。
いい感じの小路です。
アーチの横っちょにこんなものが。
そして、レストランの入り口も、なかなかいい感じ。
迷わず入りました。
どうせ今ドゥオーモに行っても、中には入れないだろうから、
ゆっくり食べてからでもいいや、
ビトントのまち散歩は、明日の午前中に時間をとればいいから、
戻るのは夜になっても大丈夫だし、と思ってがっつりと食べることに。
パン、そしてヴィーノ・ビアンコをボトルで。
(デッラ・カーサがこれで、1本飲めなかったら
飲んだ分だけ料金をいただくと言われたけど、
半分でやめることができない私・・・)
前菜盛り合わせは大地のもの、海のものの2皿きました。
大地の皿の左下は、ラザーニャの皮みたいのに、
生ハムを刻んで入れたベシャメッラをグルグル巻きにしてから切り、
オーブンで焼いたものと思われます。
後で、ボローニャの友人に聞いたところ、バラの花のように見えるので
ロゼッタという名前がついているのだそうです。
どれも美味しくて、しっかりと量もあって、幸せ~。

プリモは、本当はカルドンチェッリという
プーリア名物の茸のパスタを食べたかったのだけど、
ごめんなさい、今日は茸がないの、と言われ
本日のパスタというのにしました。
(これにも、海のと山のがあり、海の方にしました)
コッツェたっぷりにヴォンゴレもちょっと入ってます。
殻がゴロンゴロンして邪魔にならないよう、
殻付き少しに、剥き身がたっぷり。
アップでどうぞ。
うま~い!幸せ~~~
そこらのバールのパニーノで間に合わせ昼食にしなくてよかった!

ドルチェは、ティラミス。
これもしっかりと量があって、大満足のランチとなりました。
カッフェで〆て、なんと32€!
プーリア大好き~

食べ終えて、またもとの道に戻らなくてもドゥオーモに行けそうな気がして
店の人にドゥオーモに行く道を訊いたら、
すぐそこよ、とドゥオーモが見えるところまで案内してくれました。 (つづく)

さて、ビトントの駅までのまち写真を載せます。
宿の近くの馬肉の店。
このまちは主要道路から1本入ると結構複雑な路地があり、
こういうアーチがたくさんありました。
CHIESA DEL PURGATORIO(煉獄)という名の教会
広場のようですが、特に名前はなくて、
右側の塔がTorrione angioino(アンジュー家の塔)で、
左側の門がPorta Baresanaバレサーナ門です。
私が宿を探して地図を見ながら歩いたときに、この門や塔を見て、
宿の方向が分かったのでした。

上の写真の左側に魚屋がありました。
門に近付きました。
塔もアップで撮ってみます。
門の近くに、ナポリのあの老舗カフェと同じ名前のカフェがありました。
門をくぐって、外側から見てみました。
大きな通りを駅に向かいます。
バッカラー(乾鱈)をたくさん売っている店がありました。
大きな通りに交わるこの通りの一角は、
なんだか雑然として、市場通りという雰囲気があります。
でも立ち寄るのは後で、と我慢して、駅へと向かいます。
お昼を軽く食べるのに、立ち寄りたい感じの店が全くないままに駅に着いてしまい、
ひとまず電車に乗って、ルーヴォに着いてから食べることにしました。

午前の部の時間切れで中から閉め出され、
外を半端に見ていたので、続きの外観を楽しみます。
こちらが正面ファサードです。
そしてまた側廊外側に回って。
写真を撮ったり、双眼鏡で観たり。
ああ、首が痛くなってしまいました。
ルーヴォ・ディ・プーリアへの電車の時刻表は宿で調べてきたので
とりあえず駅に向かい、途中でパニーノでも食べることにして
歩き始めました。 (つづく)

宿でまちの地図をもらい、早速歩き始めました。
宿はドゥオーモのすぐ近くにとったので、
1分も歩かないうちに、ドゥオーモの横に出ました。
今日もドゥオーモ日和というか、冬だけど青空です。
さっそく写真を撮りました。
と、ここで気が付きました。
ダメダメ、中を早く見ないと午前の部が終わって閉められちゃう。
ということで、中に入りました。
天井きれい。
入ってすぐの中央の通路床が丸い大きなガラス張りになっていて
地下にモザイクが見えました。
四隅の2つにかわいい鳥(カラス?)
柱頭の一つ一つがまた素敵・・・
入り口を振り返ると
柱のフレスコ画
クリプタに下りてみようと思ったところで、時間切れ。
鍵の束を持った教会の方が、もうすぐ12時なので出てください、と。

ああ、12時半とか1時じゃなくて、12時ピッタリなのね、残念。
午後の部が開く時間を聞いたら5時とのこと。
1泊することにしていてよかった~。

外に出て、外側の続きを見ることにします。
つづく。

さて、トラーニでの1泊が明けて朝食を向かいのバールでいただき、
チェックアウトを済ませて、駅へ。
バスでアンドリアまで出て、
そこからFerrotramviariaでビトントまで。
もう一つビトントに近いコラートまでも、
別なバス会社が結構な便数運行しているようなので
そちらを経由した方がもっと早かったかも、と後で思いました。
(事前の調査不足)

もっと準備不足だったのが、ビトントの地図。
ビトントをとても小さなまちと思い込んで、
google mapでちゃちゃっと調べてプリントアウトして行ったのですが、
このまち、そんなに小さくない!地図より道がいっぱいある!
何より、駅だと思い込んでそこから宿までの簡単な地図を印刷したのに
駅を出たら、地図とは道の様子が違う!
(そこでやっと駅と思っていたのはバス停だと気付き・・・)

ひとまず、こっちかなと思える方向に歩き、
立ち止まっては地図と、道に表示されている通りの名前を見比べて、
またゴロゴロゴロゴロ・・・と歩き、立ち止まり、そしてまたゴロゴロ・・・
とやっているうちに、何とか自分の位置が把握でき、
宿の方向に向かいますが、細い路地がいっぱいあるし、
それが結構入り組んでいるし...

で、また立ち止まっているときに
「Le Dimore di Edward(この日のB&Bの名前)に行きたいのですか?」
と突然娘と犬を連れた男性に声を掛けられ、
なんとその人は、その宿のご主人なのでした。

なんでも、宿をやっているのは、奥様で、彼はその旦那様だそう。
(でも、奥様はお出掛けらしく、この方と娘以外には人影がありませんでした。
きっと、奥様から日本人が1人で来るから、対応をよろしく
とか言われていたのでしょうね。)

無事宿に着き、まだ11時頃にもかかわらず中に入れてくれて、
パスポートを預けて滞在の書類を作成する間に、
リビングでお茶でもどうぞ、と運んできてくれました。
その後、案内されたお部屋は、とってもきれい!
思わず、お部屋写真撮影会をやっちゃいました。
一人で1泊しかしないのはもったいない感じ。
次に来るときは、ここを拠点にしてもいいかな、なんて。

B&Bの部屋は、このお宅の中の階段をのぼったところなので、
その階段の上からリビングを見下ろしてみました。
そしてリビングに並べてあるもの。
勝手に食べたり飲んだりしてもよいらしく。
ああ、私このリビングに寝泊りするのでもいいわ、って感じ。
さて、早速大聖堂を見に行きましょう。

宿に戻り、目をつけたリストランテのサイトをPCで検索。
20時からだったので、それに合わせて出かけました。
店についたのは、それでも5分前。

店の人がいいよ、って入れてくれました。
パン
ヴィーノは、白を1本
ここ、前菜盛り合わせが生と加熱の2種あって、
それのミックスは最低2人から。
仕方なく、生だけではつまらないと思って、加熱5種盛り合わせをいただきました。
左上から時計回りに、
○メルルッツォ・ネーロ(黒メルルーサ)のソテー、揚げ赤玉葱添え

○トンノ・ロッソ(マグロ赤身、ブロックで加熱して切ったもの)
白の干しぶどうを煮て戻したようなもの乗せ、下にはチコーリア

○バッカラー(干し鱈の戻したもの)とジャガイモのトルティーノ
ドライミニトマト添え

○ペッシェスパーダ(カジキマグロ)の燻製

真ん中は
○茹でガンベロ・ロッソ(赤海老)、カボチャのクリーム添え
(日本のカボチャのように甘くはない)

少しずつだけど、日本の店のようにおちょぼ口サイズではないので
全部食べるとそれなりに満足感がありました。

プリモは、魚介のパッケリ(さっき港で生きているのを見たシャコが入っている!)
ん~~~~、シャコが甘くて美味しい~~~~

セコンドは無しで、
ドルチェに小さなパネットーネ、トラーニ風ソース添えというのをいただきました。
カッフェで〆て、これだけ食べて飲んで40€ぴったり。
もっと高いと思っていたので、びっくりのお値段でした。
やっぱりプーリアはいいですね~。
(この後も、食事の場面では、何度もそう思いました)

お宿に戻って、眠りに就きました。

ドゥオーモ広場を後にします。
カステッロの方も、薄闇になっていきます。
同じ道を歩くのはつまらないので、途中まで港の方を歩くことにしました。
漁から帰った船が魚を売っていました。
こっちにも。
シャコが、元気に動いています。
ああ、これ食べたい!
さっき目をつけた店は魚介のメニューがあったから、
多分これもあるかも・・・
そんなことを考えながら、夕暮れのまちを歩いて宿に帰りました。
B&Bの入り口には、灯りの代わりにクリスマスの飾りがほのかに輝いていました。

トラーニに戻った電車は10分遅れ。
でも15時半前には到着。
とにかく大聖堂へと歩きました。

とか言って、時々足を止めて写真撮っちゃったりなんかしましたが。
晩ご飯によさそうな店も見ながら、大聖堂に着きました。
あらららら・・・ 冬じゃダメなんですね。
太陽の高度が低いから、正面に陽が当たるころには
下の方は影になってしまうのです・・・

まあ、これはこれで美しいけど。
1つだけ、夏にはなかったもの。
ここのプレゼーピには、ちゃんとこの大聖堂も造ってありました。
今回も、内部も見て、それから外で
岸壁にあたる波の音を聞きながら、
だんだん陽が暮れていく様子をずうっと見ていました。
本当に美しい大聖堂です。
満足しつつ、次は春か秋の、もっと全面に夕陽が映えるファサードを見に来なくちゃ
と思うのでありました。

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