ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

2022年10月

宿に戻るとまもなく、中庭で結婚式が始まりました。
そう言えば、チェックインのときに、
今日はここで結婚式があるのよ、って言ってましたっけ。
他人事なのに興味があって、いっぱい写真を撮ってしまいました。
はじめは2階から撮っていたのに、下に降りていって。
風船に2人で針を刺すと、天辺の大きな風船がパーンと割れて、
中の小さなハート型の風船が空へと上って行きました。

式が終わると、今度はアペリティーヴォが始まりました。
2階に戻って、上から撮ってみました。
空には三日月
このお宿のリストランテはなかなか美味しいと評判のようで、
夜は予約を入れていました。
プラネタの見学のときに、応対してくれた女性が
「あのお宿のリストランテのエビとオレンジのファルファッレが
とっても美味しいのよ~」と遠い目をしたので
絶対それを食べようと。

一旦外を通って行くのですが、結婚式のための車がありました。
さて、店に入り、早速それをオーダーしたら、
なんと、今日はありません、ですって!
残念!!!

でも他にも美味しそうなものはあったのでオーダーをしました。
カンティーナで試飲して、
その後グラニータをブリオッシュに挟んだものを食べたので
前菜1皿を3人でシェアして、あとはプリモを1皿ずつ。

サラミ、チーズなどの盛り合わせ
ヴィーノはボトルでいただきました。
ペコさん、イプさんの烏賊墨ソースのスパゲッティ
私は、魚のクスクス
これが美味しいのなんのって。
暗いので写真では分からないでしょうが、
クスクスに魚が入っていて、スープも魚のスープなのです。
クスクス自体に魚の美味しい味がしみているのに
さらにすっごく美味しい魚のスープをかけて食べると言う贅沢。
今まで似たようなものを食べたことはあったけど
これほど美味しいクスクスは初めてでした。

結婚式のほうは、アペリティーヴォがようやく終わり、
着席の食事が始まったようです。(写真奥の方)
部屋に戻り、テラスで星を見ながらたくさん話をしてから眠りに就きました。

早速テイスティングが始まりました。
白は、まずCometa'11
コメータは、フィアーノ種の葡萄から作られる
しっかりした味なのに爽やかな味わい。
次は、CHRDONNAY'11
コメータを飲んだときにすごく美味しいと感じたのに、
このシャルドネの味わいが素晴らしくて、
花や蜂蜜のような香りやバニラ香、そして樽香。
ほどよい酸味と力強い味わいで、おいしーい!!!

思わずほころぶ私たちの顔を見て、
プラネタのシニョーラも、飲んでないのに顔がほころび、
「でしょー。私もこれが一番好きなんです。」と言っていました。

彼女によると、これの'95年(プラネタが初めてワインをリリースした年)
のものを飲む機会が最近あったそうで
えも言われぬ美味しさがあったとのこと。
私も、買って帰って25年ほど置いておこうかしら。
それまで生きているのかしら。

生きていたとしても、この時の記憶はないのかもしれないな
なんてことを考えちゃいました。
ともかく、やっぱりシャルドネは好き。

白の3種類目は、なんと今年初リリースのEruzione1614、'12
日本未入荷です。
Eruzioneとは噴火という意味で、
エトナ山の1614年の大噴火を名前にしちゃったわけです。
葡萄は、Carricanteという初耳のものに、
リースリングを10%入れています。
カッリカンテについて調べてみたら
「シチリア原産で、カターニャで栽培される白ぶどう。
ドライで豊かな香りが抽出される。」とありました。
爽やかな飲み口でした。

続いて赤。
Dorilli'11
ネーロ・ダーヴォラ70%、フラッパート30%
シチリア唯一のDOCG「チェラズオーロ・ディ・ヴィットリア」の1つです。
バリックで8ヶ月熟成させているそうです。
ネーロ・ダーヴォラは、プーリアのものをよく飲んでいるのですが、
ここのはフラッパートも入れてあるので、柔らかいというか
少し軽いというか、強烈な感じはありません。
肉だけでなく、赤身の魚や、青魚にも合いそうな感じ。

2つ目は、MERLOT'11
バリックで14ヶ月熟成させた後、ボトルで1年熟成させています。
滑らかな舌触り、控えめなタンニンの味わい深いワインです。
私、けっこうメルローも好きなので、
これもとても美味しくいただけました。

そして3つ目は、BURDESE'08
カベルネ・ソーヴィニヨン70%、カベルネ・フラン30%
バリックで15ヶ月、ボトルで1年熟成させています。
カベルネ好きの私とイプさんにとってはこれはもう文句なし。
口に含むだけで幸せな気持ちになれます。

プラネタはシチリア全土6箇所にカンティーナをもっています。
このサン・ブーカのウルモがスタートの地。
そしてメンフィのディスペンサ
ヴィットリア、ドリッリ
ノート、ブォーニヴィーニ
カスティリオーネ・ディ・シチリア、ラ・バローニア
エトナ、フェウド・ディ・メッゾ

試飲した6種類のうち、
白②と赤②は、ウルモ
白①と赤③は、ディスペンサ
白③は、フェウド・ディ・メッゾ
赤①は、ドリッリ
で作られています。

実は撮り忘れましたが、最後にパッシート・ディ・ノートも
味見させてもらいました。
食後酒です。

最初に事前申し込みをしたと書きましたが、
実はシチリアの食べ物付きの試飲(20€)をお願いしていたのです。
ところが、何か行き違いがあったらしく、
ここの担当の方は、それを把握していなくて、
普通の試飲(12€)になってしまいました。

終わる頃にそれが分かってまあよしとしたのですが、
せっかくですからカンティーナや畑も見たいわけで、
お願いして見せていただきました。

20€の試飲なら、多分こちらのテーブルで供されたのでしょう。
↓この3人の兄弟がプラネタの創始者です。
最後にワインや関連グッズを買って、帰路につきました。

私のことだから、何本買ったの?と思うでしょ。
部屋飲み用に1本、お土産は2本だけです。
2本とも白、コメータとシャルドネ。
辛抱して辛抱して、何年待てるでしょうか・・・

なぜお土産が2本かと言うと、これを買ったからでーす!
プラネタのオリーブ・オイルです。
なんと3L!
ワインはこの頃日本でもすごく高くはないし、
オイルは確実に家でたくさん使うので、この際缶入り!と思って。
根性でちゃんと日本まで持ち帰りました!

帰りがけに、スザンナさんがメンフィでグラニータを食べる?
と言ってくださったので、もちろん3人ともSi'。
スザンナさんが店の人にお願いしてくれて、プラスプーンに1なめずつ、
何種類か、彼女のお薦めを味見させてくれました。
私は、これだけでも満足だったけど、やっぱり買わないとね・・・
ということでピスタチオのグラニータを
シチリア風にブリオッシュに挟んでもらいました。
(旅先からこの写真だけ載せましたね)
グラニータなのに濃厚なピスタチオの味がして、激旨でした。

サルヴァトーレさんが、店主のジュゼッペさんをわざわざ呼び出して
私たちに紹介してくれました。
ほんとに食べるの大好き、と言う感じの方でした。

さて、メンフィの素敵なお宿に荷物を置いて、
トラスポルトの車に乗ってサン・ブーカに向かいました。
ご夫婦でやっている、個人ツアー向けの送迎&観光ワゴン車なのでした。
ご主人が運転担当、奥様が案内担当(英語ができるので外国人もOK)のようです。
サン・ブーカに向かうときに翌日のポルト・パーロへ行くときの足もお願いしたら、
ポルト・パーロは近いらしく、1人5€とのことでした。


あさってはどうするの?と訊かれたので
パレルモへ向かいローマに飛ぶのだと言ったら、
パレルモまでも自分達の車で行ったらどうかとの提案。
3人で120€でいいわよ、と。

この料金設定が微妙に上手なんですね。
だってパレルモにバスで行くにしても、
宿からメンフィのまちまで車が必要だし、
メンフィからパレルモ空港までのバス代は
たいしたことはないでしょうけれど(せいぜい20€ぐらい)
バスは12:30発しかなく、ローマへの航空便は19:15発なのです。

彼らに送迎を依頼すれば、午前中ゆったりすごし、
昼ご飯を宿のレストランでこれまたゆっくり食べて、
それから出ても余裕で間に合うし、1人分にしたら15~20€の違い。
どう考えてもここは彼らの車で移動した方が、
時間が有効に使えるし、楽チンというもの。
私たち3人の相談はたちまちまとまったのでした。

奥様はスザンナさんというスイス人。
彼女がシチリアに旅をして、シチリアに恋をしてしまい、
シチリアに通っているあいだに旦那様のサルヴァトーレさんと知り合い
サルヴァトーレさんの演奏するパン・フラウトに惚れ込み、
そして彼と恋に落ちたのだとか。
サルヴァトーレさんは、シチリアでたった1人のパン・フラウト奏者なのだそう。

車の中でそんないきさつをちょっと恥ずかしそうに話す2人は、
今でもとってもラブラブなのでした。

車の中で、そのパン・フラウトの演奏のCDを聞きながら
走っているうちに、アランチョ湖が見えてきました。
そしてサン・ブーカも。
このまちは、アラブ人がつくったまちなのだそうです。
まちの中もアラブの雰囲気があり、散歩も楽しめそうですが、
何しろ予約の時間があるので、プラネタへ。
サン・ブーカの旧市街入り口の少し手前を右奥方向へと進むと、
アランチョ湖の畔にプラネタのカンティーナがあるのでした。
中に入るとそこはエノテカ。
つづく。

旅の計画を立てているとき、
ローマに戻る前にこの夏の旅のシチリアの部の締めくくりとして
ちょっといいお宿でゆったり過ごしたいと思っていました。

メンフィと言うまちがあり、そこから少し南にある海辺のまち
ポルト・パーロに是非とも食べに行きたい店があって、
でも海辺の宿はマザーラ6泊で十分なので、
メンフィにあるプラネタ(ワインメーカー)が経営する
とても素敵なお宿、プラネタ・エステートに泊まることにしたかったのです。

でも残念。
メールで問い合わせたのですが、そこには3人部屋がないのでした。
エキストラベッドもないので、3人の場合ツイン+シングルになると言われ。
私たちにとっては高い宿なので、それは辛いことで。
もう1つ、その名もイル・ヴィニェート(ブドウ畑)という
これまた素敵そうなお宿を見つけて予約したのでした。

到着したのは12時ごろだったのですが、
ここの宿は14時チェックインで、
まだ部屋の準備ができていないから
その辺でくつろいで待つか、海にでも行ってくるか、
はたまたリストランテで食事でもしていてくださいと言われました。

私たちには車はないし、
3時にプラネタのカンティーナ見学の予約をしているし、
ここで待ちたいと言い、
ついでにプラネタに行くのにタクシーを呼んでもらいたいとお願いしたら
なんとメンフィにはタクシーはありませんと言われて、唖然。

どうしよう・・・
と思ったのも束の間、トラスポルト(トランスポート)をやっている車ならあるわよ、
電話して訊いてみましょうか?ということで
お願いすると、
なんとプラネタのカンティーナまでの往復は3人で60€とのこと。

それしか手段はないので、お願いしちゃいました。
マザーラの送迎サービスがいかに優秀だったかと、改めて感謝したのでした。

さて、そのお宿のロビーと言うか、共有スペースで待ちました。
とても素敵な空間です。

レセプション
ここで待つことにした私たちに、ジュースとクッキーを出してくれました。
広い中庭もあります。
庭に面した日陰のベンチでお弁当を食べました。
(朝、部屋でパニーノなどを作って来たのです)
ほぼ14時にやっと部屋に入ることができました。

すっごーい。
えー、どうしましょう。
先に入ったイプさんペコさんの歓声。
なんとなんと部屋の一部にドアのない結構大きなジャグジー付きのバスタブが。
光が当たる方から見るともっとはっきり見えますね。
もちろん別にシャワーブースもあります。
ベッドも立派なダブルベッドとソファーベッドで3人分。

とにかくゆったりした部屋のつくりで、ほんとにリラックスできそうです。
そして、角部屋なのでテラスが広い!
このあと、すぐにプラネタのカンティーナ見学に向かいます。(つづく)

シャッカ日帰りの翌日は、マザーラでの最終日。
チェックアウトの日です。


朝食後、最後にもう1度海に行きたかったのですが、
この日は、曇り空で風も強く、プールならまだしも
海で泳ぐのは無理そうだったので、とりあえず見るだけでもと行きました。
6日間楽しんだところを去るのも寂しいのに
この海を見て、思わず「誰もいない海」を歌ってしまいました。

キッチンや部屋をきれいにし、
レセプションに行って、チェックアウト。
この日は土曜で、チェックアウトする人が一番多い日。

プールでの水球で知り合って仲良くなった人たちが別れを惜しんだり、
家族同士で挨拶を交わしたりしていました。
宿の送迎車で、次の宿メンフィ郊外のイル・ヴィニェートへ。
車の移動は簡単でいいですねー。
40分も走ってもらって50€なんてほんとに申し訳ないぐらい。
最初は、こんな宿に6泊も!宿選び失敗?と思っていたのに、
住めば都。
お得送迎サービスや楽しいプールのある、私たちにピッタリの宿でした。

長々と書き綴ってきたマザーラ滞在の項、これにて終了です。

さてさて、入ってみたリストランテには、18€の定食があり、
「ヴォンゴレのスパゲッティ、フリットゥーラ・ミスタ、季節のフルーツ、
水、ヴィーノ込み」
ということだったので私とイプさんはそれを選びました。

ペコさんは、ウニのスパゲッティが食べたくてそれだけをオーダー。
ヴィーノは、1L
スパゲッティ2種
フリット・ミスト2人前一緒盛りは、3人で食べても多いぐらい。
気の利く店主が、お願いする前から取り皿は3人分くれました。
エビやらイカやら小魚のほかに↓こんなサイズのカレイが2尾も。
このカレイがまた美味しくて!

そして季節のフルーツはスイカでした!
水を買った店で見かけてから食べたくてたまらなかったので、
定食メニューにフルーツの文字を見たときからスイカスイカと念じていたのです。
これは1人分。
3人で4切れを分けてちょうどいいなあと思っていたら
気の利く店主が、またまた1枚皿をくれました。

定食にはカッフェは入っていなかったけど、
迎えの車が来る3時にはもう少し時間があるので
ゆっくりカッフェもいただくことにしました。
お勘定を見てびっくり。
カッフェのお代はサービスで無料。合計53€。
それなのに、さらに端数を切って、50€にしてくれました。

3人でこれだけ食べて、しかもペコさんは15€のウニスパなのに!
いい店ですね~
シャッカにまた行くことがあったら、またこの店に行きたいと思います。

迎えの車は時間通りにやってきて、お宿に戻ったのでした。
走る車の中から撮った、シチリアのオリーブやワイン畑の風景です。

さてまた散歩の続きです。
温泉に近付いた辺りに眺めのよい場所がありました。
そして温泉です。
ここまでは、病院か療養施設のような雰囲気。
本当に温泉治療を目的にしている人たちが利用するのでしょう。

その奥にオープンエアーのプール
この写真は、木立の隙間から撮ったものです。
水着は持っていないけど、ちょっと見たいと思って
ちょうど歩いていたこの施設で働いているらしき人に入っていいか訊くと
入り口は向こうだよと教えてくれ、行ってみるとそちらには屋内プールがあるのでした。
通年の水泳教室もあるらしく、スケジュールが貼ってありました。

パレルモ門から一番遠い方に来たので、
ほかの見どころとしてインフォで教えてくれたカステッロなどには
昼食の時間を考えて、行かないことにしました。
来たときとは違う道を通って戻り、途中で食事をすることに。
水を買った店でスイカを見て、すっかり食べたいモードになってしまいました。
インフォでいただいた地図の裏にいろんな店の宣伝も出ていて、
パレルモ門の近くによさげなリストランテがあったので、そこで食べることに決めました。
食後は、絶対にスイカを食べたいなあって思いながら。
(つづく)

今日は言葉はほとんどなしです。
わたし的にシャッカで一番面白かったところの写真満載。

土産食材を買った店の横の階段に素敵なものを発見。
というか、実は先に私が見つけていたのですが、2人は店に入っていってしまい、
私一人で少し上まで見ていたのです。
でもそのままずんずん行っては、イプさんペコさんが心配すると思い
一旦店に戻り、買い物を済ませた後で、2人を連れて行ったのです。
↑この上のほうにぽつぽつとあるのは、変な顔シリーズです。
上り詰めたところには、岩に張り付くように建てた不思議なおうちがありました。
あー、面白かった!
また散歩を続けます。

温泉方面に向かって、お店を覘きながらまち散歩を続けます。
マザーラでは訪ね歩いても全然見つからなかったお土産食品を売る店が、
シャッカには何軒もあって、この店は小さい割りに品揃え充実で、
いろんなものを買いました。
それなりの金額を買ったので(重さもそれなりでした)、ミニサイズのジャムをおまけにくれました。
この食材店は、なかなか大きな店で品揃えかなり充実でした。
ヴィーノやオイルは、量り売りのものもありました。
前の店で買ったのに、ここでも追加食材を購入。
まだ散歩を続けるのに、荷物がけっこうな重さになってきました。(続く)

シチリアにも、ユヴェンティーニはいるのですね!
↓これは別の通りで見つけたものですが、写真はアレです。
やっぱりみんなアレが大好きなんですね。
そして、これもアレ。
’06年のワールドカップで優勝したときのものです。
さて最初のユーヴェの写真の窓の下に土産物屋がありました。
オリジナルの陶器と、シチリア食品を置いていました。
きっともっとお店があるでしょうから、午後の開店時間を聞いて、
とりあえず何も買わずに出てドゥオーモへ。
入り口の階段下にも陶器
中に入ります。
どうやらマリア像は、お祭りのときに練りまわすようです。
シャッカには温泉があるということで、
それも見に行くことにして、そちらにぶらぶらと歩いて行ってみます。(つづく)

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