ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

2022年10月

シャッカと言えば、私にとってはアッチューゲ(アンチョビ)とオリーブオイルの美味しいまち。
せっかく比較的近いマザーラに滞在しているし、
宿の送迎サービスが格安なので、日帰りで出かけてきました。

マザーラから車を飛ばすこと35分ほどで到着。
旧市街の入り口の1つパレルモ門の手前の広場で降りました。
市というほどではないですが、屋台の店がいくつか出ていました。
ウニ屋も!
1つ味見してみる?というのでSi'と言ったら、有料でした。
(1個0.50エウロ)
身入りはあまりよくなかったです。
さて、パレルモ門からチェントロに入りましょう。
内側から見た門
パラッツォ・ステリピントという建物が、とりあえずの見どころらしいので
そちらの方向へと行ってみました。
1501年に建設されたカタロニア建築の建物で、独特な切石積みの館です。
ダイヤモンド型の石で表面を覆われているのが特徴だそうですが
フェッラーラのディアマンテ(ダイヤモンド)宮殿を思い出しました。
ひとまず、外観を見ただけでよしとします。

次はドゥオーモを目指して歩きます。
途中ちょっとお店屋さんに目を奪われながら。
シャッカは陶器のまちでもあるのです。
市庁舎があり、そこにトゥーリスト・インフォメーションもありました。
正面には大きな広場と海が!先にそちらに行ってみました。
その後トゥーリスト・インフォメーションに行くと、
そこは階段を上がった2階にある大きなオフィスなのでした。
普通のインフォではなく、市役所の観光局といった感じ。
この写真は、入ってすぐのところで、入り口に向かって撮っているので
広さが伝わりませんが。
私たちは地図をもらいたいだけだったのですが、
インフォのシニョーラは、あれもこれもと上質の紙に印刷した
写真満載の資料などを山ほどくださいました。
(重くて日本には持ち帰りませんでした。)
親切にされついでに、トイレまで貸していただき、外へ。

魚市場の方へと歩いていて見えた船のそばの人だかり、
何なに?と見に行ってみると、

木箱に入れた魚を売っています!
(この写真、人だかりの背後から、カメラを上に持っていって撮ったら
赤シャツのオジサマのお腹が、かなりな面積で・・・)
水揚げされたばかりの新鮮な魚!!!
エビ~~~~
イカ~~~~
お魚ミックスも~~~   伊勢海老入りも!!!
どうやら、魚の小売の人や、レストランの人たちが買いに来ているようで、
みんな箱買いです。
1箱分を袋に詰めて持ち帰って行ってます。
私も買いたいー
聞いてみると、エビ1箱で25€ですって。
これ、5,6人いたら買いですよね。
1人5~6€でこんなに食べられるんですよ!
(いや、実は私はこれを買う勢いだったのです。
初日は生&揚げで食べ、残りを茹でたり、トマトソースと煮込んだりしておけば
数日はいろいろと楽しめるのではないかと思ったわけで。
でも、無理だよ、絶対無理、と2人に止められて泣く泣く諦めました。)

箱買いは諦めて、魚を車に運んでいるシニョーレの方についていってみました。
そっちで小売してくれないかと思ったのです。
残念ながら、これから売りに行くから、まだ売れないよ
って言われたけど、エビを1尾味見させてくれました。
うまーい!

あっちにも船が着きました。
船の奥から、魚介を入れた木箱が次々と運ばれます。
私たちは、箱買いは諦めて、
ようやく午後の部の始まりかけた魚市場の店で買いました。
エビを半kgって言ったら、100gぐらいおまけしてくれました。
さらに、別の魚屋でカジキを切ってもらいました。
船から、カジキマグロ1本を買って、店に運ぶシニョーレも。
これは船から買うといくらなんでしょう。
さすがに5,6人いても食べきれないでしょうけれどねぇ。

買い物を済ませ、車のピックアップのところに向かいます。
朝、市場を見つけたのはSan Nicolo Regale教会に行こうとしたからなのですが
そのSan Nicolo Regale教会を帰りにやっと見ました。
閉まってたので、ちら見もなし。

少しだけ時間があって、公園で一休み。
宿に戻って、この日もプールで遊び、
夕食は、エビの刺身、
茹でエビ、
カジキマグロのソテー、
エビの刺身の剥いた殻と頭で濃い出汁をとり、
固ゆでしたパスタに吸わせたスパゲッティも作りました。
大満足の部屋ご飯でした。
もしこの次にこのまちに行くことがあったら、魚、海老ミックスの箱買いしたいなあ。

タイル小路の続きです。
実は、こんなふうに写真を撮りながらも、
シチリア特産物の土産食品の店を探していたのです。
やっとお買い物通りを見つけたものの、そこは地元の人のための店が並ぶだけで
観光客が欲しがるようなものを売っている店はゼロ。

そんなお買い物通りにも、陶器が飾られて。
探し歩いているときに、商店のおじさんが私たちを見かけて、
親しみをこめてCIAO!君たちは日本から来たの?と声をかけてきました。
チャンス!シチリア特産物の店がないか聞いてみることに。

おじさんは、うーん・・・ちょっと待ってねと言って数軒先のオステリアに聞きに行き、
そのオステリアのおじさんは、
ついて来なさいと言って店まで案内してくれました。

だけど、土産物屋の一角にほんの少しそういう食品があるだけ。
どうやらこの街には観光客が欲しがるものを置いている店はないようです。

明日はシャッカに行くからそれに期待することにして諦め、
イプさんはスーパーで普通の土産食材の買出しをしたのした。

昼食は、前回と同じ店に行きました。
(またまた気に入ると通う癖)
今回は店の奥の方に座ったら、この店にもタイルがありました。
エビとピスタチオのフェットゥチーネ
カジキマグロとボッタルガ(カラスミ)のフェットゥチーネ
コッツェのリングイーネ
コッツェのワイン蒸し
ペコさんはドルチェも。
私とイプさんは、リモンチェッロ
そして再び魚市場に向かいます。
あら、船のそばに人だかりが。
ここから私の血湧き肉踊る光景が繰り広げられるのですが、
それはまた次回。

さて、魚のメルカートを出て、お買い物通りを探して歩く途中で入り込んだタイル絵小路。
シチリア弁が書かれたプレート
真ん中辺りにあるAMURI MIUは、イタリア語のAMORE MIOなのでしょうね。
この辺りは、イタリア人ではなく、アラブ系の人たちが多く住んでいるエリアのようでした。
私たちがどっちへ行っていいか迷っていたら、
小さな子供たちが遊ぶのを見守っていた父親が、この先は行き止まりだよと教えてくれました。
で、別な方向に行ってもまたタイル
このへんで一旦止めにして、続きはまた明日。

昨日の続きです。
San Nicolo Regale教会に行くはずだったのに、スルー。
魚市場がありそうなにおいが私たちを導きます。
あ、ありました!見えてきました!
Mercatoと書かれた建物の中に何軒もの魚屋が入り、
その建物の周辺にもちらりほらりと魚屋がありました。
冷凍物の専門店もありました。
この鮫はなにに使うのでしょうか。
すぐにでも飛びついて、買いたい気持ちでしたが、何しろまだ11時前。
迎えの車は3時にお願いしていました。
保冷バッグを宿に置いてきてしまっているので、
フレッシュな魚の袋をぶらさげて4~5時間も真夏の街歩きをするわけには行きません。

店の人に午後の部は何時に開くか聞くと3時からとのこと。
宿に電話して、送迎車を3時半に変更してもらい、
買い物と食事をした後で魚を買うことにしました。

安心してさらに魚屋の下見。
ピスタチオやアーモンドのペースト、アンチョビなど
いかにもシチリアらしい食品を置いている店を探しに行く途中
またまたタイル絵の楽しいエリアに迷い込みました。
あら、なぜかこんなものが。
(インテルに所属していた頃の長友選手です)
タイル絵や陶器は、この先に進むともっともっと面白くなったので、
続きを次回に載せますね。

マザーラの5日目は、ローマで帰国前の買い物をする時間がないイプさんのため、
食材やばら撒き土産を買うため&私たちの食材購入のため再びチェントロまで行きました。

うちのお宿は、実は水道水が少ししょっぱくて、スープを作っても、コーヒーを入れても、
なんだかしょっぱかったので(パスタを茹でるときは、塩を入れなくてもよかった!)
久々にまともなカップッチーノを飲もうと、チェントロに着いてすぐにバールに行きました。
普通で美味しい。
海岸通りにミニトレインがやってきました。
カップッチーノに着いてきた砂糖の袋の絵が変。
今日もタイルのある道を歩きます。
前回、扉が閉まっていて入れなかったドゥオーモに入りました。
内側から外を見るとこんなです。
古いとか、芸術的価値が高いとか、そういうことではなく
なんだか面白いところでした。
ドゥオーモを後にして、街角の土産屋で見かけた小さなシチリアの飾り馬車
San Nicolo Regale教会を見に行こうと歩き、
河口から少し遡って行ったら、魚市場がありそうな雰囲気。
スーパーには魚売り場はなく、魚屋も見かけなかったので
せっかく海のそばに来ているのに部屋で魚を食べていない!と思っていましたから、
嬉しくて、急いでいきました。(もう教会はそっちのけ)
続きは次回。

歩いてA神殿まで戻る途中、時々振り返って見ましたが、
霞がすっきりと晴れることはありませんでした。
真ん中あたりで、1本だけぽつんと立っていた大きなイチジクの木に、
たくさんの食べ頃の実が付いていたので、夕食用にちょっといただきました。

車を待つ間、土産物屋を覘きました。
青いスクーターのある風景。
車はまたオンタイムでやってきて、宿に戻り、昼ご飯。
冷やし中華をタレであえて、3人分(4個)をボウルに入れて、
あとは焼き野菜や、茹で野菜を好みでトッピングするようにしました。
きりりと冷えた白ワイン。
その後は昼寝、プール、シャワー、洗濯、晩ご飯。

まずは、骨付きの仔牛肉を焼きました。
これがスーパーのオジサンお薦めの仔牛肉のTボーン
焼くとこんな感じ。
野菜サラダ、セリヌンテの遺跡の真ん中で摘んできたイチジクと
買ってあった生ハムと一緒にいただきました。
上の写真のイチジクの皿の左横に缶詰が転がっているのが見えるでしょうか。
食事の〆は、日本からイプさんが持参したこの缶詰(タイカレー)とパック白飯を食べました。
缶詰もご飯も1パックを3人で分けて、〆にはちょうどいい感じでした。

滞在中に食べた日本食材は、
そうめん
冷やし中華(最近流行の生麺のようなインスタント袋麺は優秀です!)
白飯+タイカレー缶
白飯+味噌汁

普段の旅行には持参しませんが、キッチン付きの滞在のときは、
こういうものも食べると、舌も胃も、リラックスする気がします。
イタリア食材と両方食べられるのがいいですね。

C神殿に向かう途中、振り返ると、A神殿が違う角度から見えます。
日本の感覚では考えられない、こんなにかわいた土地にカタツムリ。
そう言えばこの子達を初めて見たのはマテーラでしたっけ。
ブラックベリーもたくさんありました。
あれれ、霧が出てきたようです。C神殿が霞んでいます。
C神殿のすぐ近くに見下ろすビーチも霞んで見えました。
霧(靄?)は海の方から吹き上げてきていて、時々晴れたり、また霞んだり。
日差しを遮るものがないので、
観光客のグループが皆木陰に集まっています。
私たちも近くで休んだのですが、伊語のほかに仏語、独語、英語が聞こえました。
そこに私たちの日本語も混じって。
また歩いてA神殿まで戻って、入り口にやってくる迎えの車を待ちます。
つづく。

マザーラ滞在4日目は、セリヌンテの遺跡を見に行きました。
以前のコメントで既に書きましたが、
お宿の送迎サービスで、セリヌンテまで往復して1人10€。
片道35km以上もあるのに、です。

5分前にエクスカーションデスクのところに行くと、
ちゃんとオンタイムの8時半に車が来ました。
車に乗って、30分弱で着きました。

窓口でチケット売り場を見ると、開くのは9時半から。
しかたない、30分待つことにしましょう。
窓口の料金表を見ると、ハイシーズンとローシーズンで料金が違います。
ん?????
時間があるのであたりを見回したらどうも違うところのよう。
よく見ると、近くの看板にアクア・スプラッシュと書いてあります。
えーーーーっ、ここセリヌンテの遺跡じゃない!

そう言えば、チェントロに行ったとき、同乗していたグループが、
ビーチに行く準備をしてセリヌンテなんとかに行くって言ってた...
間違えられたぁ!!!!!!!

運転手の電話番号は聞いていたので、すぐに電話をかけました。
「3人の日本人よ。(これで誰なのかすぐ通じる)
ここはセリヌンテの遺跡じゃないわ!」
そう言ったら、
あれ?間違えた?今すぐ戻るよ、って感じですぐに戻ってきてくれました。

窓口が閉まっていて、切符を買っていなくてよかったよかった。

遺跡まではけっこうな距離があったので、
戻ってきてもらって本当によかったです。
というわけで、これが本当の入り口です。
もちろん料金にハイシーズンもローシーズンもありませんでした。

セリヌンテは、シチリア最大の神殿遺跡群なのですが、
そのほとんどが崩壊していて、
瓦礫の山のようなところがたくさんあります。
神殿の名前も、AだのCだのと記号で呼ばれていて。

辛うじて建ち上がったまま残っているのはA神殿とC神殿で、
敷地が広いので、歩くのが大変な人のために
有料の電気自動車のサービスがあります。
もちろん、私たちは歩きます。
A神殿が見えてきました。
A神殿まではすぐに着きました。
海の方、かなり向こうにC神殿が見えます。
A神殿の近くの瓦礫の山
オバチャンになっても、高いところが好き!
Ciao!
何のためのものか分からないけど、
A神殿の前に大きな台が設置してあったので
そこに乗って、神殿を持ち上げる写真を撮ってみました。
(残念、ちょっと隙間がありました…コレハ、撮ルヒトノモンダイネ…)

すぐ近くに止めてあったチンクエチェント
さて、C神殿まで歩きます。
次回に続く。

ビーチでごろごろした話の続きです。
今度は、お宿のプールに行き、汐出しを兼ねて、プールでぷかぷかしていました。
そのうち、プールの一角で水球が始まりました。
私とペコさんもやりたい、って思ったけど、
参加者は男性ばかりだったので、断念。

見ていて、参加してはいけないのだということがようく分かりました。
おっちゃんも、にいちゃんも、ほんの少し参加の中学生ぐらいの坊やも、
みーんなかなりの本気モードで、夢中になって対戦しているのです。
ラテンの血なのでしょうねー。
ずっと見ていても飽きません。
この人たち、毎日この時間になると水球を楽しんでいました。
(つまり、私たちは毎日それを見ていたのですね)

部屋に帰ってシャワー、洗濯、夕食の支度。
この日はとってもヘルシーな食事です。
茹でニンジンに、塩&オリーブオイル
トロペーアの赤玉葱のサラダ
ツナとポテトのスパゲッティ
あー、気持ちのいい1日でした。
まさに、これぞ夏休み!という1日でした。

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