ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

2023年08月

オルヴィエートには過去2回日帰りで行っていて、
メインの観光コースを既に歩いてるのでこんなまち外ればかりの写真になっています。

ドゥオーモなども後で載せますのでご容赦を。

ということでまち外れの続きです。
歩いているとしきりに犬の吼える声が聞こえてきました。
どうやら家の敷地内にいる犬が、散歩の犬に向かって吼えているようです。
あーら、こんな高いところにいました。見えるでしょうか。
ズームで撮ってみました。
このワンコ、私にも尻尾を振りながら吼えました。遊んでほしいのでしょうね。

昨日載せた城壁付近を逆方向に見てみます。
下に降りていく道が。
あんまり下ると上るのが大変そうだけど、ちょっとだけ下って見上げてみました。
昨日タクシーで上ってきた道が見えます。
そろそろまちに向かいましょう。

ごみ収集車が来ています。
私が当時住んでいた横浜は、ごみの収集は、
一般ごみが週2回、ビン・缶・ペットボトルやプラごみが週1回、

紙の資源ごみが月2回で、ごみ収集場所に出すことになっていますが、
イタリアのような容器が置いてあるわけではありません。
カラスに散らかされないように、地域の人がネットをかけたり、
ネットの折りたたみ式かごのようなものを設置したりしているだけで。
ですから、ごみの日はまちの景観(というほど大袈裟なものではないですけど)が壊れるというか、
見ていい感じではないのです。

イタリアだってけっして経済がうまくいっている国ではないのに、
こういうことには思い切ってお金をかけて整備しているところがすごいなあと思います。
というか、どうして日本はこんな状態をいつまでも続けいるのかしら。
お金をかける優先順位が違うのですね、きっと。

話が逸れました。
今日の昼食を食べる店を下見します。
もちろんまだ開いていません。あとで予約を入れなくちゃ。

この日は、1月6日エピファーニアの日です。
子ども達のところに昨夜は優しい魔女ベファーナが来て、
靴下の中にお菓子を入れておいてくれたでしょうか。

まちにはそろそろ人が出てきています。
この年は、イタリア全国1月3日がセールの始まり。
3日前から始まっています。
ここは、真っ赤な小人達がセールの印。
おや、ここは何?
この建物内で骨董市が開かれているようです。
実にいろいろなものがちょこちょこと並べられていています。
これはなんでしょう。
どうやら、シャンデリアのパーツのようです。
実にいろいろなものがあって、見ているだけで楽しくなります。
船舶関係の小物なんてかなりそそられますが、私にはこういったものの価値がわからないし、
なおかつ現金もそれほど持っていないので、何も買わず。値段すらききませんでした。
外に出ると、近くの小路には、手作り品の出店が。
ガラス製の素敵なピアスが安かったので自分用に買いました。
さて、明るい時間にドゥオーモの内部を観に行きましょう。

翌朝。
7時半に朝食。
まだだあれも来ていません。
それなりにリッチな朝食です。
ゆっくり食べて、ゆっくり出かける支度をして。
支度といっても特別何をするでもなく、歯磨きやらトイレやら、簡単な化粧やらなのですが、
テレビのニュースや天気予報、情報番組などをちょろちょろ観ながらなので、
この日のように何の予定もない日は、ぐずぐずするわけで。
9時半過ぎから散歩に出ました。

とりあえず、前日の夕方に行った町外れの方へ。
細い路地を気の向くままに。
ここのアーチには木も使われています。
だいぶ外れの方にやってきました。
城壁から見下ろすと、素敵な糸杉のくねくね道が見えました。
オリーブの畑も。
城壁のすぐ外のまちや遠くのまちも見えます。
年配のシニョーレが、ノルディックウォーキングしながら私を追い越していきました。
あっという間に見えなくなって。
続きはまた明日。

さて、お腹一杯だったとこと、
バス移動や待ち時間が長かったことなどでくたびれていたのでしょうか、

部屋に戻ってうたた寝をしたら、失敗!
夕陽に映える大聖堂のファサードを見ようと思っていたのに、
一番いい時間が過ぎてしまいました。


急いで向かったのですが時既に遅し。
ピークは過ぎています・・・
仕方がありません。明日に期待しましょう。
中に入って、この時期ならではのプレゼーピを見ました。
そして夕暮れの散歩。
街外れと言うか、城壁の端っこの方まで行ってみました。
今夜は部屋ご飯にするつもりなので、夕食にはまだ早いけど、
店が開いているうちに買い物をします。
それを兼ねたまち散歩。
クリスマスの後、1月6日はエピファーニアの日で、
キリストの誕生後、東方の三博士が貢物を持って幼子イエスを訪ねた日を祝う、カトリックの祝日です。
5日の夜にはBefana(べファーナ)と呼ばれる優しい魔女がほうきに乗ってやってきて、
暖炉から家に入り、子供たちにプレゼントをあげることになっています。
その魔女が飾ってあるカフェの窓。
そして下着屋さんIntimissimiでは、こんな楽しい男物ブリーフが。
バッボナターレ(サンタ)をベファーナが追いかけているのです。
これ、マネキンがくるくる回転しているので、けっこう頑張って撮りました。

タルクィーニアにも古いファルマチアがありましたが、ここにもやはりありました。
生ハム、野菜、パン、そしてワインと水を買って宿に帰りました。

オルヴィエートに着いたのが、13:45頃。
お腹が空いていたので、ホテルまではタクシーで行きました。

この時期(年末年始)のこのまちの宿は結構混んでいて、料金も高いです。
私がオルヴィエートに3泊しようと決めて、宿探しをしたのが遅かったので、
普段私が泊まるようなお手ごろなお宿はすべて満室。
諦めて、今回は4ツ星のホテルにしました。
2人で泊まるとそれでも高いというほどではないのですが、
1人だと宿代はつらいものがありますね。

(トゥスカーニアのあのバルコニーのお宿が59ユーロと言うのは本当にお得でしたけど)
結局オルヴィエートには当初の予定の3泊から2泊に変更して、
最終日はオルヴィエートから直接フィウミチーノへ向かおうと思っていたのに、
最後にローマに1泊することにしたのでした。

実は、これより2日前に、ふと気が向いてオルヴィエートの宿を検索してみたら
この宿の近くのもう少し安いところに空きが出ていました。
あ、こっちに替えようと思ってキャンセルポリシーを見たら、
お宿のキャンセルは3日前までが無料だったのです。
あと1日早く気付いていれば・・・と思っても後の祭り。
こういうのはこまめにチェックしないといけないと、改めて痛感。

でもこのホテルも4ツ星にふさわしい宿ではありました。
小ぶりなところもいい感じ。
スタッフも皆親しみやすく、親切でした。
入り口は地味です。
入ってすぐのところにカフェがあります。
レセプションは奥にありました。
部屋はシングル。きれいだけど狭いです。
荷物を置いて、早速お昼ご飯に。
オルヴィエートで絶対に行きたいと思っていた店が2軒あって、
そのうちの1軒が宿から至近であることは調べてありましたのでそこへ。
Mezza Lunaと言うお店です。
店内は一杯でしたが、お店の人に次の次だから待ってればじきに空くよと言われ、
本当に10分足らずで席に着くことができました。
このお店の人気メニューのカルボナーラをいただきました。
うわあ、本当に山盛り。すっごい量。
そしてコトレッタ・アッラ・ミラネーゼ。
付け合せは、茹でチコリアのオリーブオイル和え。
ワインのカラッファもグラスも庶民的。
ところで、私の隣のカップルがとってもラブラブで、
食べたものと量は私と全く同じなのですが(つまり全部1皿ずつ)、
お店の人が取り皿をくれても使用せず、1つの皿を2つのフォークで食べているのです。
スパゲッティも1つの皿からくるくるずるずずる巻き取って。
肉は1切れずつ切って食べ、切って食べしていました。
そして時々バーチ(キス)。
こんな感じで食事している人たちをイタリアで見たのは初めてです。
もしかしてイタリア人ではない?

お腹一杯になり大満足。
お宿に戻って一休みしました。

夕暮れのまちを散歩します。
ついでに晩ご飯にいい店が見つかるといいな、なんて思いつつ。
部屋に戻って、19時過ぎまで一休み。
そして、食事なので着替えて出かけました。
それなのに! ここ、と思った小さなホテルのレストランは明かりが灯っていません!!!
20時頃に開くのかしら、それにしても真っ暗。
呼び鈴があったので、鳴らしてみました。
年配のシニョーラと思しき声で、今日は休みなのよ、と。
残念…

しかたなく、散歩のときに見つけておいた第二候補の店へ入りました。
まだ早い時間なので私が最初の客でした。
小さな、どうということもないトラットリアなのに、
ストゥッツィキーニが出てきました。
豆のスープとブルスケッタ、奥の黒っぽいのはラディッキオで、レタスも少々。
少しでしたが、温かくてやさしい味のスープでした。

前菜は、タコのサラダ。
プリモは飛ばして、セコンドは豚肉のマルサラ酒風味。
コントルノは焼き野菜ミックス。
お肉を見たとき、ああプリモを飛ばして本当によかった!と思いました。
だって、ものすごく分厚いお肉だったのですもの。
お腹一杯になって、ドルチェはなし。
カッフェをいただいて、満足して宿に戻りました。

一夜明けて、バルコニーから見る明け方の景色。
明るくなりましたが、朝もやに少しけむっています。
サン・ピエトロ教会の塔を見ながら、前日みたあの美しいファサードを思い出し、
このまちにはまた来てもいいなあ、と思いました。

朝食を摂り、いよいよ最後のまちオルヴィエートに向かいます。
オルヴィエートまでバス3つ乗り継いで。

トゥスカーニア発9:55→ヴェテルボ着10:20過ぎ
ヴィテルボ発12:10発→バーニョレージョ着12:40過ぎ
バーニョレージョ発13:00ちょっと前発→オルヴィエート着13:45

バスに乗っているのは、2時間にも満たないのに、
ヴィテルボでの待ち時間が1時間50分もあって、半日仕事と言う感じでした。


この日は全部Cotralのバスなのですが、ここのサイトが全然しっかりしていなくて、
時刻表を検索すると出てくるのは発時刻だけで所要時間が分かりません。
乗り継ぎ案内も無し。

確かかどうかもわからなかったので、
トゥスカーニアで切符を買ったタバッキで時刻表を見せてもらいましたが、
ここを発つバスのことしか分かりません…。

それでちょっと早めのバスで移動したのですが、
サイトで調べたときはヴェテルボ発のオルヴィエート行きは14:20発までなかったのに
ヴィテルボのターミナルの時刻表を見たら、そのバスはなくて、
バーニョレージョ乗り換えの12:10発があったのでした。

まあ待ち時間が少しでも少なくなってよかったのですけどねえ…

これは、トゥスカーニアのバスの発着所でバスを待つ間に取ったもの。

気の向くままにまちを通って、国立博物館へ向かいます。

こういう、何か描いているとか作っている店って絶対に入りたくなるのですが、閉まっていました。
大きなプレゼーピが飾ってあります。
サンタ・マリア・デル・リポーゾ教会
この右横に国立博物館があります。
あら?無料なの?誰もいなくて、チケット売り場もなくて、入ると中庭。
そしてその周りの展示室に、タルクィーニアと同様のエトルリアの石棺が展示してあります。
タルクィーニアでたくさん見てきたので、そこそこで切り上げて、
出るときに小さな窓口があって女性が一人座っていました。
でも呼び止められもせず、料金が書いてあるわけでもチケット売り場と書いてあるわけでもなく、
そのまま出てきてしまいました。

また、まち散歩をします。
お年寄りのための(?)無料の施設のようです。
奥の方で2人の老人がチェスか何かのゲームをしていました。
少し夕暮れの色になってきました。

サンタ・マリア・マッジョーレ教会までは、歩いて10分弱。
のどかな道を歩いていると、あっという間に着きました。
教会前の広場がなくて、正面から引いて見ることができません。
この教会も、サン・ピエトロ教会も、古代ローマ時代には公共浴場か
ゼウスに捧げられた神殿があったところであろうと推測されているそうです。
建てられた時期もだいたい同じです。
15世紀に人々の生活の中心がこの辺りを離れ、現在の市壁内の街区に移行したため、
教会は急激に廃れてしまったのです。

バラ窓と列柱回廊のあるファサードも基本的にはサン・ピエトロ教会と同じです。
中央扉もそっくり。
でも、近付いて見ると細部は違うわけで。
入り口上のルネッタには、玉座の聖母が彫られています。
扉の両側の聖人たち

一番外側の柱の彫刻
右側扉
そのルネッタ部分
左側の扉のルネッタ部分
ここも、内部は撮影禁止でした。

2つの教会のファサードを堪能して、幸せな気持ちで街へと戻ります。

トゥスカーニアのまちは、緑の田園風景に凝灰岩のオーカー色。
城壁の外には羊が草を食むのどかな風景が見られます。
エトルリアとロマネスクの故郷として知られる人口8000人のまち。
でも地質学的には火山性の大地の上にあり、1971年の地震で大きな被害を受けたのだそうです。
教会などの建造物は復元されたものの、ロマネスクの絵画の大半が消失してしまいました。

このサン・ピエトロ教会も例外ではありません。
今回訪れたら、外観は美しく修復されていましたが、祭壇の絵は修復中で幕に覆われていました。

さて、サン・ピエトロ教会のファサードです。
パッと見に美しいという感じではないのですが、近付いて細部を見ると溜息ものでした。
この教会は、8世紀に創建され、9-11世紀にはトゥスカーニアの司教座教会になっていたそうです。
このファサードは12世紀に建設が始まり、13世紀に完成したそうです。

ロマネスク特有の手のこんだ装飾、コズマーティ装飾の中央扉、
その上に設けられたイオニア式列柱による回廊、大きなバラ窓の幾何学的分割、
バラ窓の四隅に配された四福音書記者のシンボル像、左右に振り分けられた双子窓、
これらが一つの美しいハーモニーを奏でている、と本に書いてありますが、
とにかく、観るだけで楽しくて、嬉しくて、うきうきわくわくしてきます。
なんて素敵、なんて楽しい、なんて美しい…と自然に顔がにやけてきます。

もう何も書かずに細部の写真を載せますね。
中に入ります。中は、撮影禁止。
でも奥のクリプタに行ったら、写真を撮っている人がいたので、私も便乗して撮っちゃいました。
落ち着いて撮っていないので、それが写真に現れちゃいましたね。
ついでに素朴な柱頭も撮っちゃいました。
教会の正面にある門
その手前の石にまでなんだか歴史がありそうな。
サン・ピエトロ教会を後にして、次のサンタ・マリア・マッジョーレ教会に向かいます。

レセプションで地図をもらい、出かけます。
城壁の中を通り抜けていくのが一番近そうです。
門をくぐり、まちを歩きます。
ゆっくり散歩は後に回して、まずはサン・ピエトロ教会目指してずんずん歩き、城壁を抜けました。
このまちの城壁の作りは面白くて、城壁を抜けても、さらに城壁があります。
そして外が新しいまちというわけでもないようです。
とにかくまちを抜けて歩いて行きます。
おや、これはローマ時代の道でしょうか。
その向こう端に、何かあります。
なあんだ、この道に関する説明ではなく、日時計とこの辺りの地区について書かれているようです。

いよいよ、目指すサン・ピエトロ教会が見えてきました。
少し上ってから見下ろした景色です。
坂道の横の長閑な風景。
もう1つの目当て、サンタ・マリア・マッジョーレ教会が見えています。

サン・ピエトロ教会の入り口のところに泉がありました。
いよいよ到着
ここを曲がれば、教会のファサードが見えるはず。(つづく)

バスに30分ほど乗るとトゥスカーニアに到着しました。
タルクィーニアに連泊して、日帰りで出かければ楽なのですが、
夜と朝のまちも見たいし、次のオルヴィエートに行くにはこちらからの方が近いので、
ここにも1泊することに決めました。

城壁の外にバス発着所があり、そこで降りてホテルに行くのにちょっと心配だったので
運転手氏に尋ねると、客の2人も寄ってきて、3人で道を教えてくれました。

そのお宿、今回は珍しく城壁の外にとったのです。
中にそれほど宿がなかったことと、料金との兼ね合いでここを選んだのですが、大正解でした。
部屋はゆったりしています。
バルコニーが、家族でBBQパーティーを出来そうなほど広くて、
そこからの眺めが素晴らしいのです。
一番の目当て、サン・ピエトロ教会も遠くに見えます。
もう少しアップで。
さて、早速サン・ピエトロ教会を見に出かけますが、
きりのよいところで次回に続きます。

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