これがヴェネトの最終です。
’04年春にバッサーノに向かうバスが停車した広場が素敵で、
ここはなんというまち?と思って見たらマロースティカという名前でした。
帰国後調べたら、チェスの駒を作るまちで、人間チェスのイベントがあるとのこと。
私の故郷、山形県の天童市みたいだなあと思いました。
天童市は将棋の駒を作るまちで、人間将棋のまつりがあるのです。
生まれ育ったまちとは離れているので、見たことはありませんが。

それから10年以上が経った’15年冬に日帰りで訪れました。
パドヴァ滞在中に1日でバッサーノとマロースティカを訪れたのです。
この辺りは、バス便もそれほど悪くはないので、こんなことも可能なのです。
バスは、11年前に停まった広場ではなく、城壁の外に着きました。
山上の城へと続く城壁が見えました。
この日は市が立っていて、本来バスが停まる広場も店が立ち並び、
バス停が城壁外になっていたのでした。
上の写真の下の方にはお店の移動販売車やタープ(テント)が見えていますね。
イタリアでは、市が立つためにバス停の位置が変わることはよくあることなので、
バスに乗る時は要注意です。

このまちには、上の城と下の城と2つの城があるのでした。
降りてすぐに市を覘きます。
門をくぐってまちの中へ
城の前の広場の名前は、スカッキ(=チェス)広場。店は出ていませんでした。
城の前の木の囲いは、特設スケートリンクです。
広場の手前や両側には店がいっぱい。
途中にあったカフェテリア
花屋
別の門から出て、城壁沿いに上の城を目指します。
ユニークな顔のニャンコ
北側にはまったく日が差さず、そこを過ぎて門から陽射しが見えた時にはなんだか嬉しくなりました。
でもここは、建物だけが残っていて、中を見ることはできませんでした。
マロースティカの城は、
この地を統治していたヴェローナのスカーラ家が14世紀に建てたもので、
カステッロ・インフェリオーレ(Castello inferiore=低い城)と、
カステッロ・スーペリオーレ(Castello superiore高い城)と呼ばれています。
上の城にはリストランテがあるだけなのでした。
でも眺めは抜群。
来ている人は皆車か自転車でしたけど。

また同じ道を下り、まちのリストランテで昼食。
この店、地元の客でいっぱいでした。
中には、作業着姿の人たちも。
お仕事の人たちがランチを食べに来ているような店なのです。

お昼のメニュー構成が
A-プリモ、水、ヴィーノ、カッフェ・・・10€
B-プリモ、コントルノ(付け合せ)、水、ヴィーノ、カッフェ・・・13€
C-セコンド、コントルノ、水、ヴィーノ、カッフェ・・・13€
D-フルコース(プリモ、セコンド、コントルノ、水、ヴィーノ、カッフェ)
  ・・・17€
食いしん坊の私には素晴らしい店なのでした。
ヴィーノは、1/4Lなのに1/2Lの容器の4/5ぐらい入っていました。
こういう気前のいいお店、大好き。
プリモの、仔牛のラグーのヴィーゴリ(うどんみたいに太いパスタ)
なかなかいい食感に仔牛のさっぱり感のあるラグーが絡んでなかなかいけました。
すっごいボリュームのセコンド、牛肉のボッコンチーニ(一口サイズ)
ポレンタがコントルノ?と思ったら、コントルノは別皿でした。
この煮込みソースには、地元の特産のラディッキオが入っていて、
牛肉を食べ、このソースとポレンタを一緒に食べすると口いっぱいに美味しさが広がりました。
そしてこれがコントルノ。
ズッキーニ、ポテト、カリフラワーがまるで一品料理のような量。
州ごとのまち紹介なのに食事がメインのようになってしまい、すみません。
私のマロースティカの思い出は、この昼食が一番になっているのです。

一杯になったお腹をかかえて外に出ると、もう市は跡形もなく消えていました。
下の城がよく見えます。
人間チェスは9月に開催されるようです。
まちのインフォメーションがありました。
城のチケットも売っています。
お腹が一杯で、城の内部を見る気力もなくなり、
まちをちょっと歩いたのですが、
チェスの駒を作ったり、売ったりしているかと思ったのに
それらしきものを何も見ませんでした。

唯一ここだけが、チェス会館のようなもので、
まちの人も、観光客も自由に入って、チェスの試合をすることができるのでした。
立派なサイズのチェス盤と駒で、
チェスを少しでも知っていたら挑戦してみたかったです。
(知識ゼロなので、無理でした。)

日帰りでまち歩きを楽しみ、食事をするのにちょうどいいまちだと思いました。