'08年冬、馴染みのアグリトゥーリズモに行くのに、ここで下車して迎えの車に乗ることが多かったため、回数は多く行っているのですが、このまちを見ていなかったので、まち歩きしてみたいと思って1泊だけ日本から予約していました。

それなのに、友人2人と一緒にアグリトゥーリズモに滞在中の午後にバスで出かけ、翌日彼女たちは帰国し、私はアスティに1泊したので、1回の旅行で2度訪れるということになってしまいました。
のんびり歩けてそれはそれでよかったのですが。

アスティは、長い歴史を誇る町で、ピエモンテ州の中心に位置します。恵まれた立地であり交通の便のよさから、ローマ時代にはアスティ周辺の街は発展し、商業が盛んだったそうです。中世にはアスティは裕福で大きな影響力を持つ都市へと成長し、当時の文書には北イタリアで最も力のある都市とされ、近隣の諸侯を抑え更なる拡大を成し遂げたと記載されているのだとか。

中世に数多くのゴシック様式の塔や教会、宮殿などが建築され、かつては百搭のまちといわれたそうです。今も残っているものが数多くあります。

さて、その塔の一つトロヤーナの塔。13世紀に建てられた時計台だそうです。

カテドラーレ(ドゥオーモ)に続く、その名もカテドラーレ通りは、丸っこい石畳の、とても趣のある通りでした。

ドゥオーモは、正面ファサードの前の広場が狭くて、サイドに大きな広場が作ってあります。

ファサードは、ピエモンテ・ゴシック様式だそうで、入口扉の部分だけ装飾があり、それ以外の正面外壁は装飾も何もなくシンプルです。

ドゥオーモの中に入ると目を引くのは、高い天井まで伸びる柱です。4本の細い柱をあわせたように見えるのですが、実は1本で、彫ったように見える筋も、騙し絵のように描かれたものです。

入り口を振り返ってみると、薔薇窓の下には受胎告知の絵が描かれています。(すみません、暗くてよく写っていません。)

11世紀のものと思われる方の水入れが何とも味があって、私好み。

16世紀頃までの古い建物には、何年ごろに建てられた建物なのか、表示のプレートが付けられていました。

少し暗くなってきて、まちに灯りが灯りはじめます。



ローマ広場に面したコメンティーナの塔とネオゴシックのカステッロ。塔は、13世紀に作られたものだそうですが、その後少しずつ改築・増築され、カステッロは19世紀に作られたものだとか。

ローマ広場には、イタリア統一を祝ったモニュメントがつくられています。

サン・セコンド教会と市庁舎

サン・セコンド教会は10〜14世紀につくられた教会で、ドゥオーモ(司教座の置かれた教会)ではありませんが、古く趣のある教会です。この日は、日曜でミサが行われ、終わったところへ私が入っていったので、まだ残ってお話している人たちがいました。

内部の一角に、パリオの時に使う地域ごとの旗が展示してありました。

大きな三角形のアルフィエーリ広場に面して、古い薬局がありました。何だかとても懐かしい感じがします。

ピエモンテと言えば、トリノで冬季オリンピックが開かれたぐらいだから寒いのだろうと思いますが、意外やカネッリの辺りはそれほどでもありません。今年は雪が多く寒い、と言っていましたが普段はそれほど雪も降らないし、凍ることもないそうです。

ところが、バスで1時間も離れていないのに、アスティは寒くて、カネッリから午後に出かけたときにはその違いにびっくりしました。

泊まった朝も、朝食後の9時ごろに街に出たのですが、頬がピリッと引き締まるような寒さです。

パリオの開催される広場に行ってみました。パリオが行われるとき以外は駐車場になり、週に1回だか2回だか市が立つようです。

この朝は、数台の車が駐車している中、ひろ〜い広場を大きな清掃車が走っていました。

木々の枝は、白い花が咲いたように、凍って真っ白です。

この広場に隣接するアルフィエーリ広場には、常設の市場があります。でもこの日は、日曜だから休み。

きっと別な季節の、空の青い日に歩くともっと違う印象になるのでしょうけれど。

追記:おかしいなあ、もうちょっといい季節に通過したことがあって写真もあるはず…
と思っていたら、ありました!
この時はカネッリからの移動が列車ではなくバスで(Trenitaliaが、乗客が少ないときに線路と並行して走っているような道をバスによる代替運行をいていたのです)アスティに向かっていて、バスが途中で止まり、この先は今日は通行止めだから降りて駅まで歩いてくれというのです。

えええ〜〜〜そんなに時間が無いのに〜〜〜とプルマンを降りてみれば、
道路は封鎖されていて、大勢の人たちが沿道に集まっています。
人混みを縫うように走りながら、いったい何があるか聞いてみたら
この日、Giro d'Italia(ジーロ・ディターリア)がこのアルバから出発するのでした。
その時のまちの様子を載せます。





時間があれば、スタートの場面を見てみたかったなあ…
そんな気持ちを振り切り、走って列車には間に合ったのでした。

アスティには’06年にも行っていることが分かりました。
青空の日だったので、少し写真を載せます。
アルバのトリュフ祭りに行った後でカネッリのアグリトゥーリズモに行き、
日帰りでアスティにも行っていたのです。
上の写真と全然印象が違いますね。

まちかど写真も。

ドゥオーモの中は晴れても曇りでもあまり変わりません。