レッジョ・ディ・カラーブリアの1泊目。
晩ご飯はどうしようかと話しました。
明日の昼に、美味しい魚介を食べる予定なので、今夜は適当でいいね、
近くの中華屋でも探そうよ、ということになり。
Nさんが、「ぐら姐さんの野生の勘に任せるわ。」なんて言うし。

部屋で休憩しながら中華屋を検索しました。
無い…
中華&寿司なんて言うのが出てくるのに、ごく普通の中華の店が無いのです。
近くにないだけではなく、それなりに歩いて行けるところにも無い…
こんなことってイタリアのまちで初めてです。
中華&寿司の店なんて美味しいわけがないし。

で、近くに適当な店がないか検索してみたら、
すぐ近くに、カジュアルな店が見つかりました。
ここでいいんじゃない、ということで行ってみることに。

ホテルから歩くこと2分。
ここです。
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地上階でないのは、珍しいです。
階段を上りました。
上の写真に見えているお店の人たちが、驚いたような表情で私たちを見ています。
食べるところは、さらに上のようなので、
上に行って食べられますか?と聞いてみたら、
Sìと言ってくれたので上がって行きました。

あらまあ。
味もそっけもないがらんとした空間。
テーブルと椅子だけはあります。
労働者風のオジチャン達が食事をしていました。
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かなりディープな雰囲気。
なかなか楽しい!

待っているとオバチャンが来てくれて、
「えーと、今日はプリモがトマトソースのスパゲッティよ。
セコンドは豚肉かペッシェスパーダ(カジキマグロ)。
それとコントルノはインサラータね」
というので、4人共スパゲッティ、2人ずつ、肉と魚をオーダー。
インサラータは4つもいらないので2つでいいことにしました。
え?インサラータは2つでいいの?4つ食べればいいのに…みたいな表情でしたが
2つでいいの、と私たちはきっぱり。

その後一人でやってきた男性の動きを見ていると、
入り口に近い辺りの一角で、
セルフでトレイに紙のランチョンマットを敷き、
ナイフ、フォーク、コップを用意しています。
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なるほど、この店はそういう仕組みなのね、と私たちも真似をしました。
ビールが来ました。
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この店、ビールは小瓶のみ、水は500mLのペットボトルです。
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スパゲッティがやって来ました。
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マンマの味という感じ。
シンプルなトマトソースですが、普通にちゃんと美味しい!

次に豚肉がやって来ました。
インサラータは別皿で出てきたものを自分の皿に取り分けました。
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これも、普通に美味しい。
魚も美味しかったそうです。

きっとこの店は労働者や単身者が食事をしに来る食堂なのですね。
あまりのそっけない簡素な雰囲気が、私たちはとても気に入ってしまい、
明日も来たいね~なんて思ったのですが、
残念8月15日にこの手の店はやっているわけもなく。

下(中二階)がスタッフがいるところのようで、
下りて行ってお会計をしました。
オバチャンが、えーと、と暗算でチャチャっと計算して出した金額は
27エウロ。
え!??
4人分よ、というとそうよ27エウロよ、というので支払って出ました。

ところがNさんが、
「ねえ、待って。絶対間違えているわよ、あの金額。
あんなに良心的な店に損させるわけにはいかないわ、引き返して訊いてみましょ。」
というので戻って、オバチャンに間違えていない?と訊くと、
「違ってないわよ。
食事が一人6エウロ。6、6、6,6で24エウロでしょ。
それにビールが2本で2エウロ、水が2本で1エウロですもの。」
とのこと。

この店、中二階に厨房があり、
私たちはここをスルーして2階まで行っちゃったけど、
ほんとはここで注文してから上に上がるシステムのよう。
メニューが貼ってありました。
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プリモが3エウロ、
セコンドが4エウロ、
コントルノが1エウロ、
でも、1番下に書かれている文字を見ると、
これら全部をまとめたプランゾ・コンプレートのスペシャル料金は6エウロなのです!
(プランゾとあるけど、夜も同じらしい)

信じられないそのお値段に、ただただびっくり。
オバチャンや厨房のオジチャンに、ホントに美味しかったわ、ありがとう!!!
と挨拶を交わして出てきました。
オバチャンの写真を撮らせてもらい、とってもいい感じに写っているのですが、
許可を得ていないので載せません。

プランゾ・コンプレートのスペシャル料金は6エウロに
インサラータも含まれているのなら、2つとか言わずに4つもらえばよかった。
オバチャンが、どうして2つでいいの?って顔をするわけですね。

レッジョにまた行くことがあったら、絶対またあの店に行こうね、
と4人で話しながら宿に戻ったのでした。