お手洗いの使用が目的で入ったドゥオーモ博物館横のお店、
まだ開店直後で私が最初の客でした。
ヴェネツィア風のチケーティを置いている店(いわゆるバーカロ)のようですが、
流石に昼から立ち飲みする人は多くないようで
チケーティはほとんど置いていませんでした。
旦那様がサービスと飲み物担当、奥様が調理担当のようです。
奥様が、外から何かを持ってきて入り口そばの中2階への階段を上りかけていたのに、
メニューを見ている私を見ると、席のところに来て、
「今日は、朝から私の姉が来て、栗のニョッキを作ったのよ。美味しいわよ~」
と言ってから中2階の厨房に入って行きました。
上の写真のカウンター奥の壁の間にドアのようなものが見えますが、
その上の平たい木の箱のようなものが積んであるところが
厨房から店内を見る小窓のようになっていて、
忙しい時間帯は、ここを通じて話が伝えられるようになっているようです。

私の席もテーブルとは呼べないようなテーブルです。
(ちゃんとしたテーブル席は2階にあるようでした)
突き当りのリースの飾ってあるドアがお手洗いで、アラブ式の便器。
あら、もう飲み物がテーブルに届いている、と気づかれたでしょうか。
さすがバーカロという感じで、この黒板を見て食べ物と飲み物をオーダーしたら、
すぐに飲み物を供し、それから食べ物のオーダーを奥に伝えるのでした。
私が栗のニョッキをオーダーしたので、
奥様がのぞき窓のようなところから顔を出して、
にっこり笑いながら私にイイネ!のサインを送ってくれました。

いかにも飲み屋な雰囲気のコルクの飾り。
ランチョンマットもヴィーノの木箱の側面の焼き印を集めた図柄。
ヴィーノが好きな人ならおっと思うような、銘柄ばかりです。
前菜のサラダが出てきました。(ピンボケ失礼)
そして、栗のニョッキ。
ジャガイモの代わりに栗を練りこんであるようです。
見た目は地味だけど、しみじみと美味しさを感じる味。
ヴィーノをお替りしました。
店を出るときに、奥様が見送ってくれたので、
写真を撮らせていただきました。
掲載の許可をいただいたので、載せます。
次回来るときはこのまちに泊まり、夕方ここでアペリティーヴォをしたいなあと思いながら店を後にしました。