中に入りました。
あの蛇が施された床は、鉄の柵で保護されていました。
全部で4つあるんだよ、と鍵を開けてくれた若者たちが言いました。
あ、これこれ。
入り口に一番近いところに、写真でみた蛇がありました。
思っていたより小さいものでした。
細工がとても細かいのです。
次は別なパターンの蛇。
そしてライオン。
最後の一つは、大分欠けています。
蛇とライオンの間にあるものは何でしょう?

そもそもは10世紀にギリシア人の修道士が庵を結んだ場所で、
11世紀末から12世紀初頭にカラブリア伯の寄進によって
ベネディクト会の修道院が建てられました。

17世紀にはアルバニア移民のために学校として使われ、
その際に鐘楼や玄関間などが取り壊されてしまったそうです。

主祭壇。
この人だけが裸で、股間を葉っぱで隠しています。
中庭というか裏庭に出る出入り口。
独り占めでゆっくり見せていただき、その間3人の若者は静かにおしゃべり。
お礼を言って外に出ました。
この日は、とても寒い日でしたが、晴れていてよかったです。
タクシー運転手のシニョーラは、去年も寒波は来て山に雪が降ったけど
今年は11月に寒波が来てからずっと寒くて、
こんなに寒さが続くことはめったにないのよ、と言っていました。
この寒波は、このあとクリスマスまで続きました。

それから、彼女の住んでいるまちや、他のまちのことをいろいろ聞きました。
ビザンチンの教会があるまちがいくつもあるそうで、
夏の旅行までにいろいろ調べてみようかと思いました。

コゼンツァの駅で降ろしてもらい、
思っていたよりも早い電車に乗れそうです。
自販機で11:37というのがあったのでその切符を買い、
念のため、窓口の女性に尋ねたら、案の定、やはりこの日も列車はなくて代替バス。
しかも本来の11:37の列車がパオラで接続する列車に間に合わせるため
バスの発車は11:08だと言うではないですか!
その時の時刻が11:06だったので急いで乗り場に行って、バスに間に合ったのでした。
パオラに向かうバスの中から見えた景色。
前日よりも風が強く波もあったので、パオラが近くなっても、
美しい写真は撮れませんでした。
パオラから次のまちポテンツァに向かいました。