エリオ・フィリッピーノのカンティーナの住所をカーナビに入れて向かいましたが
田舎の住所は、近くまでは行けても、ドンピシャにはたどり着けず、
近くに行ってから車を降りて探したら、エリオが待ってくれていて、
通り過ぎようとした私に声をかけてくれました。

こんなに見つけにくい表示。
実はエリオのカンティーナには随分前に
カネッリのアグリのご主人に連れて行ってもらったことがあります。
その時は、私が一人で旅をしていたときで、3種類ぐらい試飲しました。

エリオは日本にも毎年のように来ていて、
昨年だったか一昨年だったかに、東京のレストランでのディナーの会に参加し、
隣の席でお話したこともあります。

でも彼の方は、たくさんの日本人に会っていて、
私のことなど記憶にないかもしれないので、
しかるべき方を通してカンティーナの見学をお願いし、
その後で私が電話して、詳細を詰めたのです。

私を見て、会ったことのある人だということは分かったようでした。
全員車を降りてご挨拶。
早速カンティーナへ。
これは…と
樽の中身の名前や仕込んだ年、何年間樽熟成したのちバリックに移すとか、
バリック熟成ではなく大樽のまま熟成を続け、ボトルに詰めて何か月とか、
いろんな話をしてくれました。
とりあえず、イタリア語を全く解さない人2人、
少しだけ解する人2人、
そこそこならなんとかなる私、
の5人なので、私が聞いて分かったことを日本語で他の4人に話したので
メモをする余裕はなくて、
そして今振り返ると、どれがどれだか見事に忘れている始末。
情けないですね… 次回は、ちゃんとメモします。
というわけで写真のみ。
こちらのステンレスタンクは、9月から収穫する葡萄の為の準備が整っていました。
これまでの今年の天気はまずまずで、それなりによい出来だそうです。

このステンレスタンクの上部に注目してください。
最近のステンレスタンクは、上部の蓋の高さを調節できるので、
例えば、これまで1万L入るタンクだと、1万Lぴったり入れて、
残りは別の小さなタンクに入れなければならなかったのが
このタンクだと8千Lでも5千Lでも、
入るだけ入れて蓋を液面まで下げれば、
半端な量でも空気に触れさせずに済むのだそうです。

ひとしきりお話を聞いた後は、試飲室へ。
さて、何から飲みたい?何でも飲んでいいよ、
と嬉しい言葉。
そしてお手頃なものから上等なものまでズラリ並ぶボトル。
幸せ~
もちろん、軽い味のものから深いものへと、
ほぼ全種試飲させていただきました!
ランゲ・アルネイス
ランゲ・ロッソ
4Amisのamisはピエモンテ方言で友達のことだそうで、
エリオは、ブドウ栽培もし、エノローゴでもあるのですが、
一人の舌よりは、多くの舌で確認し、相談しながら作ろうと
親しいエノローゴを呼んで4人でブレンドを考えたので
このネーミングにしたのだそうです。
お手頃価格なのに、とても美味しくて気に入りました。

こちらはネッビオーロ
サン・クリストフォーロという畑で穫れたものです。
サン・クリストフォーロは、エリオのところの自慢の畑です。
この畑で穫れた葡萄の中で品質の良いものは、
バルバレスコになります。
それにも畑の名前を冠してあります。
飲んだものをすべて載せても、飲まない人にはつまらないでしょうし、
飲む方には、写真だけでは歯がゆいものがあるでしょうが
とりあえずボトルの写真を続けます。
ここでは、スプマンテのロゼも作っていました。
なんとメトド・クラッシコです。(瓶内発酵させたもの)
泡好きのペコさん夫妻が、これに興味を示し、
普通は泡ものの試飲ってないものですが、
エリオが、
「ごめんよ。今、これの在庫はないんだけど、
熟成中で12月に市場に出すノーラベルのものがあるんだ。
それでよければ、飲んでみる?」
と言ってくれたので、全員Si'!!!!!
試飲室の傍らで寝かせてあったボトルですから、
冷やしてはないけれど、そこそこ冷たいのです。(17℃ほど)
少し上から吹き出しまた。
それをみんなのグラスに注いでくれて。
美味しい!12月のリリースが楽しみです。
ものすごく満足のいく試飲でした。
この後、それぞれ欲しいものを数本ずつ購入。
お礼を言って、カンティーナを後にしました。