エンナのホテルでの昼食です。

外の席もあるのですが、屋内の席の方が眺めがよさそうだったので屋内に。
1時少し前でしたが開いていました。
テラスのようですが、ガラス張りです。
厨房に近い席では、店の方たちが賄い飯を食べていました。
トイレに行くときに横を通ったら、中央に大皿ドーンで、
それはそれは美味しそうなスパゲッティが置かれていました。
茄子やら海老やらが入っているのが見えました。
1人分が2~300gはありそうな。
(こういうのが残ると、グラタン皿に入れて、炒めパン粉をかけて
オーブン焼きにするとまたまた美味しいのですよね…)

時間はたっぷりあるので、メニューを見て熟考。
2人共、アンティパストとプリモを1皿ずつ選び、
ヴィーノは白を1本。
カメリエーレ氏のお薦めを伺ったら、地元のグリッロを出してくれました。
西南さんのアンティパストは、シチリアのハム・サラミ盛り合わせ。
別皿でオリーブとドライトマトも付いてきました。
私のアンティパストは、コッツェのパン粉焼き。
西南さんのパンチェッタとピスタッキオのトロフィエ
そして私のプリモは、うにのリングイーネ。
イタリアで、初めてクリームの入ったうにパスタでした。
それなりに美味しかったけど、私はクリームなしが好き。
それに、ミニトマトにもう少し火を通してほしかったです。

やっぱり私にとってのうにパスタの双璧は、
マリーナ・デル・カントーネのロ・スコーリオと
プローチダ島のゴルゴーニアのものです。

そしてドルチェも。
西南さんは食べなかったのかも。写真がありません。
私のは、これ。
名前が、「壊したカンノーロ」というのです。
メニューで見たときに???と思ったのですが、
面白そうだからオーダーしてみました。
ご覧の通り、本当にカンノーロの外側のロールが壊してあるのでした。
器に中身のリコッタを入れ、刻んだピスタッキオをふりかけ、
そこに壊したというか縦割りにしたロールを飾っているのですね。
これが、すっごく美味しくて、普通のカンノーロよりも食べやすくて、
この日食べたものの中で一番美味しかったです。
カッフェで〆ました。
その後、17時のバスにはまだまだ時間があるので、
すぐ近くにある市立考古学博物館に入りました。
博物館や美術館は時間つぶしにもお役立ちなのです。
トイレはあるし、空調はあるし…と思ったら、ここは空調していませんでした。
(がっかり)
わりと短時間で観終わってしまいました。

仕方なく、ドゥオーモへ行って、腰掛けて旅の日記や小遣い帳を書きました。
教会って、夏は涼しくて、座る場所さえあれば天国です。

さて、そろそろ時間になったのでホテルで荷物を引き取って、バスターミナルへ。
まちの中にも停まるのですが、始発のところに行った方が確実だと
ホテルの人にアドバイスされたのです。

ごろごろ荷物を転がしながら、20分ほど歩いたでしょうか。
本当にバスは来るのかしら、と思うような閑散としたバスターミナルです。
切符売り場も閉まっています。
でもバスの発車時刻が近くなると、ポツリポツリと人がやってきて、
「カターニア行きのバスはここでいいの?」なんて聞かれたりして。
私は、多分ね、としか答えようがなく。
ほぼ定刻にバスはやってきて、少し発車は遅れましたが、
無事カターニアへと向かったのでした。