カターニアでの1泊が明けて、
このホテルは、朝食なしで予約していたのでパン屋に買いに行きました。
(Nさんが以前泊まったときにあまり美味しくなかったそうなのです。)

前夜の夕食の時に通りがかったパン屋のパンが美味しそうで、
朝はここのコルネットを、と決めていたのです。

店に入ったら、コルネットがありません。
あら…残念、売り切れ?それとも来るのが早過ぎた?(8時です)
諦めて、近くのバールに行こうかと店を出かかった時に、
店のおねえさんが、何を探しているのですか?と声をかけてくれました。
コルネットを…と言ったら、
ありますよ、と奥から持ってきた天板には、焼き立て熱々のコルネットが!
2人共クレマのものを買ってホテルに戻りました。

ホテルの部屋のある階には、中庭があり、そこが朝食のテラスになっています。
ホテルの朝食は食べないのだけど、
そこから少し離れたところにある椅子に腰かけて、
ここで食べてもいいかしら?と訊いたらOKしてくれました。
中庭です。
これがそのコルネット。
軽やかなサクサクタイプではなく、
ぽってり、ふっくらしたタイプです。
クレマもたっぷり入っていて、とっても美味しかった!

10時にチェックアウトして、西南さんと合流し、バスターミナルへ。
実は、この日はフェラゴストなので、バスはないだろうと思いつつも、
カルタジローネへのバスを運行しているASTのサイトで調べたら、
ちゃんとバスの時刻が出て来たのです。
このサイト、日付を選んで検索するもので、
ちゃんと2016年8月15日を選んで出て来たので、
「あるのね~。祭りに行く人もいるから、運行するようになったのだわ、きっと。」
そう喜んでいたのです。

11時発で、ホテルからバスターミナルまではすぐなのだけど、
シチリアのバス会社で一番評判が悪く、
実際に私も以前被害に遭っている会社なので
(ラグーサからの移動で来るべきバスが1本抜かれ、炎天下で2時間待ち)
100%信用していたわけではなかったけど、
日付指定までできるサイトを作ったのだからと、かなり信じていました。

でもバスターミナルで待っていると、
観光客に向かって、今日はバスはないよ、タクシーを斡旋するよ、と
なんとASTのIDカードを持った、ちょっと胡散臭い男性がうろうろしているのです。
私たちのところにも来ました。
でも少なくとも11時までは待って、本当に来ないことを確認しないと
彼の言っていることを鵜呑みにする気にはなれません。

11時になってもバスは来ませんでした。
他の観光客が乗りたいバスも来ません。
あるのはノートに行くバスだけでした。
他の観光客は、その怪しい男性の斡旋する車に乗って
次々と消えていきました。

私たちもいよいよ諦めないとダメかしら…と思っているところに、
親切な地元の女性が、スマートフォンを持ってやって来て、
ASTのサイトは間違っているから、これで調べて出てきても信じない方がいいわ、
バスは本当にないわよ、他のバス会社で運行していないか訊いてみるといいわよ、
と言うので、ここでやっと踏ん切りがつきました。

でもあの怪しい男性の斡旋に乗る気はしないので、
駅前のタクシー乗り場に行きました。
カルタジローネへ行きたいのだけど…と言ったら、100だな、というのに対し、
90でどう?と言ってみたらOKしてくれたので、
そのタクシーに乗って、カルタジローネへと向かったのでした。
あの、胡散臭いオジサンの斡旋する車はいったいいくらだったのかなあ。
全く、ASTは本当に信用できない酷いバス会社です。