ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

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3日目の午後、ナポリからローマに移動し、夜8時ごろに日本から着く友人ペコさんを迎えるべく
(多分食事は部屋で軽くでいいだろうということで)
ホテルの近所のスーパーで買出し。
その夜に食べる生ハム、サラミ、ミニトマト、モッツァレッラ、サラダ用野菜、
サラダに入れるツナ缶(これ、3個分の値段で4個入っているのが売りでした。残りの3個も旅行中に食べました)、
ブルスケッタという名の乾パンのようなもの、
スプマンテ小瓶4本パック、赤のヴィーノ1本、ビール3本パック、
ガス水6本パック、水2リットル。
だいたいそんな感じです。
もちろんこの夜で全部消費するわけではなく、ローマ3泊用です。
余ったら移動のときにもって行きます。

レオナルドEXPに乗ったとメールが来たので、テルミニまで迎えに行って、無事合流。
冷やしておいたスプマンテで乾杯しました。

翌日は買い物デー。
ほんとは旅の最後のローマでできれば移動中の荷物が少なくていいのだけど、
8月に入ると、私たちが買いたい店は休みになってしまうのです。
目当ての店に行って、2人ともだいたい思い通りの買い物。
その後ペコさんは、ご両親や兄弟などのためのお土産購入。
足の大きい私がイタリアに行くと寄るGEOXはセール中。
スニーカー、パンプス、キャンバス地のデッキシューズ、3足買って104ユーロ(およそ50%オフ)という素敵なお値段。うふっ。

それからお昼を食べに行きました。
冬に1週間滞在したときの宿の近所だった、大好きなエノテカ・ブッコーネへ。
ヴィーノはグラスで1杯ずつ
私は、茸のラザーニャ
ペコさんはラビオリ
そして、バッカラー(干し鱈を戻したもの)のトマト煮と
インサラータ・カプレーゼを
1皿ずついただいてシェアしました。
この店、1皿のボリュームもあるし、普通に美味しいし、
居心地もよくて(古い木の味わいのあるヴィーノの棚に囲まれると落ち着く)、大好き。

そのあとは、近くのポポロ広場に行き、
これまた近い、何度行っても飽きないパンテオンへ行きました。
昨年は修復のため半分覆われていましたが、もう終わっていました。

今日は、コンドッティ通り周辺のナターレのイルミネーションを中心に載せます。

この日はテルミニ駅近くの宿からオペラ座の前を通り、クアトロフォンターネの交差点を抜け、
バルベリーニ広場をかすめ、スペイン階段の上に出て階段を下りていきました。
階段も広場もなかなかの人出でした。
同行のペコさんが翌日帰国するので、この日は買い物デーなのです。
私は、財布の紐をキュッとしめて私の帰国前日のための下見をしました。

コンドッティ通りの向こうの端のベンツ社提供のクリスマスツリー
コンドッティ通りのイルミネーションもベンツ社提供でした。
暗くなってきてから通りを撮ったもの。
そのコンドッティ通りとコルソ通りの交差している向こう側には、グッチのビルが、ライトのベルトを締めていました。
横の通りのイルミネーションは、トナカイの角のようです。
ドルチェ&ガッバーナの店のウィンドウは、シチリア菓子の露天のようです。
でもよく見ると、それぞれの箱の中には、靴だのポーチだのが入っているのです。
近くのドライビングシューズ屋さんのウィンドウのツリーは、
車のライトやパーツがオーナメントになっていました。
小さな広場の木もLEDライトで輝いて、人々は立ち止まって写真を撮ったりしていました。

さて、もう1つ気に入ったものとは、これです。何だか分かりますか?
プレゼーピ(キリスト生誕シーンを飾ったもの)用のパーツです。
上の写真の手前左側はラクダ。
その横が天使。
小さな白いものは羊。
村人も。

ほかにもいろいろあります。
シャベル、箒、鍋・・・
左に見える小さな箱をもらって、自分の欲しいものを淹れていきます。
アヒルや牛、ニワトリや山羊。
黄色いのはヒヨコです。鴨も犬も猫も。飼葉桶も。
壷、レンガ、のこぎり、桶、食器・・・
そして、パンや生ハム、チーズも。

日本で言うと、雛飾りの下の段にいろいろと飾る、嫁入り道具の箪笥やお茶道具などと同じようなものなのでしょうね。

一番安いもので、2こで1€。あとは1€、2€…高いもので5€ぐらい。

あんまりたくさん種類があるので、私も家にプレゼーピを作りたくなって、
でも調子に乗ってたくさん買うと、安いものでもトータルでは高くなるので、
毎年ちょこちょこと買い足して、少しずつ作って行くことにしました。

ひとまず、今回私が買ったものはこれらです。
夏の旅行から帰ったら何かの木箱の中に、丘や平地を作り、小川を作り、家を置き…
ぼちぼちと準備をしようと思います。

実は、アンギアーリで、こんなものを見つけて買っていたのです。
ちょっとなさけない顔が気に入ってしまって。
これを中心に私だけのプレゼーピを繰り広げていくのが楽しみです。

今日と次回は、クリスマスからエピファーニアにかけての時期のナヴォーナ広場の様子を載せます。
昼の時間帯に行かなかったので、全部夜の写真ばかりでごめんなさい。
12月24日と29日に行ったのですが、あまり違いは無いと思うので、ごちゃ混ぜに載せます。
お菓子を入れてもらう靴下やら、ベファーナ(魔女のおばあさん)の人形やら、
いろんなものが吊るされています。
オーナメントも。
キティもどきやサッカーボールやサンタのバルーン。
売り物以外のお楽しみもいろいろあります。
ヨーロッパの人たちって、メリーゴーランド大好きですね。
サンタやベファーナと一緒にそりに乗って記念撮影もできます。
趣味で?ベファーナの仮装をしているシニョーラ
大道芸も出ています。
りんごあめ?
さすがにこれを買って試してみようという気にはなれなくて、お味の程は分かりません。

これが笑っちゃう機械なんです。
真実の口に手を入れると、何が起こると思いますか?
これです。
そう。どうやら手相を見てくれるらしい。
これ、試してみればよかったかなあ。料金すらも見てこなかったけど。

この広場では、もう1つそそられたものがあったのですが、
それについてはまた次回。

今日は、カンポ・デ・フィオーリに面した気になる店3軒を載せます。
カンポ・デ・フィオーリには、たくさんの観光客が訪れるので
店も観光客相手と言う印象のところが多いのですが、
地元の人に大事にされている店もあるようなのです。

このお店、外観を撮っておこうと思ったのが、夜に訪れたときだったので、
お昼の写真がなくて、分かり難いかもしれません。
高級食材も置いている食品店で、ハム、チーズ、惣菜、ボッタルガ(からすみ)、パスタソース、
オリーブオイルやオリーブ、乾燥パスタ、ヴィーノetc...多種多様な食品を売っています。
翌日からキッチン付きの宿へ行くので、よさそうなものがあったら買おうと入りました。
色鮮やかな緑の量り売りのジェノヴェーゼソースを見つけ、買うことに。
ところが、この店番号札がありません。
(スーパーなどの切り売り、量り売りだと、日本の銀行の窓口のように番号札があり、
番号順に注文を受けてくれるのです)

店員さんは、中に3人いて皆それぞれ客の応対中。
私は、1人の店員さんが相手をしている年配のシニョーラの横に立ち、
彼女の次は私よ!というオーラを出して待ちました。

ところが、そのシニョーラ、ハムサラミ2〜3種類の後、チーズ2種類、惣菜、
イタリア式は、1つか2つ言って切ったり量ったりして包んでもらうと、次、
そしてまた包んでもらうと次、というようにいつ終わるともなく続く場合は続くわけで・・・
最後に彼女、水、ヴィーノもオーダーし、全部まとめて家まで届けてねと言って終了するかと思ったら、
ああ、そうそうそこのパスタソースももらうことにするわ、と延々と続くので、
私はそこでの買い物を断念しました。

でも、こういうやり方、嫌いではありません。
私に順番が回ってきたら、私にたくさんの種類の買い物があっても、
次の人に急かされることなく、買いたいもの全部をちゃんとあれもこれもと包んでもらえるのですもの。
その間に、どこの何がお薦めだの、どのぐらいの熟成期間のものが美味しいだの、
店の人と客との会話もあるわけで、急いでいるときでなければ実に人間的な買い物ができるのです。

そのシニョーラ、お宅はご近所なのでしょうか。
きっと家族揃ってのクリスマスの食事用にどっさりと買い込んだのでしょうね。
このお店、そんな地元の人たちにずっと愛されているお店のような感じでした。

もう1軒は、その向かい側にあるハムサラミ屋。入り口からそそられます。
中も充実、あれにもこれにもそそられます。
この店では、この乾し肉やクラテッロを買って後日食べました。
最初に書いた食品店で見かけた地元のお客さんを、この店でも見かけました。
ハム、サラミの充実度はこちらの店が素晴らしいので、きっと使い分けているのでしょうね。

この店は、観光客にも対応していて、買ったものを真空パックにしてくれます。
試食も充実していましたよ。

さて、3軒目は、店の外観がありません。
パン屋です。
24日も29日もたくさんの客で溢れていて、中に入るのすら大変。
24日は突撃して店内を見たのですが、写真を撮るのは無理なほどの混雑。
昼食の後だったので、あえて買わなくてもいいかということで止めました。
つくっているところはガラス張りで、ここはゆっくりと見ることができます。
帰国する日の朝、またこの広場に行ってみたのですが、
日曜だったのでほとんどの店が休みで、パン屋も閉まっていました。
開いてたら、機内で小腹が空いたとき用に買おうと思ったのですけど。
スパイスミックスなどを売る観光客目当ての店はいくつか開いていました。

さて、昼ご飯。
藝術新潮'07年8月号「ローマ〜中世の日を歩く五日間」に出ていた
Torattoria del Pallaro(トラットリア・デル・パッラーロ)に行きました。

カンポ・デ・フィオーリから近道を行くと、この写真の右端の細い通りというか
建物の中の通路と言うかを通りって行くことになります。
本によれば、メニューはなくてコース料理のみ、
前菜4種にプリモ、セコンドとデザートも付いて、

その当時の料金で20€。
地元の人が通う店で、夜は8時前に行かないと並ぶことになる、とありました。

おしゃれな雑誌に載っている、おしゃれな店で1人60€なんていう店より、
こういうタイプの店が大好きな私としては、行かないわけにはいきません。

本だとパオラおばちゃんが店を仕切っていると書いてありましたが、
彼女もいたけど、かなりなお年のお爺ちゃんが私の担当をしてくれました。

まずはその前菜4種。いや4種と言うより4皿です。
ハムサラミ盛り合わせグリーンオリーブ添え、
フィノッキオのサラダ、
レンズ豆煮、
ミニポテトコロッケ2個とメンチカツみたいのは何だったか忘れました。

プリモは、リガトーニ。トマトソースとカルボナーラの2種です。
カルボナーラは特別好きなパスタではなくて、
めったに食べないのですが(多分イタリアで食べたのは2〜3回。
そのうちの1回が、先日載せたオルヴィエートのメッツァ・ルーナでのものです。)
ここのカルボナーラは、抜群の味でした。
姿は見えないのですが、パンチェッタの脂からじっくりと味を引き出している感じで、
私としては、メッツァ・ルーナのよりも好みでした。
トマトソースは普通。

セコンドは、豚のグリルです。
そしてコントルノが茹でチコリアのオリーブオイル和えとモッツァレッラのボッコンチーニ(一口サイズ)
それと自家製ポテトチップスも。
ドルチェは、林檎とキウイのトルタ。
それにほんの一口、オレンジのスプレムータが付いてきました。
これだけ食べれば、もうお腹一杯。
これ全部と0.5Lと水で25€でした。

ところで、実は29日の夜も、Yukoさん、ペコさんと3人でこの店に食べに行ったのですが、
メニューは全く同じでした。
短期間に続けていくとどうやら同じメニューになってしまうようです。

そして???なのがお勘定。
3人でヴィーノは1.5L、水は2本でしたから、1人のときより少し安くなりそうなものなのに、
3人で80ユーロ払いました。
ヴィーノや水の量というより、追加オーダーすると加算されるのでしょうか。
ヴィーノ0.5Lと水1本は、追加しましたから…。
まあ、それでも1人当たり27ユーロ弱というのは安いと思いますが。

お店の住所は、
Largo del Pallaro 15 です。

朝食後は、城壁の外にあるモザイクの美しい中世の教会を2つ訪ねたのですが、
結局、この日に合流した友人に付き合って数日後に再訪したので、
そのときの写真と合わせて後で載せます。
(2度行ってもいいと思うほど美しかったのです)

その後は、目当てにしている昼食の店が近くにあるので、
カンポ・デ・フィオーリに行きました。

広場の入り口近くの店は、もうランチタイムの食材を飾っています。
カンポ・デ・フィオーリに着いて最初に目にとまったのが花屋さん。
ナターレ時期のための鉢物やアレンジメントがたくさんあります。
なんだか日本の正月用の松飾りに似ているところがあるなあと思いました。
冬野菜もいっぱい。
プンタレッレ
商品をきれいに整えて売るために、余計な葉を落としたり、
不要な部分を切ったり剥いたりしている裏方さん達。
パネットーネもこの時期ならでは。
つづく。

昨日で’11年末~’12年始の旅行の旅先の報告が終わったので、
今日からいろいろなまちを訪ねる合い間の
1泊+1泊+2泊+1泊+1泊の間のローマでのことを載せていきます。


今日は、初日のお宿を載せます。
オペラ座近くの4ツ星ホテルなのですが、日を置いて何度かチェックしているうちに
シングルが格安の54€で出ていたので、すかさず予約を入れました。

さすがに狭いですが、小ぎれいです。
もちろんバスタブも無しですが、洗面台は大理石でシャワーブースはガラス張り。
窓からオペラ座が見えます。
この日の晩ご飯は、機内で貰ったおにぎりがあったので近くのスーパーで買い足して部屋ご飯。
ローマのホテルにしては珍しく湯沸しポットがあったので、
茸のスープは、洗面台のシンクにお湯を張って温めました。
このスープ、結構濃厚で、2〜3人分の量がはいっているので、
サラダと生ハムとおにぎり1個でお腹1杯になりました。

翌日の朝食の一部。
野菜たっぷりのパイがあって、これがとても美味しかった!
生ハムやサラミやフルーツがあるのは定番ですが、
こうした野菜のパイや生の野菜(ここではトマト)を置いているのは
ローマではちょっといいクラスのホテルですね。

夕暮れのまちを散歩します。
ついでに晩ご飯にいい店が見つかるといいな、なんて思いつつ。
部屋に戻って、19時過ぎまで一休み。
そして、食事なので着替えて出かけました。
それなのに! ここ、と思った小さなホテルのレストランは明かりが灯っていません!!!
20時頃に開くのかしら、それにしても真っ暗。
呼び鈴があったので、鳴らしてみました。
年配のシニョーラと思しき声で、今日は休みなのよ、と。
残念…

しかたなく、散歩のときに見つけておいた第二候補の店へ入りました。
まだ早い時間なので私が最初の客でした。
小さな、どうということもないトラットリアなのに、
ストゥッツィキーニが出てきました。
豆のスープとブルスケッタ、奥の黒っぽいのはラディッキオで、レタスも少々。
少しでしたが、温かくてやさしい味のスープでした。

前菜は、タコのサラダ。
プリモは飛ばして、セコンドは豚肉のマルサラ酒風味。
コントルノは焼き野菜ミックス。
お肉を見たとき、ああプリモを飛ばして本当によかった!と思いました。
だって、ものすごく分厚いお肉だったのですもの。
お腹一杯になって、ドルチェはなし。
カッフェをいただいて、満足して宿に戻りました。

一夜明けて、バルコニーから見る明け方の景色。
明るくなりましたが、朝もやに少しけむっています。
サン・ピエトロ教会の塔を見ながら、前日みたあの美しいファサードを思い出し、
このまちにはまた来てもいいなあ、と思いました。

朝食を摂り、いよいよ最後のまちオルヴィエートに向かいます。
オルヴィエートまでバス3つ乗り継いで。

トゥスカーニア発9:55→ヴェテルボ着10:20過ぎ
ヴィテルボ発12:10発→バーニョレージョ着12:40過ぎ
バーニョレージョ発13:00ちょっと前発→オルヴィエート着13:45

バスに乗っているのは、2時間にも満たないのに、
ヴィテルボでの待ち時間が1時間50分もあって、半日仕事と言う感じでした。


この日は全部Cotralのバスなのですが、ここのサイトが全然しっかりしていなくて、
時刻表を検索すると出てくるのは発時刻だけで所要時間が分かりません。
乗り継ぎ案内も無し。

確かかどうかもわからなかったので、
トゥスカーニアで切符を買ったタバッキで時刻表を見せてもらいましたが、
ここを発つバスのことしか分かりません…。

それでちょっと早めのバスで移動したのですが、
サイトで調べたときはヴェテルボ発のオルヴィエート行きは14:20発までなかったのに
ヴィテルボのターミナルの時刻表を見たら、そのバスはなくて、
バーニョレージョ乗り換えの12:10発があったのでした。

まあ待ち時間が少しでも少なくなってよかったのですけどねえ…

これは、トゥスカーニアのバスの発着所でバスを待つ間に取ったもの。

気の向くままにまちを通って、国立博物館へ向かいます。

こういう、何か描いているとか作っている店って絶対に入りたくなるのですが、閉まっていました。
大きなプレゼーピが飾ってあります。
サンタ・マリア・デル・リポーゾ教会
この右横に国立博物館があります。
あら?無料なの?誰もいなくて、チケット売り場もなくて、入ると中庭。
そしてその周りの展示室に、タルクィーニアと同様のエトルリアの石棺が展示してあります。
タルクィーニアでたくさん見てきたので、そこそこで切り上げて、
出るときに小さな窓口があって女性が一人座っていました。
でも呼び止められもせず、料金が書いてあるわけでもチケット売り場と書いてあるわけでもなく、
そのまま出てきてしまいました。

また、まち散歩をします。
お年寄りのための(?)無料の施設のようです。
奥の方で2人の老人がチェスか何かのゲームをしていました。
少し夕暮れの色になってきました。

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