ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

カテゴリ:州別 > カラーブリア州

さて、翌日は8月15日。フェッラゴスト、聖母被昇天祭の日です。
これとクリスマスの日は、見事にあれもこれも休み。
12年前の冬、パドヴァに1週間滞在中のクリスマスの日は、
バスも近場に行く列車も午前中はすべて運休、
博物館や美術館などの観光どころもすべて休館、
教会に行けばミサをやっていて中に入れない、
店もすべて休み、
リストランテは、クリスマス・ランチをやっているところは予約でいっぱいで、他は休み。
本当に身動きが取れなかったものです。

今はイタリアも少しずつ変わってきて、食事に困るようなことはありませんが
観光系は休館は当たり前です。
だから、のんびりと散歩するだけでそれなりに飽きず、
食事にも困らないまちとしてレッジョを選んだのでした。

ホテルの朝食。
最上階までエレベーターで上がると、
ただ機能的に作られた味気ないホテルだと思っていたのに、
サーラ・ダ・コラツィオーネ(朝食室)だけは別空間でした。
エレベーターのこの派手な扉!
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そして内容の充実度と言ったらすごいんです。
さほど広くもない場所に甘いもの、塩味のもの、あれこれいろいろ置いてあります。
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くだものもいっぱい。
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茹で卵やホットサンドも作れます。
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ここの社長?とも思える感じのオジサマがハイテンションで迎えてくれて、
パンケーキにバナナとチョコペーストを乗せて食べると美味しいんだよ~と言うので
それもいただきました。
私のお皿第一弾は塩系。
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これが、社長(?)お薦めのチョコバナナパンケーキ
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私たちが8時半から食べ始めたのですが、それが一番乗りで、
あとから宿泊客がだんだん増えてきました。
で、追加と言う感じで魅力的なトルタも登場
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当然いただきに行きました。
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美味しくたっぷりいただいて、とても幸せな気持ちで部屋に帰りました。

レッジョ・ディ・カラーブリアの1泊目。
晩ご飯はどうしようかと話しました。
明日の昼に、美味しい魚介を食べる予定なので、今夜は適当でいいね、
近くの中華屋でも探そうよ、ということになり。
Nさんが、「ぐら姐さんの野生の勘に任せるわ。」なんて言うし。

部屋で休憩しながら中華屋を検索しました。
無い…
中華&寿司なんて言うのが出てくるのに、ごく普通の中華の店が無いのです。
近くにないだけではなく、それなりに歩いて行けるところにも無い…
こんなことってイタリアのまちで初めてです。
中華&寿司の店なんて美味しいわけがないし。

で、近くに適当な店がないか検索してみたら、
すぐ近くに、カジュアルな店が見つかりました。
ここでいいんじゃない、ということで行ってみることに。

ホテルから歩くこと2分。
ここです。
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地上階でないのは、珍しいです。
階段を上りました。
上の写真に見えているお店の人たちが、驚いたような表情で私たちを見ています。
食べるところは、さらに上のようなので、
上に行って食べられますか?と聞いてみたら、
Sìと言ってくれたので上がって行きました。

あらまあ。
味もそっけもないがらんとした空間。
テーブルと椅子だけはあります。
労働者風のオジチャン達が食事をしていました。
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かなりディープな雰囲気。
なかなか楽しい!

待っているとオバチャンが来てくれて、
「えーと、今日はプリモがトマトソースのスパゲッティよ。
セコンドは豚肉かペッシェスパーダ(カジキマグロ)。
それとコントルノはインサラータね」
というので、4人共スパゲッティ、2人ずつ、肉と魚をオーダー。
インサラータは4つもいらないので2つでいいことにしました。
え?インサラータは2つでいいの?4つ食べればいいのに…みたいな表情でしたが
2つでいいの、と私たちはきっぱり。

その後一人でやってきた男性の動きを見ていると、
入り口に近い辺りの一角で、
セルフでトレイに紙のランチョンマットを敷き、
ナイフ、フォーク、コップを用意しています。
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なるほど、この店はそういう仕組みなのね、と私たちも真似をしました。
ビールが来ました。
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この店、ビールは小瓶のみ、水は500mLのペットボトルです。
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スパゲッティがやって来ました。
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マンマの味という感じ。
シンプルなトマトソースですが、普通にちゃんと美味しい!

次に豚肉がやって来ました。
インサラータは別皿で出てきたものを自分の皿に取り分けました。
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これも、普通に美味しい。
魚も美味しかったそうです。

きっとこの店は労働者や単身者が食事をしに来る食堂なのですね。
あまりのそっけない簡素な雰囲気が、私たちはとても気に入ってしまい、
明日も来たいね~なんて思ったのですが、
残念8月15日にこの手の店はやっているわけもなく。

下(中二階)がスタッフがいるところのようで、
下りて行ってお会計をしました。
オバチャンが、えーと、と暗算でチャチャっと計算して出した金額は
27エウロ。
え!??
4人分よ、というとそうよ27エウロよ、というので支払って出ました。

ところがNさんが、
「ねえ、待って。絶対間違えているわよ、あの金額。
あんなに良心的な店に損させるわけにはいかないわ、引き返して訊いてみましょ。」
というので戻って、オバチャンに間違えていない?と訊くと、
「違ってないわよ。
食事が一人6エウロ。6、6、6,6で24エウロでしょ。
それにビールが2本で2エウロ、水が2本で1エウロですもの。」
とのこと。

この店、中二階に厨房があり、
私たちはここをスルーして2階まで行っちゃったけど、
ほんとはここで注文してから上に上がるシステムのよう。
メニューが貼ってありました。
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プリモが3エウロ、
セコンドが4エウロ、
コントルノが1エウロ、
でも、1番下に書かれている文字を見ると、
これら全部をまとめたプランゾ・コンプレートのスペシャル料金は6エウロなのです!
(プランゾとあるけど、夜も同じらしい)

信じられないそのお値段に、ただただびっくり。
オバチャンや厨房のオジチャンに、ホントに美味しかったわ、ありがとう!!!
と挨拶を交わして出てきました。
オバチャンの写真を撮らせてもらい、とってもいい感じに写っているのですが、
許可を得ていないので載せません。

プランゾ・コンプレートのスペシャル料金は6エウロに
インサラータも含まれているのなら、2つとか言わずに4つもらえばよかった。
オバチャンが、どうして2つでいいの?って顔をするわけですね。

レッジョにまた行くことがあったら、絶対またあの店に行こうね、
と4人で話しながら宿に戻ったのでした。

国立考古学博物館に入りました。
この博物館には、カラブリア州に関する貴重なコレクションがあるだけでなく、
南イタリアの歴史・文化を知ることのできる先史時代、旧石器時代、鉄器時代など、
考古学コレクションがとても豊富に残されているのだそうです。

目玉は、1972年にリアーチェ沖の海底から発見されたブロンズ像2体です。
イオニア海の底に沈んでいるのが発見されてから四十年以上が経過し、
2013年の末ようやく本拠のレッジョ・ディ・カラーブリア国立考古学博物館に戻ってきたのです。

さっそく見に行きます。
こちらがUomo maturo(壮年の男)
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そしてこちらがGiovane(若い男)
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素人目には分かりませんが、

Uomo maturoの脚の筋肉のつき方は乗馬を習慣とする男のそれであって、
Giovaneの方は、よく鍛えられていることは確かですが、
馬乗りの脚ではないのだとか。

ローマ人は、ギリシャの学問をすすんで学び、
優れた彫刻や絵画作品を所望してローマへ持ち運んではコピーを作りました。
この2体の像も、ローマ皇帝か裕福な貴族のコレクションに入るべく、
ギリシャのどこかの港で船に積まれ、嵐に遭ってリアーチェの沖に沈んで2000年もの間眠っていた…
すごいですねえ、こんなにすごいブロンズ像がその時代のギリシャでつくられていたなんて。
(でも、個人的にはマザーラ・デル・ヴァッロの「踊るサテュロス」の方がポーズも表情も好きです。)

ほかの展示物もささっと見ました。
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↑これ、↓この絵のように浴場に置いていたようなんです。
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何のためなのでしょうねえ。
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外に出ました。
目の前を観光トレインが通って行きました。
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紺色のきれいなチンクエチェントが停まっていました。
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私が喜んで近づいて行ったら、自慢げに撮らせてくれました。
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宿に戻るともう19時近くになっていました。
少し休んで夕食に出ます。(つづく)

レッジョ・ディ・カラーブリアにはあまりいい印象がありませんでした。
昔、中村俊輔がセリエAのレッジーナに行っていた時に
レッジョのことがあまり良く言われていなかったからかもしれません。
治安が悪く、荒んだ街という印象を持っていました。
でも今回の旅行中にカラーブリアで8月15日を何とか過ごせるまちは…と考えると
レッジョが一番なのではないかと思い、
調べてみたらそうそう悪いところでもないようで、2泊することにしたのでした。
あれっつぉさんのインマコラータの祝日以上に
8月15日は田舎に行ったら何にもできないですからね。

スティーロのバス乗り場にやってきたバス。
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フェデリーコ・バスなんて名前だけで親しみを感じてしまいます。
海沿いの道を進み、最南端をかわしていくのかと思ったら違いました。
山の方を抜け、ヴィッラ・サン・ジョヴァンニの北の方に出てから南下するのでした。
途中で、ヴィッラ・サン・ジョヴァンニの駅が見えて
写真を撮ろうとして失敗。(角度が悪かったし、本気度も足りなかったかも)

でもメッシーナ海峡が見えて、向こうにシチリアが見えて、
やっぱりちょっと撮っておきたいと思い、車窓からスマフォで撮りました。
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ああ、シチリアに行きたい…と思いつつ。
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バスに揺られること3時間ほどでレッジョ・ディ・カラーブリア駅前に着きました。
駅近くのモダンなホテルにチェック・イン。
ロビーはなく、チェックインデスクがあるだけ。
ても機能的にサクサクと仕事をしている様子は好感が持て、
翌日8月15日の昼に食事ができる良い店はあるか訊いてみました。
調べておくわね、と言ってくれました。

お弁当を持ってきていたのですが、バスの車内で食べるわけにもいかなかったので
部屋で遅い昼ご飯。
それから、このまちの一番の見どころである国立考古学博物館に向かいます。
何しろ、明日は聖母被昇天祭で休みですから、この日のうちに見ないといけないのです。

とか言いながら、寄り道しながら歩いて行ったのですけれど。
Nさんがベルガモットの香りのバスタイムに使えるものが欲しくて
近くにエルボリステリアがないかホテルのレセプションで聞き、
教えてもらった辺りに行ってもよく分からなかったので
道で出会ったカップルに尋ねると、彼と彼女の言うことが違っています。
とりあえず彼の言っているところが近かったので行ってみたら無くて。

そんなこんなしているときに、nasakuraさんが近くを探してみるから
みんなはドゥオーモでも見ていて、と言ってくれたので入って見ることに。
立派だけれど、新しくてあまり魅力的ではありません。
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中は広くてキラキラ。
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外に出て、Nさんと合流。
見つからなかったそうです。
博物館に向かって歩いたら、あーらこんなところに!
探していたエルボリステリアが見つかり、
(結局、カップルの彼女の方が言っていた場所だったのでした)
目当ての品を買うことができたようです。

通りの左手の先に海があり、その向こうにはシチリアが見えます。
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歩きながら、交差点などで海とシチリアが見えると、何だか嬉しくてパチリ。
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通りに面した教会のような建物。
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どうやら戦没者を悼むためのところのようです。
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お店のたくさんあるメインストリートだったので退屈はしないで歩けましたが、
博物館までは結構な距離がありました。
ようやく到着し、入館します。(つづく)

スティーロの1泊が明けました。
朝食前に、イプさんと散歩に出かけました。
空はちょっと曇り加減。
朝イチでチンクエチェントが見られるなんて、ラッキー!
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(その後の写真は、朝食後に空が青くなってからまた散歩しているので割愛します。)

お昼のバスに乗り、レッジョ・ディ・カラーブリアで遅い昼食になるので、
朝食は、たっぷりといただきました。

部屋でパッキングして、少し休んで10時半にチェックアウト。
支払いには、車代が30エウロ付いていました。
駅からホテルまでが15エウロ、祭りのあった隣までの往復が15エウロとのこと。
妥当な料金というかタクシーよりは安いし、4人なのでとってもお安く済みました。
(ロッサーノのB&Bのお父さんは、無料で送迎してくれましたけど)

バスは12時半なので、荷物を預けて買い物と散歩に出ました。
早朝は曇りだったのにいつの間にか空が青くなっています。
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すぐ近くに市が立っていました。
まずは衣料品を見ました。
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カラーブリアの地図エプロンを売っていたので、
お値段を訊くと、3枚で5エウロだというのです。
みんなびっくりして、訊き返してしまいましたが、
確かに3枚で5エウロなのでした。
これまでイタリアで見てきた最安値です!
4人共それぞれ3~6枚購入しました。
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同じ柄の大きなクロスがあったので、店の人と一緒に写真を撮らせてもらいました。
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次は食品を見ました。
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サルデッラ(シラスとペペロンチーノを発酵させたもの)などを購入。
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早朝散歩はイプさんと2人でしたので、同じ方へと今度は4人で行きました。
空も青くなったことだし。
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ラ・カットーリカも見えます。
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それから、前日に目を付けておいた食材店へ。
ベルガモットのエッセンスとベルガモットの皮を入れたグラッパを買いました。

ホテルに戻って荷物を受け取ろうとしたら、
車に積んで、バス乗り場まで送ってくれました。(もちろんこの程度は無料)
バス乗り場は、バスが置いてあったところではなく、教会の広場でした。

まだ少し時間があったので、2人ずつ荷物番をして
交代で教会の中を見に行きました。
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なんともシチリア的な色合いです。
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この絵は、最近修復を終えて戻って来たもののようです。
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知らない名前の画家でしたが、大切にされているようでした。
こちらは、変と言うか愉快なお顔。
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外に出て、しばらくしてバスがやってきて、無事乗車。
レッジョ・ディ・カラーブリアへと向かいました。

ヴェスパやチンクエチェント同様どこのまちでも見かけるアーペ。
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ホテルのある通りはメインの車道。
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ファルマチアの看板。
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これがその店。ちょっとオシャレです。
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ここにも八百屋が。
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レッジョ・ディ・カラーブリアまでのバスがあると言っていたけど、
ここから出るのでしょうか。
もしそうだったら、ホテルのすぐ近くなので嬉しいな。
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ホテルに戻って、近くのスーパーで水を買ったときに見つけたベルガモットのドリンクを部屋で飲んでみました。
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しっかりとベルガモットの味がして、なかなか美味しいです。
(でもラ・カットーリカのバールのジェラートには敵いません)

車で駅からホテルに来るときに、運転してくれたホテルの方が、
今日は隣町で祭りがあるから、夜になったら送って行ってあげるよ、と言われていて
その前に、みんなでシャワーを浴び、洗濯も済ませ、
20時に玄関に行くと、他のお客さんもいて、8人が乗って隣まちへ。

祭りと聞いて、何かしらの古い時代の衣装を着ての行列やら
イベントやらがあるのかと思っていましたが、
FESTA DEL VINOなのでした。
会場は広場、屋台の料理とヴィーノ、そしてバンドの演奏、それだけ。
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結構にぎわってはいますが、
ここで屋台の料理を食べるのは、スティーロ1泊だけなのにもったいない気がして、
それにNさんはあまりお酒を飲まないのでいろんなヴィーノを楽しむこともできないでしょうし。
ということでホテルの人にお願いして、すぐに町まで戻ってもらいました。
お薦めのリストランテのところで降ろしてもらって、
ちゃんとした食事をします。
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外の席に座ったのでお料理の写真が暗いのですが、
すぐ近くのまちで作られているロザートを1本。
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ここのワインクーラーがちょっと変わっていて、私も欲しいと思いました。
こんな感じで出てきたのです。
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このボトルスタンドのようなものが、クーラーなのです。
ボトルの後ろ半分の曲面が、こんなふうな冷却材で冷やされます。
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アンティパストミスト2人前を4人で。
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思ったより量が少なかったけど、追加はしません。
私の、ンドゥーヤを入れた辛いパスタ。
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せっかくカラーブリアにいる間にこれは是非とも食べたかった!
ちゃんと美味しかったです。
ほかの人のパスタ。
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セコンドも2皿オーダー。
う~ん、何だったか写真を見ても思い出せません。
この辺り、日記をサボって、後から簡単に書いたので…
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ドルチェもいただきました。
ジェラートです。
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この辺りの名物だという食後酒もいただきました。
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薬草種のようなものですが、なかなか美味しかったです。

狭い通りに車が詰まっている感じのところを覘いてみました。
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駐車場というわけでもないでしょうが、狭いところに車がぎゅうぎゅう。
これの訳はすぐ後に分かりました。
壁には絵タイル。
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元の道に戻りました。

小さな八百屋さん。
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ロッサーノ同様、やはりここでも唐辛子をいろいろ売っていました。
カラーブリアは辛ブリア。
細い道から車の通りの多い道に出て、さらに広場と教会が見えました。
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なにやらけっこうな人だかり。
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どうやら葬儀をやっているようです。

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広場から、下ってきた道の方を見たら、やはり大勢の人が教会の方を見ています。
このお葬式のために、さっきの小さな土地にも車が目いっぱい止めてあったのですね。
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ほとんどが男性ですね。
まちのために尽くした方とか、まちの人々にとても愛された方が亡くなったのでしょう。
こんなにたくさんの人が周囲に集まっているお葬式をイタリアで初めて見ました。

イタリアでは、お葬式でも、日本のように黒の礼服を着て行かないと失礼という感覚はないようです。
教会の中にいる人たちも同様でした。
服装文化の短い日本の方が、西洋の真似をして「こうでなくてはならない」きまりに縛られている感じがします。
あるいはみんなと同じにしておけば安心という感覚があるのでしょうか。
私は、こういう素朴で、形にとらわれない形の方が、本当に送る心を感じます。
私も、亡くなった方のことは知りませんが、心の中でご冥福をお祈りしました。

とても立派な教会なのに、ここはドゥオーモではなく、
地図には別な場所にドゥオーモが描かれています。
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そちらに行ってみることにしました。
ところが、辿り着いてみると、そこはもう閉鎖されていて、
十字架も取り外されていました。
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きっとさっきの教会が、今はドゥオーモのような役割を果たしているのでしょう。
そろそろお宿に戻ることにしました。
帰り道の建物に、なぜ万国旗?
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と思ったら、ここでNさんが、
もしかしてこれ、ワールドカップの参加国の旗じゃないの?と気づきました。
よく見れば、確かに参加国ばかりです。
そして悲しいかな、イタリアの旗はありません。(参加できませんでしたもの…)
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宿に戻るだけなのに、もう少し寄り道をしているので、まち歩きは次回に続きます。

ラ・カットーリカ聖堂からまちまでの道をぶらぶらと下って行きました。
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斜面に芽を出して育ちつつある無花果。
こういうの見ると、ああ我が家に持ち帰って育てたい、と思ってしまう私です。
(もちろんできませんけど)
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少しずつ賑やかなエリアに入ってきました。

ここは、なかなかよさそうな雰囲気のリストランテだったのに、
後で近くの店の人に訊いたところ、閉店しているのだとか。残念。
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イタリアのまちって、ヴェスパやチンクエチェントが本当に似合います。
運転できない私ですが、欲しい!と思ってしまう…
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あちこちに地域の旗が見かけられるのは、お祭りが近いからなのでしょうね。
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ちょっと雰囲気のある泉。
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ロッサーノのは、少年(少女?)とイルカが絡んでいましたが、
ここのは魚が絡み合っています。
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このエリアの人々は絡み合うのが好きなのでしょうか?
まち散歩、次回にもう少し続きます。

ラ・カットーリカの入り口までホテルの車であっというまでした。
帰りは、古い町並みを見ながら歩いて戻るといいよ、と言われて。

モモ先生の本によれば、
ラ・カットーリカ聖堂は、11世紀につくられた
ビザンツ中期のギリシャ十字形のヴォールト天井の乗る建物です。
イタリアでは他に例を見ないたいへん珍しいものだとのこと。
堂内の柱はすべてペロポネソス半島から運ばれた古代建築の再利用品。
中央のアプシスには栄光のキリストが描かれていて、ここに祭壇があったことが分かるのだそう。

車を降りたところからの眺め。
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入り口の手前にはバールがありました。
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これが入り口です。
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この手前にチケット売り場がありました。
チケットは3€。
入り口を入ったところから入り口を見たところ。
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聖堂が見えてきました。
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聖堂のサイズが分かるように入り口横に立ってもらいました。
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キノコのような屋根がほんとにカワイイ!

中に入りました。
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これが栄光のキリストです。
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ここは人気の観光地らしく、夏の海に来ている人たちが気軽に見に来るようで
小さな聖堂の中に結構な人が訪れていました。
あちこち写真を撮りながら、人がいなくなるのを待って、また撮り直したりして。
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フレスコ画は、かなり剥落していますが、ところどころとても鮮明です。
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なぜこの柱は、逆さなのでしょう?
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外に出ました。
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すぐ横から少し高いところに上って見ることができようになっています。
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聖堂は素敵だし、景色も素晴らしく、お天気にも恵まれて最高です。
この地域の特産にベルガモットがあるので、
是非ともベルガモット製品を食べたり買ったりしたいと思っていました。

バールにこんなポスターが。
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どちらも美味しそうですが、ひとまずグラニータかな、と思ってオーダーし、
でもジェラートも美味しそう…なんて言っていたら、
店のシニョーラが半々にできるわよ、と言ってくれたので
グラニータとジェラートの半々にしました。
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美味しい!
グラニータは思った通りの味でしたが、
ジェラートにはベルガモットの皮を刻んだものが入っていて、
ベルガモットの香りとほろ苦さがある大人の味です。
こんな観光地のバールのグラニータやジェラートがこんなに美味しいとは...
今思い出すとまた食べたくなります。
私にとってこの夏の旅行で食べたジェラートの中で一番美味しいジェラートでした。
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ほかにベルガモット製品も売っていて、
結果的にまちの中の店よりも高いことはありませんでした。
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さて、下へとぶらぶら下りて行きましょう。(つづく)

この日もTrenitaliaの列車は運行されず、代替のバスでの移動です。
効率はかなり悪く、
スティーロは、ロッサーノの南にあるのですが、北にあるシバリに出て乗り換え、
今度は南のカタンザーロ・リドまで行き、
そこからモナステラーチェースティーロの駅までここだけが列車なのでした。

ロッサーノのB&Bを8:40に出発し、9時過ぎのバスに乗車。
ちょっと時間あったので、記念に駅の写真を撮りました。
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線路には草が生え放題。
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「夏草や 列車運行 夢の跡」って感じですね。

カタンザーロ・リドでお昼ご飯を食べました。
簡単にお手頃値段でちゃんと栄養を取りたかったのでケバブ屋に入りました。
ケバブも野菜もたっぷりとピアディーナに巻いてもらって、
ビールの小瓶1本とセットで6.50エウロでした。
(他の3人は私よりもう少し量の少ないものなど軽めのを選んだので5エウロぐらいだったかと。)

やっと、Trenitaliaの、代替バスではない、列車に乗ります。
カタンザーロの駅のホーム。
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モナステラーチェースティーロの駅は、モナステラーチェにあって、
駅名にスティーロも入っているのは、スティーロがそれなりの観光地で、
スティーロにはここから行けますよ、という目印のようなものです。
スティーロまでは15㎞ほどあるので、予約しているホテルと事前にやりとりし、
ホテルの車に迎えに来てもらうことになっていました。

定刻にモナステラーチェースティーロ駅到着。
バールもトイレも、駅前バールすらも何にもない駅でした。
タクシーを呼ぶことすらできないような駅。
ホテルの車が来てくれていて、本当によかった!!!

迎えに来てくれたのは、日本で言うと「温泉ホテルの跡継ぎ息子で、今はまだ支配人」
と言った感じの40代ぐらいの男性で、ホテルに向かう途中いろいろな話をしました。
途中でスティーロのまちが見えたので車の中から写真を撮ろうとしたら
いったん車を止めて撮らせてくれました。
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このまちには1泊なので、翌日の移動の話になったら、
レッジョ・ディ・カラーブリアまでは、スティーロからバスがあることが分かりました。

ホテルに到着。
ほら、いかにも日本の温泉ホテルっぽいでしょう。
(これは後で撮ったものですけど)
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イタリアのホテルにしてはロビーも広くて。
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ホテルのスタッフのお爺ちゃん(もしかすると社長?)が、
ラ・カットーリカに行くなら送ってあげるよ、というので、
部屋に荷物を置いて、一休みした後に出かけました。(つづく)

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