ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

カテゴリ:州別 > シチリア州

カステルブォーノの明るい時間の写真を載せます。
イタリアのまちの朝はどこでも清掃員さんや清掃車を見かけます。
朝のまち角
見るからに美味しそうなキノコ料理の店がありました。
美味しいパネットーネを製造しているフィアスコナーロのバールで朝食をいただきました。
学校へ向かう子どもたち
学校はカステッロの方向にありました。
まずはカステッロ
子どもたちの後を追って学校の近くまで行ってみました。
来た道を戻ります。
フィアスコナーロのお店は道の両側にありました。
こちらでは試食がありました。
ああ、全種類食べてみたい…
2泊して、朝のバスでパレルモに戻りました。

カステルブォーノを訪れたのは1度だけです。
しかも最近というか、私がイタリアに行った最後の’19年のことです。
宇宙にも持って行った美味しいパネットーネを作っているメーカーのことを知り、
’16年にチェファルーの店で買って食べてとても気に入り、
作っているまちに行ってみたいと思っていたところに、
「Nuovo Cinema Paradiso(ニューシネマパラダイス)」のロケで学校で試験を受けているシーンに使われた建物があるまちだと分かって俄然行きたくなったのでした。

パレルモからバスで行き、2泊しました。
着いた日の散歩が夜で、翌日の夜も散歩したので夜偏と昼編の2回に分けて写真を載せます。
この先に進むとカステッロが見えてきます。
これです。
夜だけど、映画は昼だけど、何しろあの映画への思い入れが強いので、
ここに立つだけで映画のシーンが浮かび、音楽が流れ、ウルウルしてきました。

これは翌日。
床屋さんを見るとつい撮りたくなり。
小さなまちでも、夕方の散歩タイムは賑わいます。やっぱりイタリアですもの。
見どころがあるわけではないですが、とても雰囲気の良いまちで、
いっぺんで好きになりました。

エンナにも2回行きましたが、ここはいつもと逆のパターンで、
最初に1泊し、
次は立ち寄りでした。

最初は'16年夏のこと。
エンナはシチリアのへそと言われ、島のほぼ中央に位置します。
シチリアにはそれまで何度も行っていったのですが、エンナには縁が無くて
西南さんと一緒に、ブロンテに行く計画を立てた時に1泊だけ行くことにしたのでした。
ブロンテからエンナというのは、行きやすい場所ではなく、
ひとまずバスを乗り継いで行くことは可能と検索していたのですが、
けっこう時間がかかるのでこの際現地での時間を多く撮れるようにしようと、
奮発してタクシーで向かいました。

おかげで昼から翌日までたっぷりと時間が取れました。
ホテルの窓から見えたエンナのまち
まち散歩から

上の場所からの眺めは素晴らしいです。
向こうの丘に見えるカラシベッタのまち。
エンナは細長い丘の上のまちで、まちの遠くの方も見えました。
ドゥオーモ
ロンバルディア城
この辺りからもまちの向こうの外れが見えました。
翌日は、ロンバルディア城とは逆方向にある、
「フェデリーコの塔」まで行ってみました。
夏の間のフェデリコ2世の避暑別荘として
リカルド・ダ・レンティーニ(カターニャにあるウルシーノ城の設計者です)の設計で建てられたものだそうです。
もっと建物があったのですが、今残っているのはこの塔だけなのだそう。
帰り道のまち歩きから。
カラシベッタにタクシーで行こうと思ったのですが、この日はタクシーが空いていなくて(イタリアあるあるですね)諦めました。

ロンバルディア城にもう一度行くことにしました。
この日の方が天気もいいし。
ちょっとした展示もありました。
何と言っても素晴らしいのは眺め。
2度目は、同じ年の冬。
友人A夫妻が車でを借りてパレルモからタオルミーナまで移動するというので
合流させてもらい、移動の途中でエンナに立ち寄ったのでした。
冬なので、ドゥオーモの門にナターレの飾りが。
(明かりが灯らないとそんな雰囲気はないですね)
車を停めた近くの教会。やはり空が夏とは違います。
あとはさっとドゥオーモなどを見て、次に移動したのでした。

エリチェの続きです。
2度目の時は、有料どころすべてが見られて5€のチケットを購入しました。
ドゥオーモと鐘楼はそれぞれ2€なので、それだけで4€です。
こことあと1つ見れば、元が取れてお釣りが来るのですもの。
(今いくらかは分かりませんが)
というわけでそのチケットで次に訪れたのがサンティッシモ・サルヴァトーレ僧院跡。
そして、サン・ジョヴァンニ教会へも行きました。
けっこう修復されているのですが、黴の臭いが強くて、
ここでもらったパンフレットも強烈な黴臭さでした。
裏手から、カステッロが見えました。
まさにヘアピンな、下界とエリチェをつなぐ道
宿の方が教えてくれたこのまちで一番美味しいという店で夕食
アンティパストのDelizie di affumicati all'arancia
(燻製のごちそう、オレンジ添え→ハタ、マグロ、カジキなどの燻製)
シチリアは、本当にオレンジの使い方が上手です。
ペコさんが食べたドルチェ、カッサータ
もちろんドルチェの前にもいろいろ食べて、満足して1日を締めくくりました。

翌朝の散歩。
前日カステッロが逆光だったので行き直しました。
トラーパニのまちもしっかりと見えました。遠くにエガーディ諸島も。
老舗菓子屋さんの前を通った時に撮った店の横のケース。
見て分かるように、冷蔵ケースではありません。
これらのアーモンド菓子は、室内保存で一ヶ月も日持ちするのだそうです。
2度訪れても食べていないので、再訪して食べに行きたくなります。

エリチェにも2回行きました。
(1度立ち寄って気に入ると次に滞在する、というのが私のパターンだなと
このところ改めて感じています。)

初回はファヴィニャーナと同様の’05年、
トラーパニ郊外のアグリトゥーリズモに滞在中に日帰りで行きました。
このときはレンタカーがあったのですが、
フニヴィーアができたばかりで面白そうだったのでフニヴィーアの乗り場の駐車場に車を置いて行きました。
あまり時間が無かったので、チャチャッと歩いてカステッロまで。
まちを少し歩き、絶景を眺めて帰ったのでした。
後からもっとちゃんと見たかったと思って、
なんと8年後の’13年夏に訪れました。
マザーラに行く前のたった1泊ですが、やはり日帰りと泊まるのとでは大違いでした。
スーツケースがあったので、バスで行きました。
岩山をぐんぐん上って。
宿もなかなかよかったです。
B&Bで、その気になれば料理も可能。
1泊なのでリストランテの食事を楽しみましたが。
地図をもらい、とりあえずの見どころは逃さないようにしました。
この時もフニヴィーアに乗りたいペコさんのために(彼女は初エリチェなので)
往復切符を買ってトラーパニまで、途中下車せずに乗りました。
塩田やトラーパニのまち、そしてエガーディ諸島も見えましたが、
乗るのは、午前中の方が逆光にならなくていいと思いました。
マトリーチェ教会(エリチェのドゥオーモ)
鐘楼に上りました。
エリチェのまち並みが見えました。
ドゥオーモの中は、古いと言う感じはしませんが、
全体的に統一感のある白い装飾が施されていて、なかなか美しいです。
結婚式の記念撮影に遭遇しました。
エリチェのまち並み。この並んで歩く2匹の犬の後ろ姿結構気に入っています。
カステッロ近く
まだ載せたい写真があるので、次回に続きます。

マレッティモ島については、予備知識ゼロでした。
ファヴィニャーナ島滞在中に、1日クルーズを見つけたので行きました。
船に乗って、ファヴィニャーナを後にしました。
マレッティモ島が見えてきました。
港に到着。
1~2時間の自由時間があったと思います。
何も分からないので、とにかく足の向くまま気の向くまま。
車があれば島をぐるっと巡ることができたのでしょうけど、何しろけちけちしてたので、タクシーを探すこともせず、土産物屋を覘いておしまい。
船に戻って、この島の周りを船から見て回ります。
洞窟があると入り、
面白い岩を見たり
美しく穏やかな海のエリアで船を停め、泳ぎます。
イタリア人って、本当にこういうの好きですよね。
ぐるっと1周
こうやって振り返ると、とりあえず上陸はしたものの、
「マレッティモ島を訪れた」とは言えないレベルの短い上陸でした。

キッチン付きの宿はあるのでしょうか、買い物に困ることはないのでしょうか、
滞在するのにいいのかどうかはよく分かりません。

ファビニャーナ島の続きです。
2度目も現地のT氏の店に行き、車で連れて行ってもらいました。
港や街からはちょっと離れていましたが歩ける距離です。

お宿の写真いろいろ
共同キッチン(写真を撮っている背後)の共同ダイニングスペース。
共同キッチン(2晩一緒だったマルサーラからの皆さん)
ダイニングスペースの外
その庭で、マルサーラからの一族がBBQをやりました。
彼らの料理
これは、ツナ、イタリアンパセリ、レモン果汁、オリーブオイルを混ぜただけのパスタソース。
茹でたパスタに絡めるのだそう。
宿の前の海
足は、本当に自分の足と(あまり便利ではない)バスだけだったので、あちこち行っていません。
これはちょっと遠出したときのどこかの灯台。
港の様子
港の魚売り
ひたすらのんびり過ごしたので、写真はそんなにたくさん撮っていません。
今思えば、もっと撮って来るんだった…と反省。

今度行くときは、もう少し港に近いところに滞在して、バスやタクシーも利用してぐるっと島を巡りたいです。

昨日までのエオリエ諸島に続き、
エガディ諸島の島、
ファヴィニャーナ島について書きます。
2度訪れました。

行きたいと思ったのは、雑誌のシチリア特集で、
イタリアでアグリトゥーリズモが成功し、それにならって漁船で漁を一緒にしたり(あるいは見たり)、それを船上で料理してもらって食べる、ペスカトゥーリズモなるものが出てきたというような内容で、
ファヴィニャーナ島が出ていたのです。

その年('05年)はシチリアに行くことにしていたので、
やってみたいねということになって調べてみたのですが、
インターネットで調べても、そう言うものがあることは分かるものの
予約どころか、問い合わせ先すら分からずにいたところ、
私がたまに購入するイタリア食材ネットショップの買付日記のブログに、
ファヴィニャーナでツナの缶詰等を製造販売している業者のもとをオーナーのO氏が訪れて、一緒に撮った写真が出ているのを見つけたのです。

これだ!と思って、そのネットショップのO氏にメールを書きました。
雑誌を見てペスカトゥーリズモをやりたくてたまらないので、
ファヴィニャーナのその業者に紹介してもらえないかと。
本当に図々しいことこの上ないですよね。

O氏は、
「一度も会ったことのない人に自分の知人・友人を紹介はできないので、一度私に電話をください」
と返信をくださったのです。
電話をすると「そこまで本気なら、ひとまず彼に話してみます」とおっしゃり、
ファヴィニャーナに電話してくださったのです。

O氏からのメールで、
「ファヴィニャーナの業者T氏には、とりあえず話をしました。
彼は、メールアドレスは持っているものの全然メールをチェックしないから、
電話してみてください」
とあったので、一度日本からお願いの電話をしました。
そうしたら、ファヴィニャーナに来る前の日にもう1度電話しろと。

トラーパニ郊外のアグリトゥーリズモにイプさん、ヨネチャン、リトルさんと滞在している間に
明日行きますと電話し、日帰りで行きました。
まずはT氏の店へ。
この写真は、最後にお礼のご挨拶と買い物をした時に撮ったものです。
T氏が車で港に連れて行ってくれました。
知り合いの船を紹介してくれたのですが、その日は波があって、
料理をするのは無理だけど、漁には出るから一緒に乗ってみるか?
と言っていただき、船に乗って、網を引くのをみんなでちょっとずつやらせてもらいました。
その時にちらっと見たファヴィニャーナ島が気に入り、
翌年の夏に今度はイプさんと2人でのんびりしたいね~と
キッチン付きの宿を予約することにしました。

当時は予約サイトがそれほど整っていなかったので
宿に直接メールして、OK、名前や住所等詳細を知らせてねと返信が来たのです。
それで詳細を連絡したら、以後返信は全く来ませんでした。
これは、推測ですが、
私たちがアジア人だと分かったので滞在させたくなかったのでしょう。
アジア人がキッチンを使うと独特の匂い(キムチや醤油や香辛料など)がするから
他の客に嫌がられるとか、ゴミの出し方がちゃんとできないのではないか、
とかの先入観があったのではないかと...

困ったので、前年お世話になったイタリア食材の店のO氏にメールを書きました。
そしてT氏に〇月〇日から1週間キッチンの宿を探せないかと訊いていただいたのです。
OKでした。
T氏が1週間ほど前に電話をくれて、2人で1週間〇€(金額は忘れました)だけどいいか?
と訊かれたのでもちろんですと答え、当日また店に行き、
宿まで車で送ってもらいました。

この時の宿のことは何度か書いていますが、
部屋は広くも美しもなかったけれど、十分清潔だったし、
共同キッチンだったけどちゃんと使えたし、
目の前のビーチはきれいだったので、のんびりと過ごせて快適でした。

長々と書いてちょっとくたびれたので、2度目の時の写真はまた次回。

リーパリ島ではビーチだけではなくバスに乗って山の方にも行ったのです。
逆光なので海を撮ったら夕方みたいになりました。(でも、きれい)
地球の歩き方ガイドブックに、どなたかの投稿で黒曜石が剥き出しになっているところがあると書かれていたので見てみたかったのです。
結局想像していた様子とは違いましたが、島の植物の逞しさに触れて面白かったです。
これは、カッペリ(ケイパー)です。
サボテンは本当にたくましいですね。
特にこれ。
落ちた1片から新しく育っている1片。これがぐんぐん育つのでしょうね。
アーモンド
海辺で遊ぶ子どもたちもたくましい。
ワンコは、石の上で涼みます。
島の乾物屋
ああ、自分で過去の写真を見れば見るほど、イタリアの海辺でのんびり過ごしたい気持ちが募ります。

このリーパリで、エオリエ諸島はおしまい、
もう海辺暮らしへの思いにも蓋をすることができる、
と思ったら、なんと次はエガディ諸島… 嬉しいような辛いような。

イプさん、西南さんと3人で、1週間滞在しました。
お宿は、キッチン付き。ホテルとレジデンスを併設しているところでした。
白い壁にブーゲンビリアが映えて。
この島は、エオリエの島々に行く船の拠点になっていて、
大きめの港と小さい港と、2つの港がありました。
これは到着したときの大きい港。
いざ、バカンス!と言う感じの人々であふれています。
ビーチはあちこちにあるので、混みあっているところはありません。
エオリエの島々は黒曜石の砂利や砂で、濡れると黒いので、
プーリアの白い砂のビーチとはずいぶん見た目が違います。
でも砂利のビーチは足に砂が付かなくて好き。
まちのメインストリート
島の人々の家
壁の絵 遊び心がありますね。
小さい方の港
お城もあるのです。
と言っても中は廃墟。窓からの外の景色
リーパリでの1週間を思い出したら懐かしくて、
次回もまた続きの写真を載せようと思います。
今日はここまで。

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