ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

カテゴリ:州別 > モリーゼ州

テルモリの夕方散歩です。
新市街の方へと歩き、なかなか繁盛しているジェラート屋でジェラートを買いました。
私のはラムのババとデリツィア・アル・リモーネの2種にコン・パンナ(生クリーム)
おいし~い!!!
私のもどちらも美味しかったけど、西南さん、ペコさんのピスタチオは激うまでした。
その後ローマで名店を3店はしごしたけど、ここのが一番。

気に入ると通う癖がある私達、ご飯は前夜と同じ店に。
この日は涼しかったので外で食べました。
白のデッラ・カーサ微発泡は、最初から1L
(前日は、あんまり感じのい店ではなかったのでとりあえず2分の1Lであとから追加したのでした)
私のフルッティ・ディ・マーレとチェーチ(ひよこ豆)のパッケリ
ペコさんのフルッティ・ディ・マーレのフェットゥチーネ
この2つ、写真で見るとパスタが違うだけで中身は同じに見えるけど
私のは、煮込んで形のなくなったチェーチの存在感がしっかりあって
豆のやさしい甘さと魚介の取り合わせが斬新な印象でした。
この店、やっぱり美味しいいい店です。

西南さんは、魚介とは全く関係のないきのこと黒トリュフの卵麺
そして前夜に続き、美味しいと続けて食べたくなるフリット
そして野菜が食べたかったので、インサラータ。
やっぱりこの日も絶妙な揚げ加減。

ゆっくり食べている間、
目の前の広場ではどもたちが楽しそうに走り回っています。

この坊や、おにいさんたちが乗り回している
ミニバイクに乗りたくて仕方がないんだけど、
まだもうちょっと大きくならないとね...と言う感じ。
ちょこちょこ追いかける様子がとってもかわいかった!
私たちは、もうお腹一杯なのだけど、
イタリア人にとってはやっとこれから本格的な夕食時。
レストラン街は、どこも賑わっています。
部屋に帰る途中、塔に入る階段に明かりがついていて、
入れるようになっていたので入ってみました。
中では写真展をやっていましたが、
2階までで、その上は軍の施設になっていて立ち入り禁止でした。

宿のオフィスで朝食を摂りました。
スルモーナのようなわけには行かないけど、
ピッツァもハムもあって、まずまず。
ロールパンには、ハムやチーズなどがはさんてあって、小さなパニーノになっています。
(黒いごみのようなものは、つまようじの尻尾に巻いてあるセロファンのようなもの)

その後、ようやく扉の開いたドゥオーモに入ってみました。
それから部屋で着替えて海へ。
あ、そのとき気が向いて撮ってみた部屋写真です。
散らかしていたので、その辺りを写さないように撮りました。
いかにも海辺の部屋って感じでしょ。
さあ、海へ!
この日は、前日と打って変わって風が強く、気温もあまり高くないので
泳いで濡れた水着で横になっていると寒いぐらい。

波も高いし、海の色もきれいじゃないので
ビーチベッドでごろごろして本を読んでいたら、
こんがーりと全身焼けました。
昼は、近くのスーパーで買った食材で部屋ご飯。
フリゼッレ(丸い、2度焼きした乾燥パンで、水に浸して食べる)に
オリーブオイルで和えた刻みトマトを乗せ、
インサラータ・カプレーゼとぶどう、ビール。

その後は昼寝をして、3時半頃からまた海へ。
夕方部屋に戻ってシャワー、洗濯を済ませて散歩。
それはまた次回に続きます。

カッペリが、ここにもありました。
新市街との境界。新市街が見えます。
でも、今は新市街へは行きません。

このまちの猫は、野良猫でもみな色つやが良くて、痩せていません。
美味しいお魚を食べているのでしょうか。
こちらは飼い猫でしょうか。
西南さんがおいでおいですると寄ってきました。
ドゥオーモに戻ってきました。
全体に日が当たるようになっています。
まだ中には入れないので(早朝散歩なので、扉は開いていません)
宿に戻って、朝食を摂ることにしました。

テルモリ2日目は、朝食前の散歩から。
6時半頃だったので、やっと明るくなってきたところでした。

前日は夕方の到着&猛暑のためにドゥオーモを見ていなかったので、
まだ扉の開いていないッドゥオーモへ。
もう少し日が高くなってからがいいなあ、と港の方へと歩きます。
旧市街は、半島のように円く飛び出していて、
城壁(というか堤防というか)で囲まれ、その内側は、道になっています。
その道に沿って歩きました。
朝日が昇って来ました。
漁港はやはり海のレベルにあるので、まちからは見下ろす形になります。
ここ、トラボッキがあるんですよ。
でも、獲れた魚を食べさせる店はないのが残念。
もう1つ、小ぶりのものも。
イタリア人の色彩感覚ってすごいなあっていつも思うのだけど、
ここの家の壁や窓枠の色!
隣合う家同士のバランス!
まいりました、って思います。
まだまだ散歩は続きますが、今日はこのへんで。

スルモーナからテルモリへの移動は、
列車でまずはペスカーラに出て、ペスカーラからテルモリまではICで。

定刻の14:10に発車したのに、途中わけもわからず駅でもないところで停まり、
ずるずると遅れて、ペスカーラ15:52発に乗りたいのに15:54に到着。
(乗り継ぎ時間は20分ぐらいあったのですけどねぇ)

日本ならこれで諦めるところですが、イタリアですもの、
乗り継ぎのICだって遅れる可能性は80%ぐらいはありそうです。

ホームにいた駅員に訊くと案の定10分遅れていて、
何番線から出るかも教えてくれました。

おまけにペスカーラの駅はエレベーターがあって、
別のホームに移るのに、階段を使わなくてもいいんです!

お陰で乗り継ぎの列車に間に合い、17時過ぎに無事テルモリに到着。
宿は、ドゥオーモの近くなので、ドゥオーモ広場へ行くと
そこで西南さんが待っていてくれました。

お宿は、ホテルではなく貸し部屋。
まちの中心部のあちこちに部屋を持って、
取りまとめのオフィスでチェックイン、チェックアウトをし、
朝食もいただくようになっています。

西南さんが先に部屋に入っていても、
私たちのパスポートを渡して書類の手続きをしないといけないので
オフィスへ行き、手続きをしてから部屋に行きました。

この日は、猛烈に暑く、湿度も高い日で、
夕方でも耐え難いような暑さ。
旅行中で一番暑い日でした。
(他の日は、けっこうからりとしていて、朝晩は涼しかったのです)

昼前にまちに着いた西南さんは、
まち歩きも猛暑のなか、
しかも月曜で昼は営業していない店が多く、
食べることもままならなくて、大変な思いをしたようです。

夜になっても蒸し暑く、部屋から出たくなかったのですが、
晩ご飯を食べないわけにも行かず、出かけました。

旧市街はなかなか感じのいいまちです。
レストラン街は、新市街の方にあり、そちらへぶらぶらと散歩しながら
美味しそうな店と言うより、
冷房のあるところで食べられそうな店を探して入りました。

冷房のあるところで食べたいと言うと、
外の方が空気が爽やかよ、と店の人が勧めるのだけど
どうもそれは冷房のスイッチを入れたくないだけのように聞こえ、
冷房のあるところをお願いします、と強引に冷房を入れてもらいました。
その冷房がなかなか効かなくて・・・

店の女性がそっけなくて、イタリアの飲食店にしては珍しい感じ。
ところがね、デッラ・カーサの白はきりりと冷えていて、微発泡で美味しい!
注文して出てきたスカンピのリゾットは、見かけはこんなだけど
(すみません。1口食べた後です。すごく大きいお皿でしょ)
スカンピごろっごろ。いったい一人に何匹入れているの?ってぐらい。
ナイフ、フォークを見るとお皿の大きさ、料理の量の多さが分かるでしょ。
トマト味だけど、クリームも入っていて、味は濃厚なのに、くどくない。
美味し~~~~い
入店直後はちょっと外れだったかと思ったけど、期待以上の味です~

セコンドは、イカとエビのフリット1皿を3人で。
これまたすっごい量。
そしてなにより揚げ方がドンピシャ。
イカもエビも、中が温まったところで取り出していて、
衣はからりと揚がっているのに、身が柔らかいんです。
この旅行で食べたフリットの中のナンバーワンでした。

そしてお勘定は、3人で46.50€!
ヴィーノは1L飲んだのに。

外に出たら、やっと風が少し涼しくなっていました。
夜のまちも美しくて、写真を撮りながら部屋に帰りました。

宿のある、このまちのメインストリートに戻りました。
素敵な薬局がありました。
イタリアのFARMACIAって、どうしてどこも素敵なんでしょうね。
中に入ってみました。
さて4時少し前からずっと歩き続けているあいだに、
ぼちぼちイタリア人のお散歩タイムが始まっていました。
私もジェラートタイムにしました。
マンゴーとココナッツです。なんとこれで2€!
どんどん人が湧いてきて、通りはにぎやかに。
これはレモンの何を売る店なのかしら。グラニータ?
ジェラートを食べた後なので、確かめもせず、ドゥオーモを見に。
うーん、山の上の教会の方がずっと魅力的でしたね。

まだ6時半なのに、おなかが空いてきました。
何しろ昼が切り売りピッツァでしたから。
それに深夜の長距離フライトで朝ローマに着いて、バスでここまで来たので、
くたびれてもきました。
レストランの開く7時とか7時半まで散歩を続ける気持ちにもなれず、
部屋に戻ってシャワーを浴びて出かけたら、食べている途中で眠くなりそう。
そんなことを考えているうちにこんな立て看が。
もう我慢できずに、そこで生ビールを飲むことに決め、
食べ物はまたまた切り売りピッツァ。
そしてアランチーニもいただきました。
ここのアランチーニ、なかなかいけました。
これにて散歩も食事もおしまい。
宿に戻ってシャワーを浴び、眠りに就きました。

翌朝は9時のバスに乗るので、8時に朝食をいただき、
バスターミナルまで行くバスはどこから乗れるか訊いたら、
宿のお母さんが車で送ってくれました。
爽やかないい天気。!
1泊だけ、そして半日だけの散歩でしたが、それなりに楽しんで
ペコさんと落ち合うためにローマに向かいました。

さらに上にもう1つ教会が見えました。
サン・ジョルジョ教会といって、こちらは12~14世紀に建てられたそう。
このまちの守護聖人は、サン・ジョルジョで
そのお祭りが、4月に行われるようです。
このポスターの像が、教会内に飾られていました。
教会の前からの眺め
その横にさらに上に続く松並木
松の手前右の緑の立て板には「これらの松は神聖なものです」と書かれていました。
そして松1本1本にこのようなものが付けられていました。
戦没者の慰霊なのですね。
1917年と言うと第一次世界大戦で亡くなったのでしょうか。

登りつめたところにまた教会がありました、こちらは他の2つほど古いものではありません。
その向かい側に、カステッロがありました。
白いドレスを着た女の子とパパ。
今日は彼女の何か記念の日で、教会に来たのでしょうか。
カステッロの内部は催し物が行われるのでしょうか。
小さなステージと、積み重ねられた椅子があります。
またぶらぶらと足の向くままに下りて行きます。
つづく。

天国横丁とでも訳したらいいでしょうか、Vico Paradisoなんて小路が。
あ、晩ご飯はこの店でもいいかも。
それともここ?
などと考えながらまだまだ気ままに散歩。
この門のところに小さな案内図があって、どうやら上のほうに古い教会がありそうです。
ということでどんどんと上って行きました。
だんだん眺めがよくなってきました。
塔や教会が見えてきました。
13世紀に建てられたというサン・バルトロメオ教会です。

中に入ってみました。
本当に小さくて狭いのですが、清澄な雰囲気があります。
外に出てまた少し階段をのぼると、さらに上にもう1つ教会が見えました。
それはまた次回。

宿のすぐ目の前にムニチピオ(市庁舎)と大きな広場があり、広々した、ちょっとエレガントな通りです。
こちらがムニチピオ
たった1泊、ほんの半日しか時間を取れない行き先にカンポバッソを選んだのは、
未踏のモリーゼ州だということと、画像検索したらまち歩きを楽しめそうだと感じただけで
それ以上は何も調べていなかったので、
足の向くまま気の向くままに歩いてみました。
駅は近くにありました。
翌日は、鉄道でローマに戻るほうが楽なんだけど・・・と、
事前に調べてはいたのですが、念のため時刻表を見てみました。
テルミニ行きが4便もあるように見えるけど、祝祭日のみとか、11月4日のみとか、
平日のみとか、まあいろいろあって、実は8:36発の1便のみなんです。
その後は、ローマへ行くのは夕方までありません。
友人との待ち合わせがティブルティーナなので、やっぱりバスだなあと決めました。
この床屋さんの看板の絵が何だか楽しいと思って写真を撮っていたら、
こちらはシャッターが閉まっているのに隣のドアが開いていて営業中。
写真を撮っている私を見つけて、中からボンジョールノ!と声をかけてくれました。
何故か鼻が利くというか、ビッレリアやアイリッシュパブなど、
美味しいビールが飲める店が並ぶ通りを見つけました。
晩ご飯はここらの店でもいいかな、なんて思ったりして。

素敵なものを売っている店で思わず立ち止まり。
さて、散歩の続きは、また明日。

’13年の夏の旅の最初の行き先は、カンポバッソでした。
え?どこにあるの?と思う方も多いでしょう。
イタリア中部のアドリア海側の小さな州、モリーゼ州の州都で、
山の中のまちです。

なぜそんなところに行ったか?
翌日ローマに着くペコさんを待ってローマで過ごしてもよかったのだけど
朝着いて、慣れたまちで1日過ごすとぐうたらして時差ぼけになりそうだし
手軽に行ける、初めてのまちに行ってみたかったのです。
しかも、モリーゼ州も初めてだし。

朝、9時過ぎにローマに着き、荷物の出るのを待ってティブルティーナへ。
ティブルティーナの駅で降りたのは久しぶりで、
駅がとてもきれいになっていて、びっくり。
それなのにトイレに行こうと思ったら、なんとFUORI SERVIZIO(サービス外)
清掃中と言う感じではなくて。
(翌日またここに戻ったのだけど、やっぱり使えないようになってました)

もう一つ矢印があったので、そっちに行ってみたけど結局無し。
駅に、しかも地方への列車も発着する駅に
使えるトイレが1つも無いってどういうこと???
イタリアだもの仕方ないか・・・

バスターミナルの方へ行って、バールでカッフェを飲んでトイレを済ませ、
11時半発のバスに乗りました。所要3時間。 バス代は14€でした。
カンポバッソには鉄道で行くつもりで、
駅から近いところのB&Bを予約していたのでしたが、
バスで行くことに変更し、うっかりバスの到着場所を調べ忘れ、
到着したらとっても大きなバースターミナルだったので、びっくり。
(この写真は翌朝撮ったものです)
どうやら鉄道の駅やチェントロ(街の中心部)とは離れているらしく、
あらら、どうやって行けばいいかしら。

タバッキのおじさんに訊くと、今見えているバスに乗って行きなさいと
切符を売ってくれたので、そのバスに飛び乗りました。

でも乗ってから、どこで降りればいいの?と思い、
バスが次の停留所で止まったときに運転手に訊いたら、
どれどれどこまで行くんだって感じで、B&Bの名前と住所を言ったら、
そこで降ろされ、道順も教えてくれたので無地辿り着けました。

このまちの宿を探したときに、
予約サイトにあるホテルは駅からちょっと離れたところにしかなくて、
googleマップで検索して見つけた宿にメールを送り予約を直接入れました。
ダブルのシングルユースで1室50€。

メールのやりとりでとても感じの良い返信をくれた宿です。
普通の家が、部屋が余っているからB&Bをやっているような感じでした。
入り口も地味で分かりにくいのですが
チェントロ中のチェントロにあり、部屋もまずまずでした。
ホテルに荷物を置いた時にすでに15時。
おなかが空いていたけどその時間では、まともに食べる店はないでしょう。
一番近くのバールで、切り売りのピッツァとビールをいただきました。
さて、続きは明日から。
カンポバッソの散歩にお付き合いくださいね。

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