ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

カテゴリ: 州別

'94年に初めてジェノヴァを訪れ、
以後何度か行きましたが、メトロができていたのは知りませんでした。
水族館から近いところの駅には、ちゃんとエスカレーターで降りることができました。
新しいだけあってモダンです。
駅はわずかにこれだけ。
ブリニョレの駅は、地上でした。
こんなにラクガキされた車両が可哀そう。
イタリアの好きなところは山ほどありますが、
こんな落書きは嫌いなところの1つです。

ジェノヴァの最後の食事をしたお店が、その名もジェノヴェーゼ。
店の自慢料理はペスト・アル・ジェノヴェーゼ。
内装は緑色がメイン。
瓶詰を売ってもいます。
今見ても見事な色!
最初の写真の大きな乳鉢が目に入りましたか?
実は、以前からこれが欲しくて、いつか買って持ち帰ろうと思っているのです。
これ、これ。(ピンボケ失礼)
小さなものはお店で見かけたことがあるのですが、
大きいものの方が絶対に使い勝手がいいだろうと思うのです。
でも重いよなあ…
我が家にはタイから持って帰ったこれ系の石臼があり、
ソムタムなどを作る時に使っているのですが、
ジェノヴェーゼのペストを作るにはやはり小さく。
いつか食材購入をあきらめて、これを1つ持ち帰るというのをやってみたいと思っています。

ジェノヴァでは、marassiさんのお友達のいるところに立ち寄りました。
バールやリストランテ、市場の店やホテル、実にあちこちにサンプドリアーニのお友達がいて、素晴らしいと思いました。
このカバンや財布などを売るお店もその一つです。
下に並ぶバッグ類のややスモーキーな渋い色合いも素敵だし、
棚に並ぶ財布やパスケースのカラフルな美しさにうっとりしてこの写真を撮りました。
店の人が、今ここの製品は少し安くなっているんだよ、と教えてくださって、
ちょうど日本で普段使っている財布が擦り切れてきて
新しいものを欲しいと思っていたので、衝動買いしてしまいました。

marassiさんが財布を買っている私を見て、
ご自分の顔を立てて買い物をしているのかと思ったらしく、
何もここで買わなくてもいいのですよ、と言いかけましたが、
本当に欲しいし、気に入ったから、と言って買い、3年以上経った今も使用しています。
財布を開ける度に、明るい気持ちになるのもよいのですが、
旅の楽しかったことも思い出されて、買ってよかった!と思っています。

ジェノヴァの市場の帰りに立ち寄ったmarassiさんのお友達がいるバールだったか、
市場の中のお店だったのか、定かではありませんが(おそらく前者)、
ハロウィーンに向けたお菓子が売られていました。
同じ型で作っているものもあれば、違う型のもあるようです。(口元や目の形が違う)
生地の味や挟んでいるクリームの味も違うのでしょうね。
このバールのドアノブのデザインが洒落ていました。
  bar
festival

のfがノブになっているのです。
せっかく立ち寄ったのですが、marassiさんが用のある方は不在で、
中でアペリティーヴォをすることはありませんでした。

載せこぼし写真、本日はジェノヴァの市場のものを。

先日、ボローニャの柿を載せましたが、こちらの方が安いですね。
ボローニャのあの写真の店は3.60€でしたから、ずいぶん違います。
ボローニャでも市場だとまた違うのでしょうけれどね。
柿の種類も違うかもしれないし。

カルド・ゴッボは、比較的高級な野菜の部類に入るのでやはりなかなかのお値段です。
カルチョ―フィは、5個で5.50€、10個で9.80€。
1個1€という感じですね。食べる部分は小さいのに…
カリフラワー、Trattareと言う動詞が世話をするとか加工するとかいう意味があるので、Non trattatoって世話をしていないとか加工していないということになるのだと思うのですが、ん?と思ってちょっと調べてみたら
薬品処理等余計なことをしていない(=体に良い)もののことのようです。
1㎏のお値段が5.50€ってなかなかですよね。
日本ではもっと高いですけど。

改めて見てみると、旬の野菜は安いですが、
旬でないものや、高級野菜(カルド・ゴッボは白アスパラ同様土をかけて白いまま育てるので手間がかかる)などは高め。
当たり前ですね。

でも野菜は現地で買っていると日本で買うよりずっと安いし、
下の写真のアスパラガスなどを見ると分かりますが、
妙に真っ直ぐなものだけをそろえるわけではないところがいいと思います。

駅にエレベーターがあるかないかは、
大きな荷物を持っている旅行者にとっては大きなポイント。
事前に分かっていると乗り換えの時など安心ですね。

今回ルッカに行くときに乗り換えたプラートにはありました。
ルッカからジェノヴァに向かった時は、2か所で乗り継いだのですが、
1つは、Aulla Lunigianaと言う駅。
初めて名前を耳にした小さなまちの駅で、エレベーターはありませんでしたが、
こんなものがありました。
なんと、スロープです!
ここはリグーリア州のまちで、この後通った駅も、注意深く見ていると
ほとんどの駅にスロープがあるようでした。
リグーリアは皆そうしているのでしょうか?

エレベーターがなくても、スロープがあれば荷物持ち上げなくていいので
階段に比べれば格段に楽です。
イタリア中の駅にスロープが付くことを切に願いたいものです。

ルッカに行くときに乗り継ぎで立ち寄ったプラートで
感じの良いジェラテリアに入ったことを旅報告で書きました。
今日はその載せこぼし写真を。
ジェラートの他にマロングラッセやクッキーも売っていました。
鍋もセンスがいいですね。
反射で見づらいのですが、Yo-Yoいうのがあり、
日本の最中のように中にジェラートを閉じ込めるのもありました。
ちょっとそそられたけど、
私はジェラートのように冷たいものを食べるのが遅いので、
垂れてこないのかちょっと心配で普通のカップにしたのでした。

ボローニャ散歩で通りがかった店のウィンドウ、
10月半ばだったので、ハロウィーンの飾りを多く見かけました。
全体の色調がカボチャ色ですが、柿の色でもありますね。
というわけで、果物屋の店頭で見かけた柿。
左側の柿には、1㎏3.60€の表示。
右側の柿には、3個入りのケースの値段。
うーん、どっちが高いのかしら。
1㎏で5個あるとしたら、1個が0.70€ほどということになり、
それだと3個入りケースの柿がちょっと高い(やや高級品)ということになります。

上にはKACHIと書かれていて、下にはCACHIと書かれているのが面白いですね。
もともと日本語の柿がイタリア語に入ったものですから、
Kで始まる方が外来語っぽくていい感じに思えますが、
(イタリア語ではKを使う単語は無く、外来語の表記にはある)
イタリア人には舶来物と言うよりもっと身近な果物になってしまい、
CACHIと書くのがしっくり来るようになったのかもしれません。
書く人次第ということでしょうか。

ちなにみイタリアではジュクジュクに熟したものを食べるのが普通と言うか
そういう形で普及したのが、
近頃は日本みたいに硬いまま食べるのが好みの人もいるようで、
CACHI MELAと言うタイプが売られています。
リンゴ(MELA)のように硬い柿ということのようです。

この店はまあまあ高い柿を売っていますが、
もっと安いのもたくさんあり、日本で買うよりは安い気がします。
私にとって、柿は子どもの頃はお爺ちゃんちの庭でとれるものと言う感覚があり、
大人になっても店で買う気にはなれない果物なのです。
今は、夫の実家でとり放題ですし。

この旅行中、シチリアで1度食べました。
リングアグロッサの宿のご主人にいただいたものです。
熟していて甘くて美味しかったです。(でもやっぱり買う気にはなれない…)

このブログを始めたの’19年7月19日、
前年までは冬と夏に毎年イタリアにちょっと長めの旅行をするのが私の年中行事でした。
私の生活の変化に伴い、イタリア行きはいつでもできるという状態になったので
この年の夏は出かけず、それまで旅行のことをいろいろ書いていたサイトが万が一消えた時のために
そこに書いてきた記録を残しておこうとこのブログを始めたのでした。

そのため、’19年からどんどん時間を遡って書いて(書き写して)きました。
’19年10月から11月に4週間ほど行って来た後、
’20年に新型コロナウィルスのパンデミックが始まり、
いい時期にイタリアへ、なんてとんでもなく、
イタリアどころか国内でさえ動くことをままならず状態に突入。

私はちょうどビジネスクラスでヨーロッパ往復の特典航空券がもらえるだけマイルが貯まり
秋の航空券を予約していたにも飛行機が飛ばない→キャンセル→時期をずらして新たに予約
→新たな予約→飛ばない(キャンセル)
を繰り返してきました。
昨年2月にはウクライナの戦争も始まり…
次の予約は10月に入れたのですが、今度こそはと期待しています。

イタリアで困ったシリーズを昨日の40で一旦閉じて、
今日からは’19年秋の旅の載せこぼし写真をぽつりぽつりと載せていきます。

最初の滞在のボローニャの夕方散歩で通りかかったBiblioteca Spagnola。
既に写真を載せましたが(’19年12月)、別のものをもう1枚。
調べてみたら、なんと
スペイン王立大学がボローニャに1364年に設立され、
その年に創られた古代図書館なのだそうです。
毎年優秀なスペインの大学生に奨学金を提供し、
奨学生は、ボローニャ大学で博士号を取得しているとのこと。
公的助成金を受けていない民間機関なのだとか。
当初ドンギルデアルボルノス枢機によって大学に寄贈された36巻でスタート。
1563年にアントニオアグスティンによって寄贈された
190の写本が有名なのだそうです。

そんなことはさておき、古い建物がとても風格がありました。
ピンボケで申し訳ないですが、窓。
軒の裏側(下側)
ボローニャを歩いていると、ガイドブックに見どころとして載っていないけど
心惹かれる建物がたくさんあります。

今日は、驚いたし腹が立ったし、そんなものかもと後で思った話

'17年3月にNさんと二人で行った時のことで、
以前このブログにも書いたので記憶に残っている方も多いかと思います。

ルーフィナと言うフィレンツェ郊外のまちに、食べるためだけに1泊で行きました。
本当に何もない住宅だけのまちで、夜着いて店に食べに行き、
翌日フィレンツェに戻るのにちょっと時間があったので散歩しました。


Nさんと二人、カメラだけ手に持って出たのですが、
私が八百屋で買いたい野菜を見つけてしまい、宿に財布を取りに戻ったので
ここから別行動をしたのでした。

買いものを済ませ、宿の入り口まで戻ると
先に戻った尚さんが、鍵を持っている私を待っていました。
「聞いて聞いて、すっごく嫌なことがあったのよ。」
と次のような話をするのでした。

散歩をしながら写真を撮っていると、車に乗ったお婆さんがやってきて、
婆「あなた、こんなところで何をしているの?」
N「散歩をしているだけです。」
婆「でも、写真を撮っていたでしょ。こんなところで写真を撮ってどうする気?」
N「私は旅行者で、風景写真を撮っているだけですよ。」
N「そんなのおかしいじゃない、バッグももたずに。警察を呼ぶわよ。」
と言う感じの会話が交わされ、
宿の前まで車で追いかけてきたそうなのです。

それは嫌な出来事だったねえ、なんて言いながら荷物を持って駅に向かうと、
本当にパトカーがやってきて(もちろんサイレンは鳴らしてないですけど)
呼び止められ、いわゆる職質をされてしまったのです。
このまちに何をしに来たか訊かれ、
私たちは日本からの観光客で、このまちのリストランテで食べるために来て、
貸し部屋に泊ったことを話しました。

警官が、
「写真を撮っていたというけど何を撮っていたの?」
と訊くので、
Nさんが、カメラの画像を見せました。
どう見ても観光客が撮るような、街角の風景や教会の塔などで、
「おお、いい写真だねえ」
などと警官。
ここでとりあえず疑いは晴れたようですが、
パスポートを出せと言われ、名前やデータを控えられてしまいました。
彼らの仕事として仕方のないことなのでしょうけど。

時間がかかり、電車に乗り遅れるじゃないの!と言っても、彼らはどこ吹く風。
終わってから、電車に遅れるからパトカーで駅まで送ってほしいと言ったけど
「それはできないよ。」と行ってしまいました。(ちぇっ)

イタリア在住の日本人の友人に言わせれば、
「実は田舎の町では結構あります。
私自身はないですが、結構日本人から聞いたことあります。
イタリアは全国的に観光客には慣れていますが、
やはり田舎の町では結構閉鎖的なところが多いんですよ。
ぐら姐さんの場合、本当に今までとてもラッキーだったんじゃないかと思います。
それに今はテロや、田舎町では強盗&泥棒事件が本当に多いんです。
うちの近所の人たちも見慣れない人たちがいるとすぐにカラビニエーリを呼ぶので、
割とイタリアでは普通なんですよ。」
とのこと。

教訓:
〇何にも見どころの無い田舎のまちには行かない。
〇万が一行くことがあったら、バッグを持ち、観光客っぽい格好で出歩く。

ルーフィナでは、私はほとんど写真を撮っていないので、
その前日のフィレンツェ散歩の写真を載せます。
さて、だらだらと書き綴ってきたイタリアで困った話ですが、
この辺りで閉じることにします。
これからイタリアを旅行される方に少しでも参考になれば嬉しいです。
全然役に立たないおバカなことで困ったこともたくさん書きましたが。

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