ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

カテゴリ:ジャンル別 > 遊び

朝食後、前日の結婚式の車を明るいところで撮ろうと思ったら、
残念、花がもう外されていました。

これチンクエチェント(500)かと思ったらセイチェント(600)でした。
600をさらに庶民的にしてできたのが500なのだそうです。
おもちゃみたいで可愛くて、いっぱい写真を撮っちゃいました。
シンプルなハンドルやスピードメーターもいいですね。
赤いシートもカワイイ!
懐かしい三角窓!(若い方たちはご存じないでしょうが)
車内の吊り革!
おもちゃのようなボタンたち
ここの宿には、自由に使えるMTBがあります。
ペコさんとイプさんは、MTBに乗って、海の方へと出かけていきました。
私は自転車に乗るのはちょっと不安があるので
(子どもの頃親に自転車は禁止されていたので、
大人になってちょっと乗ってみて乗れるようになったのですが
車と一緒の道は怖いのです)

独りでテラスで本を読んだり、日記を書いたりしていました。

やがて二人が帰ってきて、ポルト・パーロの海まではとても近いこと、
自転車専用道路があること、
歩いてもおそらく30分はかからないだろうこと、
この日のお昼を食べる店も見てきたことなどを話してくれました。

昨日乗った車を12時にお願いしていたので、
ちょっとお洒落して、ポルト・パーロまで車で行きました。
食べたいと日本出発前から焦がれていたダ・ヴィットリオ。
「シチリア・美食の王国へ」(池田匡克 著)にも出ているのですが、
私はこの人が紹介する店は当たり外れがあると思っていて
それよりも別な方が書いているシチリア食べ歩きブログで見て、
何が何でも絶対に食べてみたいと思ったのです。

そのポルト・パーロのまちやリストランテのことは、また次回。

とうとう帰国の日になってしまいました。
お昼前にチェックアウトすればいいので、朝は余裕があります。

ドゥオーモまでメトロで行き、久々にドゥオーモの内部を見てから
ACミランのメガストアに行きました。

私はユヴェンティーナですが、友人のイプさんがミラニスタで、
もうすぐ誕生日を迎える甥っ子のために、
当時ミランに移籍したばかりの本田の10番のユニを買って来て欲しい

と頼まれていたのです。
彼はもう大学生なのですが、
彼女がイタリアに旅行するたびミラン製品をお土産に買って帰っていた影響で、
彼女に輪をかけたミラニスタなのです。

せっかくなので、彼女と私にも買うことにして、店に入りシャツを見ていると、
カッコイイおにいさんが、何をお探しですか?と声を掛けてくれました。
10番のシャツを3枚、サイズは・・・と伝えると、
胸のエンブレム、袖のセリエAのマーク、・・・全部付けたのがいいですか?ときいてきました。
それぞれつけるごとに値段が上がって行くのです。
せっかく買うのならオフィシャルのものがいいので、全部よ!と答えると
今からそれぞれのシャツに貼り付けるので、10分から15分ほど時間がかかるので
その間どこかで買い物でもどうぞ、とのこと。

近くの靴屋などを覘き(セール中だけど荷物を増やしたくないので買いませんでした)
店に戻るとまだ付け終っていませんでした。
というか、注文のサイズのシャツを3枚そろえて、袖に付けるのが終わったところでしたが、
貼り付けるときのプレス作業が面白かったので、ずっと見ていました。

シャツに板を入れて、皺にならないようにした上に、
HONDAの名前、それから1、0を曲がらないように慎重に乗せます。
そしてボタンを押すと、タイマーがカウントダウンして15秒。
全部終わると1枚ずつ間違いがないことを確認しておしまい。
3枚買ったので、ちゃんとTAX FREEの手続きをしてもらいました。

ホテルに戻り、マルペンサシャトルで空港へ。
プーリアからミラノへ戻った1月1日から、雨模様のお天気でしたが、
この日はやっと晴れでした。
空港から見えたアルプスの山々。
チェックインを無事済ませ、
セキュリティ・チェックを通り、
免税手続きをし(ミランのシャツが3枚あったので、それで免税になったのです)
腹ごしらえを。

空港では美味しいものを期待できないので、
セルフサービスのお店で食べました。
トマトソースのパスタと魚の香草パン粉焼き、インゲンとトマトのソテー。

レジでクレジットカード払いをしようとしたら、
機械が故障しているから、現金にしてくださいと言われ、
現金払いは損だし、次回用に現金をキープしておきたかったので、
それなら、買わないと突き放したら、別のレジで手続きしてくれました。

フランクフルトまでのフライトは、窓際の席。
飛行機の陰のまわりにまあるい虹が見えました。
フランクフルト空港ですることは、ただ1つ。
ビールとソーセージ!!!
さあて、夏はどこにいこうかなあ、と次の旅行に思いを馳せながら成田に戻ってきてしまったのでした。

これにて、'13-'14の冬の旅行報告を終わります。

さてさて、mirafioriから今度はLingottoまで。
バスを乗り継いで行きました。

まずは、腹ごしらえ。
これも、FIAT好きの友人のブログで見て、行きたいと思っていたお店です。
FIATではなく、F.I.AT.と言うのが面白いでしょ。
ちゃんとこんな意味があるのです。
でも、店の中は、FIAT関連のインテリアがた~くさん!
おっとお昼のオーダーをしないと。
Hさんと2人で、アンティパスト・ミストとインサラータ・ミスタを1つずつシェア。
このサラダ、写真から感じるよりボールが深く、
チーズやツナもたっぷり入っていてかなりなボリューム。
小食の方なら、これだけ食べて満腹でしょう。

アンティパストミストも、なかなかのボリュームで、
ピエモンテ名物が揃っていて嬉しい内容でした。

ここは、味で選んだわけではなく、
FIATのパスタを売っているっていうんで選んだのですが、
思った以上になかなか美味しい!

プリモは、Hさんがアニョロッティ
私が、本日のパスタ(トマトソース)のパスタですが、このパスタの名前は忘れました。
ぶっといマカロニのようなものです。
デッラ・カーサの赤を2人で1L。
結構お腹いっぱいになったので、ドルチェはなし。
こんな素敵なトルタがあるのだけど、これって丸ごと売り?
お子様用なのか、飛び跳ねるものを食べるとき用なのか、
こんなのがあったので、記念に1枚いただいてきました。
入った時間が遅かったため、私たちが出る頃にはかなり空いてきたので
奥の部屋の方も含めて写真をたくさん撮らせていただきました。
お会計をしたら、2人で40.50€!素敵な料金でした。
目当てのパスタは、1袋が1.50€。
勘定書きにはこんな可愛いキャンディーが付いてきました。
会計のお皿(車は、固定されています)。
飴はいらないから、このお皿をもらってきたかった!!!

1月2日は、トリノに日帰りで出かけました。
トリノ在住の友人が、クリスマスイルミネーションが今年もきれい!
とFacebookの方にアップしていたのを見て、行きたくなったのです。

昨冬ボローニャの友人を介して知り合った東京在住のHさんが、
ちょうどミラノに滞在しているので、一緒に行きましょうということになり
11月にTranitaliaのサイトで、早割りのチケットを購入することに。

最安の9€のチケットは、タッチの差で売り切れでしたが、
往路・復路ともにそのときに買える一番安いチケットを買いました。

行きは、Frecciarossaのビジネスエリアというシートで
19€(正規料金は、45€)
帰りは、Frecciarossaのプレミアムと言うシートで、15€(正規料金は、37€)
というのを取りました。

一番安い、スタンダードというシートでも
正規料金は、30€なので、往復60€のところ34€で行かれるので、かなりお得でした。

ホームでHさんと合流、行きのビジネスエリアでおしゃべりしていたら、
近くのシニョーレに、ここでは静かにね、という貼り紙を指で示され、
あらら気付かずに失敗!ということで、その後は静かにしていました。

よい座席だと軽い朝食サービスが出るのでした。
小さなパニーノ(ちゃんと生ハムが入っている)とカッフェ。
ホテルで朝食はたっぷりといただいてきたので、パニーノはおみやげにして、
夜の部屋ご飯のつまみになりました。

あっという間にトリノに着いて、まずは
知人のブログで見てから、絶対に行きたいと思っていた
Moter Village Mirafioriへ行きます。

行き方がよく分かっていなかったので、
ポルタ・ヌオーヴァのインフォでバスの番号を確認しました。
結果的にはポルタ・スーザで降りるのが、バスの乗り場に近いです。
1日乗車券を買ったので、料金的には損得無しですけど。
メトロでXVIII Dicembreまで行き、Piazza Statutoまで歩いて71番のバスに乗車。

運転手氏にバス停の名前を告げて、着いたら教えてもらえるようにしました。
乗ること、30分ぐらいだったでしょうか、けっこうな時間でした。
バス停を降りるとすぐにどこにあるかが分かりました。
いよいよです!
入り口の前の池の底に、FIATTOグループ各社のマーク
中に入ると、FIATOグループの車の展示。
でも、目指すのはその奥にあるショップです。
ありました!目当てのバッグ。
フィアット500(チンクエチェント)のバッグです。
好みの色の中サイズが無かったので、大きいものを購入。(これはホテルの部屋で撮りました)
アクセサリーの車にはジッパーが付いていて、中に画面拭きが入っています。

他に可愛い小物がいろいろあって、いくつか購入。

買い物の後は車を適当に見ました。
車好きの人なら、もっと夢中になるのでしょうけれどね。
さすがイタリアというセンスのいいインテリアなどにうっとり。
これは、ショップの窓です。
壁の飾り
入り口のこの文字は、鏡文字の腰掛
それが鏡に映って、ちゃんとしたmirafioriの文字に見えるようになっています。
トイレに向かう壁の絵
そんなのを見るだけでとても楽しくて、
わざわざ来て良かった!と思えるのでした。

さて、次の目的地に向かいます。(つづく)

大晦日の夕方、
城壁外に住んでいる人の車は、低公害車以外は城壁内に入れないとのことで、
カスティリオーネ門のところで、友人と夕方に待ち合わせました。
ホテルから歩いて15分ぐらいです。
お昼に見たクリスマスツリーもイルミネーションにつつまれて。
少し遅れてやってきた友人の車に乗って彼女の自宅へ。
ボローニャでの予定が決まった後、何か日本から持っていくものがあれば、
なんでも言ってね、と言ったら、頼まれたものがありました。

頼まれ荷物は、百均で買った汁椀12客、と塩1kg
だったのですが、おまけのお土産に汁椀8客と塩さらに1kg。
彼女の仕事に使うので多い方がいいようでしたので多めに買ったのです。

それに、大晦日のパーティーにお邪魔する家にお土産のお菓子1箱。
百均で、梅の花の形の赤いフェルトに白で梅の柄をプリントしたものを見つけ、
とても日本的で、めでたい感じがしたので、それもおまけとしてお土産にしました。

なぜ日本の塩なの、と思われるでしょう?
私は、イタリアから塩を買って帰ることもあるぐらいなのに。

彼女の仕事と書きましたが、
彼女は寿司のケータリングを始めたのです。
もともとイタリアンの料理人なのですが、これを始めるために
日本の寿司学校に留学して、短期集中特訓をしました。
実店舗を出すよい場所が見つかるまで、ケータリングからスタートしたのです。

ボローニャには何軒も寿司屋があるのに、
日本人がやっている店が1軒もないので、
本当の寿司をボローニャの人たちに食べてほしいと思っているのだそうです。

その彼女が、寿司酢や吸い物を作るのに、
イタリアの塩を使うと、微妙に違うと感じるそうなのです。
というわけで、これからイタリアに行くときは、
日本の塩の「運び人」になりそうです。

さて、彼女に無事荷物を渡し、
彼女が串揚げを作る手伝いと言うより、
てきぱきと作っている彼女の横で、ただおしゃべりの相手をしただけでしたが、
完成した串揚げと3種類のソースを持って、
8時頃に出発して旦那様のお友達のお宅へと向かいました。

あっという間に着いて、入ったその家は・・・
なあんて広くて、なあんて美しいのでしょう!

暗くなってから行ったので家の全貌は見えませんでしたが、
多分、1つの階が1区画というか、1軒分になっていて、
3階建てぐらいになっている集合住宅だと思います。
写真を撮らせてもらえばよかったのでしょうが、
場違いな感じなので、控えました。

玄関(下やや左)を入ると、左側にコートや靴を置くクローゼット。
目の前は広~いLDK。
左側がキッチンで、そのすぐ前にダイニングテーブル、
真ん中には大きなソファと壁際に多分60インチぐらいあるテレビ、
右奥にベンチとローテーブルとソファーがあって、
ベンチにもクッションが置いてあって、何人も座れるようになっています。
ベンチの方とテレビの近くにはたくさんの植物や花。

初めにそちらに腰掛けて、アペリティーヴォ。
いろんなおつまみ(一口サイズのピッツァ、チーズ入り塩味クッキーやナッツ入りのクラッカー等々)を摘まみながら、
泡で乾杯。なかなかのレベルのスプマンテでした。

この日のゲストは、3組のカップルと男の子1人、そして私。
この家のご夫妻も含めて総勢10人がそろったところで、
ダイニングテーブルに移動しての食事。

まずは、友人の持って行った串揚げ。
ウズラの卵、豚肉と玉ねぎ、海老、あとは何だったかしら・・・5種類ありました。
手製のレモン胡椒(柚子胡椒をアレンジしたもの)に大根おろしやポン酢を加えたソース、
オタフクソース、レモン塩、のどの味も好評でした。

その後、みんなに1枚置かれている大皿をを持ってキッチンに行き、
キッチンのテーブルに置かれた数々の料理から
好きなものを好きなだけセルフサービスで入れるのでした。

ああ、せめて料理の写真ぐらい撮ってくればよかったかしら。
この家のご主人は、ボローニャのレストランのオーナーシェフなのだそうで、
その方が作った料理ですから、本当にどれもとても美味しかったのです。
・葉っぱのサラダ
・カルチョーフィのサラダ
・バッカラー(干し鱈を戻したもの)のグラタン
・自分で採ってきたというフィンフェルリ(ポルチーニ以上に高級な茸)のリゾット
・魚介のサラダ
 *特大サイズのスカンピの身と、蒸した白身魚を1口サイズに切ったものと
   サラダ野菜とフルーツ(赤いオレンジとグレープフルーツを剥いて袋から出したもの)
   を全部軽く混ぜたもので、これにホースラディッシュのソースをかけて食べます。
ドルチェは、ヨーグルトムースにパッションフルーツのソースをかけたもの

もうどれもこれも美味しかったですが、リゾットと魚介のサラダは絶品でした。
今思い出しても、唾液が溢れてきます。

私のお土産は、考える時間も、買いに行く時間も無かったので、
空港で缶入りの「白い恋人」だったのですが、
このタイプのお菓子はイタリアに無いそうで、好評でした。

食べ終わると、みんな適当に好きなところでお話したり、
テレビに音楽ビデオを映したり。
ここで、ようやく、少しだけ写真を撮りました。
旅先から載せた1枚もダブりますが、載せてみます。



犬は、2匹いるのですが、もう1匹は別な人と遊んでいました。
ワイヤーで作ったオブジェ。クマ?虎?

こちらはダンボールで作ったライオン

そうこうしているうちに「みんなグラスを満たして!」とグラスに泡を注ぎ、
テレビと共にカウントダウン、乾杯!
それから階段を上って屋上に行き、あちこちで上がる花火を見ました。



また家に戻って、カッフェをいただき、
ほどよい時間にお暇を告げ、
友人のご主人の車でホテルまで送っていただきました。
(彼の車は、低公害のハイブリッドカーなので、市内に入れるのです)
本当に楽しいカポダンノでした。

エリオ・フィリッピーノのカンティーナの住所をカーナビに入れて向かいましたが
田舎の住所は、近くまでは行けても、ドンピシャにはたどり着けず、
近くに行ってから車を降りて探したら、エリオが待ってくれていて、
通り過ぎようとした私に声をかけてくれました。

こんなに見つけにくい表示。
実はエリオのカンティーナには随分前に
カネッリのアグリのご主人に連れて行ってもらったことがあります。
その時は、私が一人で旅をしていたときで、3種類ぐらい試飲しました。

エリオは日本にも毎年のように来ていて、
昨年だったか一昨年だったかに、東京のレストランでのディナーの会に参加し、
隣の席でお話したこともあります。

でも彼の方は、たくさんの日本人に会っていて、
私のことなど記憶にないかもしれないので、
しかるべき方を通してカンティーナの見学をお願いし、
その後で私が電話して、詳細を詰めたのです。

私を見て、会ったことのある人だということは分かったようでした。
全員車を降りてご挨拶。
早速カンティーナへ。
これは…と
樽の中身の名前や仕込んだ年、何年間樽熟成したのちバリックに移すとか、
バリック熟成ではなく大樽のまま熟成を続け、ボトルに詰めて何か月とか、
いろんな話をしてくれました。
とりあえず、イタリア語を全く解さない人2人、
少しだけ解する人2人、
そこそこならなんとかなる私、
の5人なので、私が聞いて分かったことを日本語で他の4人に話したので
メモをする余裕はなくて、
そして今振り返ると、どれがどれだか見事に忘れている始末。
情けないですね… 次回は、ちゃんとメモします。
というわけで写真のみ。
こちらのステンレスタンクは、9月から収穫する葡萄の為の準備が整っていました。
これまでの今年の天気はまずまずで、それなりによい出来だそうです。

このステンレスタンクの上部に注目してください。
最近のステンレスタンクは、上部の蓋の高さを調節できるので、
例えば、これまで1万L入るタンクだと、1万Lぴったり入れて、
残りは別の小さなタンクに入れなければならなかったのが
このタンクだと8千Lでも5千Lでも、
入るだけ入れて蓋を液面まで下げれば、
半端な量でも空気に触れさせずに済むのだそうです。

ひとしきりお話を聞いた後は、試飲室へ。
さて、何から飲みたい?何でも飲んでいいよ、
と嬉しい言葉。
そしてお手頃なものから上等なものまでズラリ並ぶボトル。
幸せ~
もちろん、軽い味のものから深いものへと、
ほぼ全種試飲させていただきました!
ランゲ・アルネイス
ランゲ・ロッソ
4Amisのamisはピエモンテ方言で友達のことだそうで、
エリオは、ブドウ栽培もし、エノローゴでもあるのですが、
一人の舌よりは、多くの舌で確認し、相談しながら作ろうと
親しいエノローゴを呼んで4人でブレンドを考えたので
このネーミングにしたのだそうです。
お手頃価格なのに、とても美味しくて気に入りました。

こちらはネッビオーロ
サン・クリストフォーロという畑で穫れたものです。
サン・クリストフォーロは、エリオのところの自慢の畑です。
この畑で穫れた葡萄の中で品質の良いものは、
バルバレスコになります。
それにも畑の名前を冠してあります。
飲んだものをすべて載せても、飲まない人にはつまらないでしょうし、
飲む方には、写真だけでは歯がゆいものがあるでしょうが
とりあえずボトルの写真を続けます。
ここでは、スプマンテのロゼも作っていました。
なんとメトド・クラッシコです。(瓶内発酵させたもの)
泡好きのペコさん夫妻が、これに興味を示し、
普通は泡ものの試飲ってないものですが、
エリオが、
「ごめんよ。今、これの在庫はないんだけど、
熟成中で12月に市場に出すノーラベルのものがあるんだ。
それでよければ、飲んでみる?」
と言ってくれたので、全員Si'!!!!!
試飲室の傍らで寝かせてあったボトルですから、
冷やしてはないけれど、そこそこ冷たいのです。(17℃ほど)
少し上から吹き出しまた。
それをみんなのグラスに注いでくれて。
美味しい!12月のリリースが楽しみです。
ものすごく満足のいく試飲でした。
この後、それぞれ欲しいものを数本ずつ購入。
お礼を言って、カンティーナを後にしました。

さてさて、コンサートです。
小ぢんまりした会場でした。
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コンサート中のおしゃべりの中で、
この会場の座席数は990ぐらいと言っていました。
その小さな会場で、11月1日から2月27日まで、
とびとびで25回のコンサートを行うのです。

Nさんと、「自分の現在の立ち位置をちゃんと理解し、
小さなキャパでも会場をいっぱいにして25回公演するという考えが素晴らしいね、
かつての人気をいまだに引きずり、武道館に空席が多いからと
コンサートを当日中止にしちゃう人とは大違いだね」と話しました。


このコンサートのタイトルは、Stasera gioco in casa
直訳すれば「今夜は家で遊ぶ」ですが、
このCasaにはホーム=本拠地の意味もあるのでしょう。
ボローニャ出身ですからね。

緞帳にはポスターと同じ写真が映し出され。
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幕が開くと、ステージには簡素な、普通の家のリビングのようにソファーがあり、
冷蔵庫やテーブルが置かれ、その横にギターが立てかけてあって
あとはピアノが1台。
ジャンニが登場し、ギターを手に取って歌い始めました。

歌って、おしゃべりして、また歌っておしゃべりをして…
途中で休憩がすこしありましたが、それ以外はずっとその繰り返し。
これは休憩中の写真です。
車椅子用の席も設けられていました。
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最前列は、ご家族でいらしているようでした。
お知り合いと会って挨拶を交わし。
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全部で何曲歌ったのでしょうでしょう。
おそらく20曲以上だったと思います。

私が知っている時代の歌も3曲ほど。
私も一緒にかすかな声で口ずさんでしまいました。
でも、「かつて人気があった懐メロ歌手」が歌っている雰囲気ではなく、
今でも現役の歌手がちゃんと歌っているのです。
声もよく出ているし、最後まで全部しっかりと歌いきっていましたし。

何よりも観客とのやり取りがいい感じで。
客席には、もちろん彼と同世代の人(やはり女性率は高いですが、男性もいます)
もう少し若い人、その子どもや孫にあたる世代の人と
けっこういろんな年代の人がいました。
リズムの良い曲だと若い人たちも結構ノリノリで、体を動かしています。

途中で地元の14歳の清楚な少女が会場から呼ばれ、
1曲だけ歌っていました。
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もうこのころからかなりくだけた雰囲気になり、
本当にホームにいる感じです。
ちょっと写真を撮らせていただいちゃいました。
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後半でリクエストコーナーがあって、
客席から歌のタイトルを大きな声で言うと、
それに応えてギター1本で歌うのでした。
何曲も何曲もリクエストに応えて歌い、
客席のあちこちから声が上がり、立ち上がって声をかけたり手を振ったり。
ふるさとでのコンサートに、彼を大好きで誇りにも思っている地元の人たちが
ジャンニお帰り~~~という感じ。

和気あいあい、ほのぼのした雰囲気でコンサートが終わり
アンコールも歌い、でもその後奥に下がる前にお花やプレゼントを渡す人、
握手をしたい人たちがステージ近くに行き、結構長いことそれに応えていました。
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私もNさんも、心があったかくなって、満足して外に出ました。
入り口付近では、ポスターと写真を撮っている人も。
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ローマのオペラ座もでしたが、ここでもタクシーを呼んでくれるデスクがありました。
タクシーをお願いし、私たちのために来てくれるタクシーの名前(番号とか名前が車体に書いてあるのです)を聞いて外へ。
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じきにタクシーがやってきて、ホテルへと戻って就寝しました。
これだけのためのボローニャ1泊でしたが、来てよかった!と思えました。

さて、昼食後は部屋に戻って休み、
夕方に、試合を観にバスで出かけました。

スタディオ(スタジアム)には、いろいろな人が来るので、
特にクルヴァ(=カーブのことで、スタディオのカーブしている席つまりゴール裏のサポーター席を意味します)にはいろんな人がいるので
余計なものは何も持たない方がいいとのことで、
カメラは部屋に置き、財布には少額だけ入れ、それもちゃんとバッグとひもで繋ぎ、
スマフォも同様に繋いで行きました。

バスに乗り、スタディオの近くのバス停で降りて、向かいます。
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と言ってもすぐにスタディオに行くのではなく
それぞれに、サンプドリアーニ仲間の集まるバールがだいたい決まっていて、
そこで落ち合って、ひとしきり挨拶をし、話を楽しんでから
一緒にスタディオに向かうのです。
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M
さんには、地元ジェノヴァだけでなくミラノからやってくるサンプドリアーニのお友達もいて、
本当にたくさんの人たちとご挨拶を交わしていました。
そして特に親しい人たちと席に着いてアペリティーヴォ。
私はスプリッツをいただきました。
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店の奥の一角を借りて、サンプの色やデザインを取り入れて自分がデザインしたグッズを売っている方もいました。
お友達が持ってきてくれたつまみ。
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そろそろスタディオに向かいます。
これは別のバールに集まってアペリティーヴォをしている人たち。
どこも、だれも、みんなサンプカラーをまとっています。
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さてここからが、結構待たされるんです。

スススッとは中に入れず、一人一人がチケットを機会にかざしてOKになると入れるので、時間がかかって。
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私たちが入って時にはすでに試合は始まっていました。

旅先からも書きましたが、サンプのクルヴァは、
サンプの色をいろんなものにアレンジして身に着けていて
もちろんオフィシャルショップで売っているものが多いのですが、
首に巻いたり、腰に巻いたり、バッグに付けたり、
手作りのものもいろいろあって、実に思い思いに装っていて、
見ていてとても楽しかったです。
そしてカメラを向けると、撮って撮って撮って!という感じでとてもフレンドリー。
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もちろん、試合もちゃんと観ましたよ。

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上の方の席で旗を振る人たち。
上半身裸になっているラガッツィもいました。
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試合の方は、1-1の引き分け。
みんな今回こそは勝つ!勝ってほしい!!!と願っていただけに
結果にはかなりがっかりしたようです。
私も、にわかサンプドリアーナになって応援していたので、とても残念でした。
でも初めてのクルヴァでの観戦、とても楽しかったです。

試合後、今度は別のバールに寄って再びMさんのお友達と少し話し、
バスに乗ってお宿に帰りました。

日曜日、12時半からのボローニャvsサンプドリアの試合を観に行きました。
サンプドリアのサポーターの友人たちと合流のため、Sさんは先に出かけ、
私とNさんは、違う席で観戦なので後から出かけました。
バスに乗り、その名もStadioという名のバス停で降りて、
それっぽい人たちの後について行くと、スタディオが見えてきました。
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スタディオ・レナート・ダッラーラ(Stadio Renato Dall'Ara)が正式名称。
1927年に開場した陸上競技場で、
横浜国際競技場と同様トラックがあるのですが、
今年、5年の工期でカルチョ専用のスタディオに改修することが発表されたそう。
90年以上も経っている古いスタディオですが、風格もあります。
(下の2枚は、試合終了後に撮ったものです。)
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チケットはきっちりと機械でチェックされます。
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私たちの座席に別の人が座っていたので、適当に空いている席に座りました。
こういうところはイタリア的。
キックオフ前から、サンプのサポーター席は盛り上がっています。
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試合が始まりました。
私とnasakuraさんは、冨安君を観るのを楽しみにしていたのですが、
日本代表の試合でのケガからまだ回復していなくて、とても残念でした。
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試合中にも人が出たり入ったり、
そしてビール売りがやってきたり。
ガラスの壁で仕切られていても、隙間からビールを買う人も。
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ボローニャに点が入りました。
サンプのサポーター席以外は皆ボローニャの応援ですから
皆立ち上がって大喜び。
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結果は、2-1でボローニャの勝利。
ボローニャの応援の中に混じって、隠れサンプとして心の中で応援していたので
とても残念でした。

でも、スタディオの雰囲気はなかなか楽しめて良い経験となりました。
近くのバールでSさんと落ち合い、まちに戻りました。
晩ご飯の買い物をして、部屋で作って食べました。

Sさんは、カルチョの賭けをしていたので、
(負けても悔しさが半減するよう、相手チームが勝つ方に賭けるのですって!)
少し儲かった分で、Ferrariのスプマンテを1本買って、振る舞ってくださいました。
ごちそうさまでした。(この日も食事の写真は無し)

B&Bの朝食は、冷蔵庫やテーブルにいろいろなものが置いてあって、
好きなものを好きに食べるタイプのものでした。
2室しかなくて、1室は私たち、
もう1室は空いていたので、ダイニングスペースは独り占め状態。
アッパルタメントのような感覚でした。
(あまり色彩センスがよくなかったので写真は撮っていません。)
部屋からの眺め。
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10時から「天使の飛翔」をするのに、宿は10時チェックアウト。
ホテルではないので、荷物を預けることができません。
ふたりで相談して、お掃除の人用に、お手紙を書きました。
「部屋は、空けました。荷物をB&Bの入り口ドアの横に置きました。
13時までには荷物を取りに戻るので、鍵はそれまで持って行きます。」

9時半までにオフィスに来いと言われていたので行くと、
チケットを渡され、荷物を持ったまま一人ずつ体重を測ってチケットの裏に書き込まれ
それを持ってまちの入り口で待っていれば迎えのバスが来ると言われました。
これは、チケットの表です。(裏はもちろん見せられない…)
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まちの入り口に向かいます。
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まちの入り口の車の入村管理をするブースのおねえさんに、チケットを見せたら
ここで待っていればじきに来るわ、というので待つこと5分ほど。
バスがやってきて、しばし山道を走り、降ろされたのはここ。
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なんと、登山道の入り口、という感じ。
20分で着くよ、って言われたけど、それはうんと元気な、すたすた登れる人。
始めは細い道だったけど、途中ちょっと広い道になり。
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Mちゃん
はすたすたと上っていきますが、私は自分の体が重たくて、ゆっくりゆっくり。
それでも一歩一歩足を前に進めれば、だいぶ近づいてきました。
そろそろかなと思った頃に、Mちゃんが
「ひゃ~、まだここを下りてあれを登らないといけないの!」と言うではないですか。
彼女の立っている地点に着いて、声を上げたくなる気持ちに納得。
これですもの。
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それでも飛ぶためにはめげていられません。
あと少しと思えば足取りも心なしか軽快に。
やっと出発地点に到着。30分かかりました。
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こういう車だったら、ここまで来られるんじゃないの!
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二人で、プラス20エウロで送迎も付けますっていう追加オプションがあったら
絶対にお願いするよね、って話しました。
ここで、頭に工場見学でかぶるような不織布のキャップをかぶり、
その上からヘルメットをかぶらされ、
ハーネスを選んでもらって着用しました。
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そして、いよいよ出発台へ。
係員のオジチャンに写真を撮ってもらいました。
天使の飛翔3
ここで、ハーネスの背中の真ん中を吊るされ、
両足を浮かせて宙づり状態になり、
土踏まず部分に棒(空中ブランコで握るパイプのようなもの)を置かれて蹴るように言われました。
背中からその棒までにバネが入っていて、
足を延ばすと体が1本の棒のように水平にピンと伸びるのでした。
私とMちゃんの重さのバランスをとるために
Mちゃんの方に重りを付け、
それぞれのバッグをそれぞれの背中(尾骶骨の辺り)に括り付けられ、
いよいよ、行くよ!と言われ出発!

キャーっと声を上げながら結構なスピードで飛んでいきます。
(実際には滑車でワイヤーを滑っているわけですが)
最初ちょっと怖い気もしたけど、最高の眺めにワーワーいいながら飛びました。
目に風が入ってきて痛いぐらい。
涙が出てきましたが、それでも目を開けて見ずにはいられません。
あっという間に向こう側に着いてしまいました。

さて、ここで図を載せます。
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まず、まちの入り口から車に乗って★地点で降ろされ、
A地点まで歩いてB地点まで飛ぶ。
今度はC地点まで歩いてD地点まで飛び、
そこで迎えの車にピックアップしてもらってまちに帰る。
というコースになっているのでした。
正確にはB地点から少しだけ車の送迎があり、
ピエトラペルトーザの入り口からまちの中を歩いてC地点まで行くのでしたが。

B地点から乗って、降ろされたところ。
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ここから歩いてまちの中を通りました。
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そして乗り場の受付のところに行き、
またまたヘルメットとハーネスを付けて
C地点に下りていきます。
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また背中を吊るされて、D地点へと飛びました。
こちらの方が、カステルメッツァーノのまちがよく見えてきれいでした。
終わって、そこから見えるまちと、
着地する地点に後からやってきた人を撮りました。
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車に乗って、まちに戻り、
ちょっと早めのお昼を食べました。
あまりに前日のパニーノが美味しかったので、
この日もまた食べに行きました。
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Mちゃん
は、このあと車の運転をするので、二人ともこれと水。
本当に美味しいパニーノでした。

宿に戻り、ダイニングルームのテーブルに鍵を置いて、
荷物を持って車に向かいました。
1泊だけだったけど、まちはきれいだし、食べ物は美味しかったし、
「天使の飛翔」はとっても楽しかったし、
皆様にとてもとてもお薦めのまちです。

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