ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

カテゴリ:ジャンル別 > 最も美しい村々

「イタリアの最も美しい村々」の1つです。
’10年末に、papalinaさんと一緒に、彼女が運転してくれてヴェンティミッリアから車で北上し、小さな村々めぐりをしたときに訪れました。
先日リストアップしたリグーリアで訪れたほとんどのまちが海辺にあるのですが、この時の車で訪れた村々だけは山奥にあります。
いかにも、な感じでしょ。

村の入り口に「イタリアの美しい村々」の看板

村の中には車が立ち入れないので、車を駐車場に停めて歩き始めます。
村の入り口にある食品の店。

こんな何気ない村の風景に、
脳内で「イタリア 小さな村の物語」のテーマ曲L'appuntamentoが流れます。









ただただ足の向くまま気の向くままに歩きました。
美味しそうな店が気になります。





ブサカワ系の猫ちゃん。置物ではなく、ちゃんと生きている猫です。







広場に出ました。

まちの家々の古さから見ると新し過ぎる教会



時が止まったような佇まいのまちですが、人々の生活の息吹も感じられます。



13年近く経った今もこのまちは変わらずにそのままあるのでしょうね。
でも水場をのぞき込んでいる少女はきっと大人になっていますね。

帰り道、途中に見えたまちなど、車の中から撮ったり、停まってもらって撮ったりしました。
車をチャーターするとこれができるのが有難い。
とても小さな集落なのに、こんな教会が建っているところがありました。
ここは、イタリアで最初に作られた水力発電所だと言っていました。
最後にもう1つ水の出ているところで停車し、
ここの水は体にいい水なんだよ、と言うのでその場で飲み、
ペットボトルにも入れました。
スルモーナに近いところで、ロバを飼っている牧場を通りました。
たくさん走って、3つの村を巡り、
途中でも止まってもらったり、案内をしてもらったり。

後で調べてみたら、スルモーナ~ペスココスタンツォは、37.2㎞所要33分、
ペスココスタンツォ~スカンノは、63.8㎞所要1時間7分、
スカンノ~スルモーナは、31.5㎞所要40分。
それに加えて、近いとは言えパチェントロにも寄り道して。

これだけの移動を120€に値切ったのは申し訳なかったなと思ったけど、
翌日もまたお願いしているので、まあよしということにしましょう。

誠実で親切な運転手を紹介してもらえて、とても幸運で充実したエクスカーションとなったのでした。

スカンノのまち歩きの続きです。
壁にこんなプレートを見つけました。
廃村のようになりかかっていたスカンノの美しさを写真に収め、
世に知らしめた写真家達への感謝のプレートです。
お昼のパニーノは、私たちがフランコの分も払ったのですが、
フランコは、移動前にトイレ休憩を兼ねてバールに入り
私達にカッフェをご馳走してくれました。

スルモーナへの帰り道、途中何箇所かで停車。
それは、また次にアップします。

駐車スペースに空きがなくて、フランコはバス停に車を止め、
そこで待っていてくれることになりました。。
私達2人で好きなように歩いて回りました。
もう、どこを切り取っても絵になるまちです。
上の写真の右側は、4つの顔の泉です。1つずつアップで撮ってみました。
続きはまた明日アップしますね。

そしてスカンノに向かいます。
結構な距離を走りましたが、途中に小さな素敵そうなまちがたくさんありました。
スカンノって2つあって、チェントロ(中心部。古い町並みの残る私たちが行きたいところ)と、
もう1つは、湖のほとりのリゾート地なのでした。
何かする?ペダルボートにでも自転車にでも乗っていいよ、と言ってくれたけど
私たちは古いスカンノを歩きたかったので、それはしなくていいと言ったら、
車を止める場所がないからぼくはここで待つけど、
この先に湖のほとりの階段を上っていく教会があるから見てくるといいよ、
というので行ってみました。
へんてこな十字架です。
階段を上った入り口の反対、湖側の手すり。
中に入ると驚くほどひんやりしています。外はとても暑いのに。
特別古い教会でも、豪華な飾りがあるわけでもない、とても小さな教会、
いや教会と言うより礼拝堂といったところなのですが、
とても神聖な雰囲気がありました。
祭壇のある壁は剥き出しの岩肌。
信心深そうな2人の、多分地元の女性が訪れていて、
そのうちの1人は、私たちがいる間中お祈りの言葉を捧げていました。
その長い長いお祈りもあって神聖な雰囲気が増したのかも知れません。
さて、また車に乗って古いスカンノへと向かいます。
見えてきたところで止まってもらいました。
まちの様子は、また次回。

またペスココスタンツォのまち歩きを続けます。
フランコが眺めのよいところに連れて行ってくれました。
その途中で振り返ると、まちをちょっと見下ろす形に。
上にあるのは教会?
その階段をのぼらずに奥へと行くと、なかなかの見晴らし。
見えているのはまちではなく、お墓です。
フランコがそろそろおなかが空いた?と
パニーノが食べられるところに連れて行ってくれました。
飲み物は、私たちはビール、フランコは水でした。
まちを出る辺りで、スキーリフトが見えました。
この辺りは冬はスキーリゾートとして賑わうのだとフランコが言うので、
フランコもスキーをするの?と聞いたら、
「いや、僕はスキーはしないよ。実は僕はナポリの人間なんだ。
22のときに母の故郷であるこのまちに移り住んだんだ。
僕にはもう1つ仕事があって、それは歌手なんだよ。」
というので私たち2人はびっくり!

フランコに歌って歌ってーとせがんでも、後でねと言う感じだったのですが、
私が「サンタルチア」の出だしを口ずさむと、続けて歌ってくれました。
さすが、歌手というだけあって、なかなかの声量です。

つづけて「オーソーレミオ」を私が口ずさむと
これまた情感たっぷりに歌ってくれました。
ちゃんとナポリ発音です。

なんでも、結婚式やまちの催し物のときにお声がかかるのだとか。
そんな話をしながら次へと向かったのでした。
公共交通ではなく、
こうした運転手付きのトラスポルトの車を利用するのも面白いものですね。

次に向かったのは、ペスココスタンツォです。
途中、フランコが、きれいで美味しい湧き水があるんだよ、って車を止めてくれました。
手に掬って飲んでみました。
冷たい!そして美味し~い!
ここで飲むだけではもったいなくて、ちょうど残り少なくなっていたペットボトルがあったので
その水を捨てて、この水を詰めました。
再び車に乗り、ペスココスタンツォに向かいます。
まちの入り口近くにけっこう大きな駐車場がありました。
観光客がけっこう訪れるのでしょうか。
そこで降りて歩いて行きます。
あ、生パスタのお店。美味しそう・・・
ここでも、フランコは何人かの人たちと挨拶をしています。
フランコは、送迎車の運転手だから、
私達を降ろして、待っているのが普通なのに、
まるでガイドのように、あっちこっちと連れて行ってくれます。
自分が分からないことは、まちの人に聞いてくれもします。
いい人です。

長い階段を上っていく教会がありました。
いいところだから行っておいでとフランコ。
階段を上るのはいやなのでしょうねえ、下で待っていてくれました。

こんな小さなまちにしては、随分と立派な教会です。
教会を出て、またまち歩きを続けますが、それは次回にあらためて。

さてさてスルモーナからの日帰り3村巡りの車がやってきました。
運転手のフランチェスコ(以下フランコ)は、
とても穏やかで誠実そうな人でした。

まずは、すぐ近くにあるパチェントロを訪れました。
3つの村の中で一番小さいところです。
まちに入るとすぐの教会と噴水
さっそくまち歩き開始。
家々の番地が、焼き物で作られていました。
普通の家の入り口
おめかしをした人たちがたくさん歩いていて、
そのうちの1人がフランコに話しかけてきました。
(フランコにはあちこちにたくさん知り合いがいるようでした。)
その人の話で、今日はこの村で結婚式があることが分かりました。
歩いていると、この日結婚する2人のお知らせの写真が貼ってありました。
まち外れから、スルモーナが見えました。
左側に尖塔が見えるでしょうか。うちの宿のテラスから見えていた塔です。
この村は、焼き物を製造しているところがあって、
この人形や表札もここで作っているそうです。
家々が花を飾ってとてもきれいにしています。
カステッロがあるんだよ、だいぶ崩れてしまっているけどね、
と言ってフランコが連れて行ってくれました。
彼は、車を運転して私達を行き先に連れて行くだけでなく、
そのまちの案内までしてくれるのでした。
お城が見えてきました。
フランコの言うように、あちこち崩れていて、外側から見られるだけでした。
つぎのまち、ペスココスタンツォに向かって走り始めてまもなく、
パチェントロのまちを見下ろすところがあったので、停まってもらいました。

修道院を出たところからの景色。
修道院と続きの建物は、中学校でした。
小学生から少し遅れて、中学生の下校となるようで、
たくさんの生徒が出て行きました。
この方は、生徒ではなく、多分先生だと思います。
シャッターを押そうとしたら出てきました。
上の写真の塔の右側に、また門があります。
門を出て、下の写真左下のテラスの様なところに腰掛けて、
長閑な郊外の景色をしばらく眺めていました。
(写真にするとよさがつたわらなかったので、その景色は撮っていません。)
門を外から見たところ。
来た道を引き返しながら、中心部まで。
Mさんは、ここでハガキを出そうと、切手を購入。
近くのトラットリアに入って軽い昼食を摂りました。
このお店ご近所さんに人気の店らしく、頻繁に電話が掛かってきては、
トレイに食べ物を乗せ、ラップを掛けた上に布カバーを掛けて出前していました。

私は、この夜はアッシージでしっかり食べたいし、
Mさんも夜は予定があるそうで、二人ともパッパ・アル・ポモドーロを選びました。
なかなか美味しいし、ボリュームもしっかりあります。
その後は、パンナコッタをいただきました。
帰り道も駅まで歩き、アレッツォまで戻ったのでした。
ポッピの駅舎は小さな無人の建物でした。
(切符はアレッツォで往復分買っていました)
こっちは、何に使っているのか不明。でもPOPPIと表示があったので、乗せておきます。
ポッピ半日は、とても楽しめました。

ポッピのまち歩きの続きです。
小学生の下校時間になったようで、子ども達が元気に歩いていました。
さっきとはまた別の門
また引き返して違う道へ。
素敵な教会がありました。
教会ではなく、サン・フェデ^-レ修道院という名前でした。
主祭壇
本来の入り口側
13世紀に描かれた「玉座の聖母子と天使」
窓の壁のフレスコはかなり剥落していますが、素敵な雰囲気でした。
主祭壇に近付いてみました。
両側に飾られた絵
ポッピのまち歩き、もう少し続きます。

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