ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

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ポッピのカステッロのさらに上へ。
この地域の美しい風景写真を展示してありました。
さらに高くなっているので、眺めもちょっと変わりました。
そしてこんな階段を上っていくと、
(写真は下るときに撮ったのですけれど)
鐘がありました。
可愛らしいまち、ただそう思って訪ねただけだったのに、
このカステッロは、とても楽しめました。

外に出ると、ここで執筆をしたという、ダンテの大きな頭像がありました。
さて、まち歩きをすることにしましょう。

ポッピのカステッロは、その名を"Castello di Conte Guidi"といいます。
チケット購入時にもらったパンフレットの説明によれば、
9世紀から10世紀にこの地域の領主グイーディ家が建造し
13世紀にフィレンツェのヴェッキオ宮を模して改築したのだそうです。
さらに15世紀後半にも増改築が加えられました。
ダンテが1307年から1311年にかけて滞在し、
神曲の地獄篇を書いたとも書いてありました。

城の中もなかなか素敵なので、今日はその写真を載せます。
入ってすぐのところには、どなたかのテラコッタの作品群が飾られていました。
レオーネ門に付けられたライオンの石板。
お顔が、いかついオッサンっぽくて面白いと思いました。
中は吹き抜けになっています。
地上階の端っこの方、少し階段を上ったところに、牢獄がありました。
こんな風に囚われていたという人形が置いてあったり、
当時の人に扮した人や人形の写真が飾ってあったりしました。
窓からの眺め
吹き抜けからの階段は、地上階からヨーロッパ式の1階につながるものと、
直接2階につながるもの、そして1階と2階とをつなぐものとがありました。

1階に上がりました。

このカステッロの写真、もう少し続けたいのですが、
今日はここまでにしておきます。また次回。

ポッピのまちに入りました。
ひとまず、カステッロに行ってみることにしました。
小高い丘の上のまちの天辺にあるので、眺めもなかなかです。
違う角度からもカステッロをパチリ。
さて、中に入るとしましょうか。つづく。

学校に1週間通った土・日は、
土曜の午前中にポッピに行き、午後からアッシージに行って、1泊しました。
ホームステイ先のお宅が女性2人暮らしの、ひっそりと静かな家で、
テレビもインターネットもなしに、この家で2日間過ごすのは、息が詰まりそうだったからです。

同じクラスで、次週も一緒に学習するイギリス人のMさんに、
明日はどこかに行くの?と金曜の別れ際にきかれたので、
朝は、ポッピに行くことを話したら、彼女も行くことになり、駅で待ち合わせました。

ポッピは、アレッツォから電車で50分ほどのところにある、丘の上の小さな素敵なまちです。
Trenitaliaではなく、Trasporto Ferroviario Tascanoというところが運行していて、
切符は、アレッツォの駅前にある、バスの切符売り場のところで売られています。
でも列車はアレッツォ駅の1番線の奥の向かい側にあるホームから出るのでした。
9時の列車に乗って、電車が着くころに、向こうの丘の上にポッピが見えました。
9時50分頃にポッピに着きました。
チェントロ・ストーリコ(歴史的中心地区)までは離れているので、
トイレ休憩を兼ねてバールでカップチーノをいただきました。
2人で途中の景色を楽しみながら、のんびり歩いて行きました。
ヴィーノのまちなのですね。
そしてイタリアの最も美しいまちの1つにもなっているのです。
まち散歩の様子は、また次回。

家の一角に葡萄の木
小さな、まだ「房」とは呼べないような小さな実が。
この家で、自家製のヴィーノを醸造するのでしょうか。
どのぐらいの量ができるのでしょう。
その昔、アッシージ郊外のアグリからトレッビアーノのカンティーナまで乗ったタクシーの運転手氏が、
翌日も予約したら、オレが作ったヴィーノだぜ、って感じで
ノーラベルの1本を持って来て下さったことがありました。
けっこう美味しかったのを覚えています。
このベランダに出てくるのはどんな人物?
若く美しいシニョリーナ?人生の深みを刻んだ老シニョーラ?
これは、配管工事の人の家の門に付いていました。
このエリアには、ちょっと面白い家や、可愛い飾りの付いている家がたくさんありました。
こちらは、また別のお宅
さて、そろそろ散歩もおしまい。
バス停のある広場に戻り、バスを待つ間にちょっとブレイク。
2つのピッコロ・パエーゼの日帰り旅、充実した1日でした。
車窓からののどかな景色を眺めつつ、晩ご飯は何にしようか考えながら
フォリーニョに戻りました。

ベヴァーニャ散歩の続きです。
この門の横にはフォリーニョ門とついていました。
こんな表示の付いていた、廃教会
お、ローマ劇場?
ここが入り口のようですが、閉まっていました。
あ、いい匂い、と気付くと本当にあちこちにジャスミンが咲いている5月でした。
教会が見えました。
サン・フランチェスコ教会とかいてありました。
でも、閉まっています。
教会を背にして下る階段の道
ヴィーノを売るらしき店の看板。店は閉まっていました。
また門がありました。これで3つ目。
ローマ時代の温泉もあるのですね、ここも閉まっていますけれど。
素敵な壁の家がありました。
まち歩きは、もう少し続きます。

ドゥオーモの向こう側にフォンターナが見えました。
行ってみたら、そこからフォンターナ越しのドゥオーモが素敵だったので1枚。
そしてこの写真の右手の方へと歩いて行きました。
歩き始めてすぐに、素敵なキオストロがありました。
Albergo Chiostro di Bevagna と書いてあります。なんと、ホテルです!
2階(イタリアで言う1階)が宿になっていて、
キオストロは見て回れるようになっているようです。
ここから入って上に行くとホテルのレセプションがあるのでしょう。
いちばん気に入ったのは、これ。
このバラバラの椅子の取り合わせ、いい感じだと思いませんか?
椅子の微妙な歪みもいい味出しています。
夕方にここに座って、のんびりとおしゃべりに興じているシニョーレ達の様子まで想像してしまいます。
さて、また道に戻って、まち歩きを続けましょう。
これは、何をよけるためのものでしょう?猫の用足しよけ?鳥が芽を啄ばむのを防止?
昼休みで閉まっているエノテカのガラス越しに、見慣れたお顔が。
田崎さん、イタリアでもお仕事していらっしゃるのですね。(つづく)

スペッロから昼に戻り、持参していたお弁当を部屋で食べて、
インターネットでバスの時刻や始発場所を再確認。

ベヴァーニャにはバスで20分ほど。
スペッロもベヴァーニャも、車があればどうってことなく、
フォリーニョまでも欲張れるのですけど、こういう不便な旅も嫌いではありません。

ベヴァーニャまではずっと平坦な道で、ベヴァーニャもほぼ平坦でした。
まちの入り口の広場でバスを降りました。
この建物の左側に細い道があり、そこを進むとドゥオーモがあるのでした。
このドゥオーモがなかなか素敵だったので、
今日はこのドゥオーモの写真を載せます。
外観だけでもわくわくするのに、なんと2時過ぎにちゃんと開いていたので中に入りました。
入り口の方を振り返ってみました。
クリプタに下りてみました。
特に見るべきものはないのようなのでまた上に戻ります。
壁のあちこちに残っているフレスコ画
ああ、楽しかった!
ベヴァーニャのことは何も調べて行かなかったのですが、
このドゥオーモをみただけでも満足。
そんな気持ちで外にでたら、まだまだ楽しいことはあったのです。
(つづく)

スペッロ散歩の続きです。
お宿がありました。
ここに泊まるなら、車が無いとだめですね。
昼は近場のまちに出かけたり、ドライブを楽しんだりし、
朝とか夕方以降は散歩をしたり、風に吹かれて読書をしたり、
そんなふうにして5泊ぐらいするならとってもいいかも。

石垣に根を張って咲いている花
そしてまた眺めのよいところに出ました。
ここにも小さな古い門がありました。
12世紀創建というサン・セヴェリーノ教会がありました。
入ってみると、小さいけれど、素敵な空間でした。
ぼちぼち引き返しますが、違う道を通ります。
また、小さな教会。
13世紀創建のマン・マルティーノ教会とかいてありましたが、
残念、入れません。
さっき見た素敵な面構えの猫が、いました。
どこだか見えますか?
そう、ここでーす。
入り口からほどないところで、クッキーを試食させてくれたシニョリーナの店に行ってみました。
床のガラスの下にはなんとローマの遺跡。
初めに見たフォロの遺跡と繋がっているのでしょうか。

この店は、ファッロ(スペルト小麦)を栽培している農家が、
それを製品化して売っている店で、
ファッロのほかに、それを石臼で挽いた粉で、
クッキーやクラッカーのようなものを作っているのでした。

もうどれも美味しくて、でもお値段もけっこうよかったので、
家に持ち帰り用のファッロ(茹でてサラダに使うのが大好きなのです!)、
それから旅行中に食べるためのチョコ味のクッキーと、
塩味のクラッカーのようなものを買いました。
クッキーは、アレッツォのホームステイ先に差し上げたら、
ちゃんと価値を分かってくださって、とても喜ばれました。

門のそばの広場に出ました。
小さな兄弟がボールを蹴って遊んでいました。
さて、フォリーニョに戻りましょう。

スペッロの散歩の続きです。
この教会、開いていたので入りましたが、どうということもなく。
裏の方に行くと、ローマの遺跡がありました。フォロだったそうです。
その裏は良い眺め。
さっきの教会の後陣の外側が見えます。
またメインストリート(といってもとても細い道)に戻ります。
片側に公園があって、花がたくさん咲いていました。
可愛らしいシニョリーナが、昔の衣装を着て立っていました。
手に持っている籠の中には、試食品のクッキーが入っていました。
食べたら、とっても美味しくて、でもまだまだ歩くのに荷物を増やしたくなかったので、
後で寄りますね、と言って先に進みました。
本当に美味しかったので、帰り道に寄って、買ったのですよ。
その話は、後で。

この店の絵にもそそられたけど、さすがにまだこの先の旅行が続くのに買うわけには行かず。
石畳の微妙なアンジュレーションにも時の流れを感じます。
にゃんこを見かけました。
なかなかふてぶてしい面構えですね。
またまた素敵な車を発見。
さてさて、まだもう少し散歩が続きます。
また次回もお付き合いくださいね。

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