ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

カテゴリ:ジャンル別 > 観光

エリチェにも2回行きました。
(1度立ち寄って気に入ると次に滞在する、というのが私のパターンだなと
このところ改めて感じています。)

初回はファヴィニャーナと同様の’05年、
トラーパニ郊外のアグリトゥーリズモに滞在中に日帰りで行きました。
このときはレンタカーがあったのですが、
フニヴィーアができたばかりで面白そうだったのでフニヴィーアの乗り場の駐車場に車を置いて行きました。
あまり時間が無かったので、チャチャッと歩いてカステッロまで。
まちを少し歩き、絶景を眺めて帰ったのでした。
後からもっとちゃんと見たかったと思って、
なんと8年後の’13年夏に訪れました。
マザーラに行く前のたった1泊ですが、やはり日帰りと泊まるのとでは大違いでした。
スーツケースがあったので、バスで行きました。
岩山をぐんぐん上って。
宿もなかなかよかったです。
B&Bで、その気になれば料理も可能。
1泊なのでリストランテの食事を楽しみましたが。
地図をもらい、とりあえずの見どころは逃さないようにしました。
この時もフニヴィーアに乗りたいペコさんのために(彼女は初エリチェなので)
往復切符を買ってトラーパニまで、途中下車せずに乗りました。
塩田やトラーパニのまち、そしてエガーディ諸島も見えましたが、
乗るのは、午前中の方が逆光にならなくていいと思いました。
マトリーチェ教会(エリチェのドゥオーモ)
鐘楼に上りました。
エリチェのまち並みが見えました。
ドゥオーモの中は、古いと言う感じはしませんが、
全体的に統一感のある白い装飾が施されていて、なかなか美しいです。
結婚式の記念撮影に遭遇しました。
エリチェのまち並み。この並んで歩く2匹の犬の後ろ姿結構気に入っています。
カステッロ近く
まだ載せたい写真があるので、次回に続きます。

ここにはミニクルーズではなく、定期運航の船で日帰りで出かけました。
ちょっと歩けば、岩肌に硫黄の痕跡(多分)
この島には温泉が湧いていて、泥温泉が有名なのです。
見えてきました。
写真では見えませんが、柵で囲まれていて、ちゃんと入場券を買って入ります。
水着に泥が付くと洗っても落ちないので、捨ててもいいような水着を持参するとよい
と何かで読んだので、わざわざ捨ててもいい水着を日本から持参しました。
(もともと、イタリアのメルカートで買った安物)

本当にドロドロで、それが肌にいいとかで手ですくって顔や首や肩にも付けている人が大勢いました。
海に温泉が湧いているところもありました。
砂利の底からポコンポコンと温泉が湧いていて、
海水と適度に混じり、場所によって温度が違います。
もちろん海水浴を楽しむ人々も。
こちらは、別のビーチ
このエリアはこの日は風が強くて、海水浴日和とは言えず、
私たちは見るだけで早々に引き上げました。
パラソルも開けないほどの風でした。
私たちは徒歩でしたが、こんな4輪にも乗ってみたいですね。
夏のイタリアの海辺は、水着で船に乗るのが当たり前と言う感じで、
帰りの船だと、濡れた水着から乾いている衣類に上手に着替えちゃう人も結構いたりして。
日帰り温泉に船に乗って出かけたという感じで、まちもあるのでしょうが、
まち歩きは全くしていません。

ここはストロンボリに行くのにおまけで付けてあるだけで、
2時間ぐらいの滞在だったと思います。

まずは上陸前に海上に船を停めて、水遊びタイムがありました。
その後、上陸。
エオリエ諸島全部がリゾート地なわけですが、ここは特にそんな感じ。
というか特に見どころがあるわけではなく、お店やディスコで若者を呼び込もうとしている感じの島でした。
ストロンボリが近くに見えるのがいい感じ。
不思議なお店がありました。
木偏に日と波を書いて何という字を創っているのでしょう。
太陽が照り、海があり、その木陰で過ごす→「バカンス」ということにしましょうか。

この島には興味をそそられるところがもう無かったのでほかにはほとんど写真がありません。

ここは島巡りツアーで行ったので、ちょっとしか見ていません。
ストロンボリという名詞を耳にしたのはかなり前のイタリア旅行中のテレビのニュースで
ニュースになるほど危ないレベルの噴火の様子を見た時が初めてだったので
今でもストロンボリと耳にすると私には不穏に響きます。胸がざわつく感じ。

ツアーは14時発で、ストロンボリだけでは夜までもたないという感じで
パナレア島とのセットになっていました。

ツアーの船の名前はZeffiro(Zefiroという表記と両方あるようです)。
ギリシャ神話の西風の神ゼピュロスのイタリア名ですが、西風をも意味します。
ボッティチェッリの絵「ヴィーナスの誕生」にも
ほっぺを膨らませて風を吹かせている姿が描かれていますね。
西風はヨーロッパで春の訪れを告げる柔らかなそよ風なのだそうです。
西風に乗って出発。

リーパリ島から行くと手前がパナレア、奥がストロンボリ。
この写真結構気に入っています。西風が吹き付けている感じで海面が少しうねっていて。
そしてストロンボリの噴煙も西風にたなびいて。
何だかわくわくして、ふと浮かんだのは「ひょっこりひょうたん島」の歌でした。
(古い!分かる方は分かるでしょうか)

ストロンボリって、姿がいいですよね。
上陸。
日本には山岳信仰というものがありますが、
こういう頂を見るとなんだか神々しい感じがして、本当に恐れ多い気がします。

島の様子
砂が黒いのは、黒曜石とその砂のビーチだからです。
もろ、観光地です。
観光シーズンではないときの島を見てみたいものだと思いました。

日が落ちてくる時間帯に船に戻ります。
船から、山頂がときおり噴き上げる噴煙やマグマを待って見ます。
待っていると、ときおりパーッと赤いものが噴き上げられるのですが、
間隔が一定でないので、カメラを構えて待っていると、なかなか吹き上がらないし、
一旦カメラを下ろして肉眼で見ていると、あっと言う感じで噴き上げられて
結局カメラに収めるために肉眼で見逃すよりは、
写真を残せなくても記憶に残せればいいや、と決めてずっと見つめていたのでした。

また行く機会があったら、この島に2泊ぐらいして夜に出発する登山ツアーに参加したいです。
(まだ歩けるうちに行かなくちゃ…)

’03年の夏に訪れたアグリジェントの写真を載せます。
アグリジェントには1泊しました。
先ずはコンコルディア神殿、そして神殿の谷巡り

遺跡巡りにぴったりの天気でした。
真夏の強い陽射しに備えてキャップと首の後ろを保護する着脱式の覆い、
アウトドア用の熱を籠らせずかつ体を冷やさず汗の水分を素早く放出する素材の
長袖シャツと七分丈パンツといういで立ち。
それなのに、この人達大丈夫?後で大変な思いをするよ、という白人の方々
本当に日焼け命と言う感じなのですよね…
(私も現地ではそこそこ日に焼きますが冬までには抜ける程度に留めています)
ヘラ神殿
博物館にも行きました。
玄関前からの景色。海が見えました。

アグリジェントでは神殿が見えるホテルに泊まりました。
夕方はまだまだ暑かったので、がっつりびっちり観光するのは止めて
ホテルのプールに入りました。
ぬる~~~いプールでしたが、ひとまずのんびりリラックスできました。
自分たちが写っている写真ばかりで、プールの写真も食事の写真も載せられません。
うんとズームして撮ったライトアップの神殿ぐらいです。
翌日は、考古学博物館に行きました。
アグリジェントに行くなら、神殿を見るだけでなく考古学博物館も見た方がいいと思います。
本当に見応えがありました。
それなのに、このころは、余り写真を撮っていなかったのです…
多分入館する前の外の遺跡だったような。
そして中ではちゃんと見たのに、
写真はこんなのしか撮っていなくて。
↑この像は、遺跡に置いてあったレプリカの本物で、テラモーネという名前の像です。
遺跡のレプリカはこれ。
腹筋運動をしているように見えて、筋肉→マッスル→マッシモ君とかってに名付けていました。
博物館で本物のマッシモ君だ~(ホントはテラモーネ君ですが)と嬉しくてこんな写真を撮ったのでした。
こうした人型の石柱が神殿を支えていたのだそうです。

トスカーナの私が訪れたまちを書き出していたら40まであったので
10ずつに区切って、間に他の州を挟もうと思っていたのに、
あらあら11.まで行っちゃったじゃないの…と言うわけで
せっかくなので12.まで載せて、次回から別の州に移ります。

コルトーナには、’11年冬と’14年夏の2回行きました。
どちらもアレッツォに滞在中に日帰りで。

コルトーナは丘の上にあり、バスで近づいていくとまちが見えてきます。
でも道はつづら折りなので、あ見えた!と思うと
すぐ木の陰になったり道が曲がったりして見えなくなり
いいタイミングで撮ることはできませんでした。

到着し、バスを降りてすぐのところの眺め。
ここは、フラ・アンジェリコの受胎告知を見られるまちとして有名ですが、
まちからの眺めも、まち歩きも楽しめるところです。

初回は、まちの中心部に向かわず、サンタ・マルゲリータ通りを上って行きました。
これ↓、前にも載せたと思いますが、とても気に入っている写真です。
ジリファルコの要塞 Fortezza del Girifalco
夏に行った時は、中に入りました。
より高いところからの眺めが楽しめます。
この外壁の上を歩くのが最高に楽しかったです。
フラ・アンジェリコを見られる教区博物館は、撮影禁止だったので、
じっくりと観てきました。
フラ・アンジェリコの受胎告知だけでなく、
シニョレッリさんに教えていただいたルカ・シニョレッリ作品(「玉座の聖母子と四聖人の多翼祭壇画」や「死せるキリストへの哀悼」など)も観て来ました。

素敵な建物やまち並み。
初回に入ってとても気に入って、2度目の時も入ろうと思ったら休みで残念だった店
Pane e Vino
再訪したい、次は1泊、と思いつつまだ実現していないのが残念です。

ここを訪れたのは、なんと'98年のこと。
イタリアに、はまったばかりのころです。
キャンチャーノ・テルメよりも5年ほど前。
ここは温泉と言うよりも洞窟の蒸し風呂が面白そうと思って選びました。

このころは、
イタリアは美味しい、イタリアは楽しい、イタリアは美しい、イタリアは楽しい、
そんな感覚だけで、雑誌などの情報を元に行き先を決めていました。
グロッタ・ジュスティ・テルメはお洒落な旅雑誌だったか、女性誌だったかで見て
行ってみたいと思ってイプさんと2人、予約を入れました。

先日も書きましたが、
イタリアでの温泉は病気療養と美容のために利用されるが主で、
病気療養のためには医師の診断書が必要です。
私たちはただの興味本位なのでエステ感覚の利用で、
洞窟風呂と、温泉放水マッサージ、そして全身と顔のマッサージと言うコースを選びました。
もう25年も前のことなので、旅の日記を取り出して見てみました。
上記のコースに1泊3食付きで1人300,000リラ。
当時のレートで23,500円ほどです。
ウソみたいな安さですね。

夕方チェックインして、この日はブッフェスタイルの夕食。
食べ放題とは言え、ここに来るのは治療やエステ目的の方がほとんどなので
がっついて食べてる人はいませんでした。
ちゃんとした治療の人は、決められたメニューでの食事でした。
私たちは好きなものを好きなだけ食べて、
もちろんヴィーノも付いていたのでいただきました。

施術は翌朝からで、チェックアウトまで部屋を使えるようになっていました。
水着の上にバスローブを羽織るように指示されて、先ずは洞窟へ。
洞窟風呂の名前はInferno(地獄)。
奥に深い洞窟のあちこちにビーチベッドが置かれていて、
洞窟の中は地熱でじわりと汗をかく暑さ。
1時間したら出てくるように言われてひたすら汗をかきました。

次にハイドロマッサージと言って、背中を向けて立たされ、
少し離れたところから担当の人が、消防車のホースのようなものから出てくる温泉(ぬるい)で背中や腰、足などをマッサージします。
驚くほどのすごい水圧、水勢いで出てくるものでした。

その後ローションのようなものをたっぷりつけられて顔と体のマッサージ、
そして個人用のジェットバスに10分ほど浸かってから
水着を脱いで、与えられた紙パンツ1枚で施術台にうつぶせになって
男性のマッサージ師によるしっかり力の入ったマッサージ。
最後に顔をファンゴ(泥)パックをして終了。

その後昼食をいただいて終了。
これで全部込みでこの料金と言うのは今ではあり得ないでしょうね。

すみません、温泉施設なので写真はありません。

代わりにというのも変ですが、昔の写真を1枚。
なんとミラノのガッレリーアの中に、
この当時スパゲッティバーなるものがあったのです。
席はカウンターだけ。

何だか日本の板前さんのような感じですよね。

日本の立ち食い蕎麦屋のようにスパゲッティが下茹でしてあって、
オーダーするとそれをざるに入れて大鍋の湯で温め、
その間にフライパンでソースの準備をして温まったスパゲッティをそこに入れて絡めて出来上がりと言うもの。

早くてまずまずの味で、結構安かったのですが、多分2000年代に入った頃に無くなってしまいました。

さて、再びバスに乗りました。
フォリオというまちにあるソッコルソ岬に行きたいのですが、
地図を見るとまちのど真ん中で降りるより、少し手前で降りたほうがよさそうなので
まちの名前の標識が出た次のバス停で降りてみました。
エポメオ山がきれいに見えます。
バス停近くにジェラート屋があったので、ついふらふらと。
ソッコルソ岬は小さな岬で、そこにソッコルソ教会がありました。
ソッコルソというのは救助という意味で、
もしかしてこの辺りの海で遭難した人々がこの岬で助けられたとかなのでしょうか。
ちょっと中をのぞいてみました。
これは近くの別の教会
それからビーチの方へ降りてみました。
ここフォリオはイスキアで一番のリゾート地なのだとか。
またバスに乗り、宿のある地区に戻りました。
途中島の北の方のカサミッチョラという港のあるまちを通過。
フンゴ(茸)と呼ばれる岩があって、見所の1つらしいのですが、
バスから見ておしまいにしました。

イスキアはバス路線が充実していて、ポルトから城等近くで動いているミニバスも多いですが、
島をぐるりと回るバスが、右回りも左回りも30分に1本ぐらい出ています。

そのバスで、島巡りをし、その昔アラン・ドロンが「太陽がいっぱい」を撮影したという
絶景エリアに行こうということにしていました。

が、その前にせっかくイスキアに来ているのだからイスキアの海で泳ぎたい!
ということになり、朝ホテルから水着を着て、タオルとジェラート代程度の小銭を持って
ビーチではなく、城へ向かう橋の横へ泳ぎに行きました。
のんびり甲羅干しをするつもりはなかったので、砂がないところの方が、
体にも砂がつかないし、水着の中にも砂が入らないからです。
このときは写真も撮りませんでしたが、前日撮った写真を載せておきます。
こんな感じで結構泳いだり日焼けにいそしんだりしているのです。
↑泳いでいる人の頭が2つ、見えるでしょうか。

ホテルのフロントでバスの切符が買えると書いてあったのに、1日券は売り切れ。
橋へ向かう途中のタバッキで聞いても置いていなくて、結局ポルトのインフォに行かないと買えないのでした。
で、橋からは1回券を買ってバスでポルトへ行き、
1日券はその日の18時までと書いてあったので2日(こちらは48時間)券を購入。
それを使って宿まで戻り、宿のプールサイドのシャワー&プールで塩を落とし、
着替えて島巡りに出発。

バス停には、発車時刻の5分以上前に行ったのに、待っても待ってもバスが来なくて、
35分後にやっと来ました。(多分1本抜かれましたね。イタリアでは結構ある。)

島の南から周るバスは、途中信じられない細い道でバス同士がすれ違い、
なかなかスリリングでした。
サンタンジェロというバス停で降りると、そこからサンタンジェロの小島までは、
電気自動車か徒歩で行くことになります。
私たちはもちろん徒歩。景色を楽しみながら下りて行きます。
ああ、水着で来ればよかった・・・と3人で後悔。
ここについての下調べが足りませんでした。
日陰で腰掛けられるところを見つけて、持参の弁当を食べました。
昨日買った美味しいパンの生ハム・サンドとヌテッラ・サンドです。
停めてある小船におじさんが船を出しに来て、その様子を見ていると
すっごく段取りが悪くて、次はこうやればいいものを
きっとこんな手順でやって余計な時間が掛かるよ、と予想して見ていると
本当にそうやってくれちゃったりして、弁当を食べながらずっと見て楽しませてもらいました。
結局食べ終わるまで、彼はまだ出発もできず。(これも予想通り)
ああ、このエリア、いいです・・・
今度この島に来るときはこのエリアに滞在してぼうっとすることにすると決めました。

で、またバス停に歩いて戻り、次はフォリオというところまで行き、
ソッコルソ岬というところからの景色を見に行きます。 つづく。

天辺近くの高いところから見学がスタートして、少しずつ下りてきましたが、
さらに下がっていきます。
小さな教会の中に、今ここに住んで創作活動をしている人の絵が何枚も飾ってありました。
この屋根の形が、このあたりの建物の特徴だそうです。
別の小さな教会の古いフレスコ画
さらに別の教会の地下のクリプタは、それほど破壊されずに残っていました。
でも、上の教会は無く、空が見えています。
見終えて、外に出ました。
振り返ると、朝は逆光だったのに、今はちょうどいい感じに日が当たっています。
そろそろお昼です。お腹が空いてきました。つづく。

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