ぐら姐のよくばりイタリア

イタリアにはまってかれこれ25年。イタリア人て面白い、から始まって、イタリアは美味しい、イタリアは美しい、イタリアの田舎が素敵、イタリア美術や建築も面白い…とずぶずぶ深みにはまっている私「ぐら姐」のイタリアなんでもありのブログです。

2022年11月

以前ホームステイ先の奥さんに薦められて入った魚介の店へ行くことに。
Da Marcoというその店に着いた時に
ちょうど7時のオープンの時間になりました。
まだ賄い飯をを食べているところだったけれど、入れました。

デッラ・カーザのワイン(1L)の容器のお店のマークが可愛い!
お皿にも!
そしてキャンドル・スタンドにも!
お店の壁に描いてあるのはMarcoさんでしょうか。
Antipasti Completi(Freddo e Caldo)「完璧なる前菜(冷&温)」2人前。
そして新たに参加のペコさん、Cさんの2人は魚介のリゾット、
私は、魚介のタリオリーニをオーダー。
小食のSさんは、前菜だけで満足だと思うとのことで、他のオーダーなし。

前菜が出てきました。
あ、ごめんなさい。次のお皿は、取り分けてしまってから撮りました。
この3皿全部で、2人前です。
イタリア恐るべしの量ですよね。

何もお願いしなかったのに、店の人は、
全ての料理をみんなでシェアするものと思ってくれて、取り皿をくれました。

リゾット2人前一緒盛り。
見かけは地味だけど、味はバッチリ!
魚介のだしがようく出ていて、おいし~い!

そしてこの魚介のタリオリーニは1人前です。
これまた、見かけは中華の海鮮焼きそば風ですが、
シンプルに魚介の味をよく生かしたスパゲッティでした。

結構な量があったので、そしてSさんが小食なので、
(さらに私から見ればCさんもペコさんとSさんの中間ぐらいの小食)
これでみんなお腹いっぱいになり、ドルチェは入らない状態に。
カッフェで〆ておしまい。

なんとお代は、全部で80€!
たまたまレシートの写真を撮っていたので載せちゃいます。
びっくり。コペルトなし!
水代0!
この手の店でこんなこと、初めてです。
いいお店ですねー。

出た後に撮った店の写真



夜のまちを気持ちよく歩きながら、お宿に帰りました。

リミニのマラテスタ寺院の続きです。
ジョット作と言われている磔刑図
堂内はフィレンツェ出身の彫刻家ドゥッチョによる浅浮き彫り装飾が施されています。
その主題は、異教的で、古代の神話やアニミズムにもとづいているのだそう。

よく分からないけれど、なかなか面白い図像です。
さて、外に出て食事に向かいます。
雨はもう上がっていました。
濡れた路面にクリスマスのイルミネーションが反射してきれいです。
この店に行こうと思っていたのだけど、まだ開店前。
でもお腹は空いているので(何しろ昼はバーガーキングだったので)
以前ホームステイ先の奥さんに薦められて入った魚介の店へ行くことに。
Da Marcoというその店に着いた時に
ちょうど7時のオープンの時間になりました。
まだ賄い飯をを食べているところだったけれど、入れました。
さて、その食事についてはまた次回。

この日に日本から飛んできた後発隊の2人とボローニャで合流して
すぐにリミニへ向かいました。

ボローニャのホテルをを出る頃に、この旅行初の雨が降り出したのですが、
列車で移動している間にザーザー降りになり、
リミニの駅からホテルまでは、傘を差しての移動でした。
ホテルは駅から近いところにして、大正解!

余談になりますが、今回の旅行で、ここのホテルだけ、
キャンセル不可の安い料金が出ていたので(4ツ星でツイン1室88€→66€)
すぐ予約し、事前決済しました。
’12年秋のレートでほぼ6,600円。
年末に円安になったので、現地決済していたら7,700円以上だったでしょう。
ラッキーでした。

そしてこのホテル、いろんな意味ですっごくよかったので、
そのことについては、後で書きます。

他のお宿はもう少し高かったので、全部事前決済していればよかった!
と思ってもそれは実際に計画通りの旅程で、
計画通りのメンバーで行かれたから。
誰かが行かれなくなるとか、いろいろリスクがあるため
極力現地決済にしているので仕方ないことと諦めています。

リミニには、郊外のお家にホームステイと言う形で、
1週間ほど滞在したことがあります。
それは仕事がらみだったこともあり、
それから私の興味関心が浅かったこと、
ネット接続なんて考えられなかった時代なのに
乗車時にガイドブックを線路に落としてきてしまったこともあって
リミニの街はただ散歩しただけでした。
(それでも素顔のリミニを見られて楽しかったけど。)

今回リミニに行くことにしたのは、
晴れたら、サン・マリーノに行ってみたいと考えたからです。
(以前のリミニ滞在時に雨の中出かけて楽しめなかった)
降ったらちょっと観光して、すぐにラヴェンナに行っちゃえ、と。

チェックインして、早速夕方の街に出ました。
雨は、だいぶ小降りになっていました。よかった!
まずは、見たいと思っていたマラテスタ寺院へ。
ここには、ピエロ・デッラ・フランチェスカの作品があるのです。
「シジスモンド・マラテスタと守護聖人」
相当に傷んでいますが、これでも上層だけ剥がして、
ボローニャで'43年から修復を始め、
'51年にここに戻ってきたのだそうです。

ゆっくりおしゃべりしていたら、
仕事を終えた友人が、車でボローニャまで送ってくれると言いました。

ホテルまでと思いきや、せっかくだからと、
郊外の山の上にサン・ルカ聖堂に連れて行ってくれることに。

晴れている日は、ボローニャの街が一望できるのだそうです。
この日は霧がかかっているし、もう夕方というかほぼ夜だし、
夜景がきれいというのではありませんが、
その時間でも結構たくさんの人たちがお参りに来ていました。

車の運転がこわくなるような濃い霧に包まれたサン・ルカ聖堂
中に入りました。
いくつものプレゼーピが飾られていました。
ミサにこそ行きませんでしたが、クリスチャンでもないのに、
クリスマス・ランチをいただき、聖堂を見に行き、
とってもクリスマスな25日を過ごしたのでした。
前夜に続き、友人にまたまた感謝です。

クリスマスランチの続きです。

散歩からアグリに戻り、暖かい売店の横に腰掛けて案内を待つことにします。
このカンティーナのヴィーノたち。
ほかにも、いかにもアグリっぽい品揃えです。
ビールも!
さて、もうレストランに入れるようです。
まだ、合流するはずのヒロさんは来ていませんが、
席に着いて待つことにします。

入り口には、ここのワインが何だかの賞をもらったなどのお知らせ
レストランの一角
まもなく、続々とゲストが到着し、食事を始めました。
ミラノからやってくるヒロさんはまだだけど、1時半になったので、
私達も、待たずに始めることにしました。

Entratina di benvenuto con il nostro spumante di Pignoletto
(歓迎のお通し、ピニョレット種の当社のスプマンテと共に)
で乾杯!(って、乾杯の写真撮ってないし)
これがそのEntratina
お腹空いてがっついて食べたので、はっきりと記憶に残っていないのですが
生ハムの味のする軽いふんわりムースのようなものが絞ってあったような。
もしかしてフォアグラ入り?

Creme Caramel al parmigiano
(クレマ・キャラメル、パルミジャーノ)
え?前菜にクレマ・キャラメル?とびっくりしたのですが、
茶碗蒸しを考えていただけば不思議ではなく、
卵の部分は甘さがないので、ちゃんと前菜になるのでした。
パルミジャーノせんべいが美味し~い。

パルミジャーノせんべい、丸めたものと、平たいものがあって、
隣合う席で違う形が配膳されていました。
プリモは2種
Tortellini in brodo di cappone
(去勢した雄鶏のブロードに入ったトルテッリーニ)
イタリアには、去勢した雄鶏だの、去勢していない雄牛だの、
鶏肉、牛肉にもいろいろあり、
いったいどう味が違うんだろう???
去勢すると、筋肉もりもりにならないとか?
ひとまずこのブロードは、素直な滋味あふれる味でした。

Tagliolini di grano saraceno su radicchio stufato
(そば粉のタリオリーニ ラディッキオの煮込みに乗せて)
イタリアにそば粉のパスタがあるのは知っていましたが、
食べたのは初めてです。
やっぱりちゃんと蕎麦の味がしました。
ラディッキオの煮込みが美味しくて、このパスタとよく合っていました。

Brasato classico al cacao con tartufo nero
(クラシックなカカオ煮込み、黒トリュフを添えて)
なかなかのボリュームの牛肉です。
このあたりでもうお腹はいっぱい。
でもこのカカオ味がいい感じで、結局これも完食。

ドルチェは、
Tortino caldo di panettone su salsa di vino passito
(パネットーネのトルティーノ、パッシート(甘い食後酒)のソースに乗せて)
前菜を食べ終わる頃にようやくヒロさんが到着。
彼女は、以前何年かボローニャに住んでいた方で、
その頃ボローニャの友人と親しくなったのだそうです。

今は東京在住ですが、毎年イタリアには遊びに来ているとのこと。
とても元気な女性で、初対面でしたがいろんな話をして楽しかったです。

ヴィーノは、食事に合わせて白、ロゼ、赤といただいて、
飲むとすぐにお替りを注いでくれるので何杯飲んだか分かりません。
パンも、水もカッフェもぜーんぶ込みで、これだけいただいて40ユーロ。
ああ、これだからイタリアは止められない!!!

12月25日は、
観光どころは皆休館、交通機関もバスは動かないし、
買い物の店も、食事の店も休みが多いので
身動きの取れない日です。

ただ、営業しているレストランの中には、
特別なクリスマスのランチを実施している店も結構あり、
教会のミサの後で、家族みんなで食べに行く
というのがよくあるパターンのようです。

私は、教会のミサには行きませんが、
どうせ何もできないなら、ゆったりとクリスマスのランチを楽しみたい!
同行のSさんと2人で行くのによい店を
ボローニャ在住のコックをしている友人に聞きしました。

そうしたら、彼女の働いている店でもやっていると言うではありませんか。
それが郊外にあるヴィーノのカンティーナが経営する
アグリトゥーリズモのレストランなのです。

彼女はもちろん仕事ですが、
郊外の駅からの送迎をしてくれるとのこと。
なんだか楽しそう!ということで予約をお願いしました。
ちょうど日本から1人でやってくる彼女の友人ヒロさんも
合流することになりました。

朝は相変わらずのんびりと過ごし、
前夜遅かった(何と宿に戻ったのが午前1時ごろ)ので、
朝シャワーを浴びて、洗濯もしました。
クリスマスの午前のだあれもいない街の通りを歩いて駅へ。
さすがに店も皆閉まっていました。

11:04発の電車に乗ってサッソ・マルコーニという駅に11:29着。
友人が迎えに来てくれていました。
ここで合流するはずだったヒロさんは来ていません。
なんと滞在先のミラノの地下鉄が運休で(クリスマスですからね)
予定の列車に乗れず、遅れてくると連絡があったそう。
食事は、1時ごろからですから大丈夫でしょう。

車に乗って、5分もかからずに到着。
ここ、道が分かれば歩いても行けちゃいます。
まだ時間はあるし、友人は当然仕事をするので、
私達は、近くを散歩することに。(散歩大好き)

この日は霧が出ていますが、雨が降ってはいません。
近くを川が流れています。
夏は川遊びができるのかしら。
地元のTEAM CARP SAN LORENZO とTEAM KAPPOTTO とが
2011年にこのゴミ箱を設置したことが書かれています。
CARPなんて付いているぐらいだから、この鯉がいて、
このチームは、川釣り愛好会なのでしょうか。
環境を守って、いつまでも鯉の棲む川に!っていう感じ?

クリスマスツリーにしたいような形のよい木!
だあれも通らず、道の真ん中を歩いて、いい気持ち。
と思っていたら、車が一台通って、アグリトゥーリズモの方へ行きました。
クリスマスランチのゲストでしょうか。
私達も、戻ることにしましょう。
続きは、また次回。

モデナに日帰りした日の続きです。

前夕、ホテルに戻ってメールをチェックしたら、
ボローニャ在住のコックをしている友人から
仕事が休みで、ご主人の働いている店へ食事をしに行くから一緒にどう?
とお誘いが入っていました。
しかも車で迎えに来てくださるとのこと。

でも、メールを開くのが遅くて無理~~~~~!
(すでにシャワーを浴びて部屋ご飯の支度をしてた)
仕方なく、今日はとっても残念と返信したのでした。

そうしたら数時間後、明日はご主人が仕事が休みなので、
一緒にレストランに行きましょうとまたお誘い!
もちろん是非に!とすぐに返信したのでした。

宿に戻って、とりあえずお食事に行くのに恥ずかしくない程度の服に着替えました。
20時に車のお迎えがあり、郊外にあるL'Anice Stellatoという店に着きました。
anice stellatoって八角のことです。不思議な名前の店ですね。
形が好きだからということでつけた名前らしいです。

知っている人しか行けない、控えめな店構え。
中は、いくつかの部屋に分かれ、
1部屋に1~2グループ分のテーブルがあるゆったりしたつくりです。
素敵なテーブルセッティング
パンも店で焼いているもの。
真っ黒なものは烏賊墨パンです。
ちゃんと烏賊墨の甘さが感じられるパンで、
これまでこんなに烏賊墨の風味を感じられるパンを食べたことがありません。
ここのが一番美味しい! とパンだけで感動してしまいました。
友人が日本語でメニュー全部を解説してくださって、
同行のSさんもとてもよくわかったようです。

それぞれが食べるものを決めました。
その前に、アミューズ
野菜と魚と豆の煮込み。

ヴィーノは、彼女のご主人が店の人と相談してよいものを選んでくださって。
初めが白。
私の1皿目は、
キタッラというギターの弦のような器具で切った太目のパスタ。
イワシのフィレとトマトが入っています。
Sさんの1皿目は、
カリフラワーとシナモンのビロード仕立て、シャコ添え
これは、とてもやさしい上品な味でした。
友人の1皿目は、
海老のハンバーガー仕立て。上に洋梨が乗っています。
ご主人D氏の1皿目はたたいた海老のブカティーニ
そして私の2皿目は、コトレッタ・アッラ・ボロネーゼ
友人が、ここのは正当なボロネーゼよ、と教えてくれました。

ミラネーゼのように肉をたたいてたたいて薄ーく延ばすのではなく
そのままの厚さの肉を揚げていて、
それをブロードと生クリームを入れたもので煮て、
生ハムとチーズを乗せて焼くのだそうです。
美味しい!
1つ1つの素材がよくて、それをきちんと調理すると、
本当に美味しいということが
ようく分かる味。
濃厚な味で、ボリュームもたっぷりだけど、ペロリと平らげました

D氏が選んでくれたこの赤がまた美味しくて。
他の人の2皿目
フレッシュサーモンと燻製メカジキのコルドンブルー
リコッタと、セロリと落花生ペースト添え
ヒラメの串焼き、白ポレンタのトルタとサフランソース
あと1つは撮らなかったみたい。
そしてドルチェ。
あ、友人は、ドルチェではなくヴィーノがまだ少し残っていたのでチーズの盛り合わせでした。
これがまた、美味しそう!
私のカカオのゼリー、ジャンドゥーヤのクレマとホワイトチョコ仕立ての米とともに
これ、絶妙な味の組み合わせ!うま~い!!!!!

Sさんのリコッタとレモンのティラミス、サンブーコの小さな実を添えて
マスカルポーネではなく、リコッタを使ったティラミスで、
見かけも味も、ティラミスの概念を崩したドルチェです。
とても軽やかな味で、さっぱりといただけました。
(Sさんのだけど、私もしっかりと味見をしたのです)

カッフェで〆ると、おまけの焼き菓子
大満足のディナーで、お昼をうんと控えて大正解でした。
イタリアの美味しい素敵なレストランって、郊外にあることが多く、

ここは友人夫妻が連れて行ってくれなければ、絶対に行くことのない店だったでしょう。
彼らに大感謝です。

ドゥオーモは中もとても素敵でした。
すみません。暗くてきれいに写せなかったのですが、雰囲気は伝わったでしょうか。

ドゥオーモの周辺
お腹も空いてきたけど、この日は夜に素敵なお店に行く予定なので、
昼は控えめに済ませられる店を探します。

ちょっと奥まった広場に、こんなものがつくってありました。
適当に歩いていると、見つけちゃいました。
市場でーす!
イタリアの市場を見たことのないSさんのためにちょっとだけ覗いてみました。
クリスマス・イブのまちは、浮き立った雰囲気があって、
昼からは人出も多くなってきました。
あっちでもこっちでも挨拶を交わし、おしゃべりしたり、グラスを傾けたり。

市場の近くの店では音楽を外にも流し、店の周りにもグラスを持った人々。
いや、ボトルを持った人々も。
私達も1杯やりたくなり、適当な店に入って、泡のグラスを。
この程度のお皿を2つとナッツ類たっぷり。
もちろん泡をお替りして、腹七分目ぐらいでボローニャに戻ったのでした。
この日の夕方散歩と、素敵なディナーの話は、また次回。

モデナのドゥオーモの続きです。

覆いがあって、全体やファサードは見渡せませんが、覆いのない部分の彫刻を見るのが楽しくて、
それだけでも見応えはありました。
この門の、アダムとイブの浮き彫りも素敵と言うかとても楽しいです。
こちらの門の、ライオンもとても素敵です。ほかのとポーズが違う。
ここの門はちょっと出っ張っていて、ライオンのところから柱があり、
その上の部分の浮き彫りもきれいです。
こんなところにも、さりげなく面白いヒトが。
さて、そろそろ中に入ることにことにしましょう。(つづく)

この細い通りを抜けるとドゥオーモの広場!と期待していたのに...
ああ、きちんと調べなかった私がアホだった。
ドゥオーモがこんなに覆われている!
以前来たときに修復中だったところは、見えているけれど...
でも気を取り直して、せっかく来たのだから、
見えるところだけじっくり観ることにしました。

幸い、反対側はちゃんと観られて、双眼鏡でじっくり観て、
でも次々とあれも面白い、これも面白いと写真を撮って、首が痛くなってきました。

このドゥオーモには「~の門」というのがいくつもあって、
まだもう少し写真を載せたいのですが、今日はこのへんで次回に回したいと思います。

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